インターネットで注意すること


情報は努力の結果

 インターネットには、たくさんの情報が送られています。これらの情報には、写真や絵や文章、音楽などがあります。それらは、作家や研究家が長い間、いっしょうけんめい調べたり努力した結果なのです。苦労を重ねてやっとわかったこと、作品となったものを私たちは、インターネットを利用して簡単に、読んだり聞いたり、印刷したりすることができます。
 とても簡単に、情報を手に入れることができるのです。このことは、作った人がどんなに大変だったのか、苦労したのか、私たちがわからなくても、作品を見たり読んだり、楽しんだりできるということです。でもこれは、作った人の努力を考えないことです。これでは、作った人の努力がないがしろにされていることになります。私たちは、作者の苦労をきちんと認めてあげなければいけないのではないでしょうか。

相手の努力は認めてあげよう=「著作権」

 著作権(ちょさくけん)ってどんなものなのでしょうか?
わかりやすく言うと「作品を作った人の苦労をきちんと認めてあげる」ということです。作った人が、この作品はとても苦労して作ったんですから、皆さんが使う(読んだり見たり聞いたりする事すべて)とき、きちんとお礼を払ってくださいね」といえる権利を「著作権」といいます。
 私たちが他の人の写真や絵や文章を使う(読んだり見たり聞いたりする事すべて)とき、作品を作った人の苦労に対して、きちんとお金を払わなければいけないのです。本やCDやビデオなどは、作った人のところに売れたお金のいくらかが「作った人の苦労」として払われます。作品を作った人の許可をもらわないで無断で、作品を印刷して本として出版したり、レンタルビデオにしたり、ホームページに載せたりすると「著作権違反」となってしまいます。

ホームページを制作するときの約束=「著作権違反」とならないために

 「お金を払う」と言いましたが、いつでもお金を払わなければいけないわけではありません。「使ってもいいですか?」と聞いて「どうぞ、使っていいですよ。」と言ってもらえれば、あなたはお金を払う必要はありません。ただ、この確認がとても大切なことです。著作権を持っている人(作品を作った人や作ることに関係した人に著作権があります)が無償(むしょう)で、お金を払わないで使うことを許してくれれば、私たちはお金を払う必要がなくなります。
 学校のホームページに写真や絵や文章などを載せるとき、作った人に連絡すればきっと「どうぞ、使っていいですよ」と言ってくれるはずです。ホームページは、お金を取って見てもらうわけではありません。たくさんの人に見てもらうときでも、お金を取らないときは、著作権を持っている人もお金を払ってくださいとは言わないでしょう。
 ホームページは、学校新聞など学校の中だけで読んでもらうものではありません。世界中のたくさんの人が、ホームページを読んでくれます。ですから、著作権についてきちんと考えなければいけないのです。
 
戻ります