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01 タウン誌とは

 タウン誌というものをご存知でしょうか。街情報を集めたその土地だけの出版物です。その土地だけの話題が満載ということで、美味しいお店を紹介していたり、穴場を紹介するのは得意中の得意 といえます。多くの場合にはその土地に行かないと手に入らないのですが最近は都内の大型店舗に若干のタウン誌をおいているところがあります。

 タウン誌は大手だけでなく、とても小さなものもあります。対象としている地域も首都圏全体を扱っているものから、区レベル、更にはもっと小さな地域、例えば商店街レベルでもきちんと出しているところがあります。

02 タウン誌を探す

 タウン誌はまさにその土地にいる人たちの生活情報誌といえます。タウン誌を眺めているとその土地の話題や、そのほかさまざまな面白い情報を手に入れることができます。

 私はさまざまな土地を訪れると、その土地のタウン誌が無いか探すことにしています。タウン誌がおかれているのは書店よりもコンビニの方が確実といえます。主に若い世代をターゲットにしたものが多いことから若者が良く利用するコンビニエンスストアーに良くおいてあるのです。勿論本屋さんにもおいてはいますが。タウン誌は本屋さんの場合レジの近くに置かれていることが多く、実はわかりにくいこともあるのです。慣れるとすぐの探せるのですね。

03 何種類ぐらい出ているか

 本当にどのくらい出ているのでしょうか。

 東京でおなじみの「ぴあ」「Tokyo Walker」「HANAKO」なども広い意味でタウン誌です。そして、「HANAKO」には「HANAKO WEST」と関西地区版が出て、「Tokyo Walker」には横浜、大阪、九州などに別のものが出版され(実は台北にもある)東京でのノウハウ、知名度で新しい土地でタウン誌を作るケースがあります。

 また、タウン情報全国ネットワークというタウン誌のグループがあり多くは月刊タウン情報「〜」という名前で各地で出されています。札幌、新潟、香川、鹿児島など33近くの(15年前は19でした)都市で出版されています。このほかに神戸の「神戸っこ」という伝統ある雑誌のようにその土地だけのものがあります。この[神戸っこ(KOBECCO)」は創刊以来、淀川長治氏がエッセイを寄稿していたことで知られています。ずっと横のドリルのような判形(少なくとも神戸震災の頃までは)でしたが、普通の雑誌の形になったようです。和歌山に旅行に行ったときにこのタウン誌を買うためにわざわざ神戸まで 行ったことを覚えています。

 ともかくおびただしい数の雑誌が出て、中には経営不振で休刊になるもの、新しく出版されるもの、息長く続いているものとさまざまです。ともかく多いのです。NTTがタウン誌コンクールを開き千を超える種類のタウン誌が集まったとか。その集まった本は図書館に寄贈され一般の閲覧が可能になっています。