Chapter Twenty Three

第23話



サウンドをテーマに書いてみよう。Info-LVのメーリングリストを見ていると、頻繁ではないが、サウンドブラスターからLabVIEWにデータを取り込む方法や、CDから取り込む方法の話題がでる。残念なのは、サウンドの入出力はハードウエアによって異なるために、LabVIEWのマルチプラットフォームという美点が生かされにくいことだ。

Windows版ではc:\labview\EXAMPLES\DLL\sound\playsnd.llbの中にPlay Sound.viというVIがあって.wavファイルを実行することができるらしい。(自分では確認していないので、はっきりしないが、、、Mac用にも作っておいて欲しいもんだな。)

Mac OSでは、サウンドで遊ぶためにいろいろ集めてこないといけない。今回は集めたソフトの紹介をしよう。
(1)内蔵音声入力から音を取り込んで、ファイルに記録し、ファイルを再生できるソフト。
(2)ファイルフォーマットを変換するソフト。
(3)ファイルを開いてLVの1次元配列データをロードし、加工したデータをセーブするVI。
(4)LVの1次元配列で音源から音を出すVI。

(1)SoundView1.3.3
マイク、CD、外部入力などから取り込んだ音声データをリアルタイムで周波数解析するフリーソフトがSoundView1.3.3だ。Steve Bird氏の作成で、LaboFinder CD-ROMに収録されている。気に入ったCDをかけながらSpectrographや、Waterfall graphを眺めていると面白い。残念ながら解析結果を記録することはできない。記録できるファイル形式はMac OS Soundファイルだけで、再生することができるのは.wavと.AUとMac OS Soundだ。入手するにはLaboFinderに加入するのがよいと思うが、すぐ手に入れたい人のためにちょっと調べてみた。アメリカのMacSciTechのウエブ"http://www.macscitech.org/"からたどっていったら、Info-Mac Archiveに登録されていた。

(2)SoundApp 2.31 FAT
SoundAppはグラフィックでのGraphic Converterのような存在で、数々のファイルフォーマットをこなしプラットフォームの壁を崩してくれる。Norman Franke氏が作成したFreeWareだ。入手先は、雑誌MacPowerの付録CD-ROMのAMUG200選の中のMUSICのフォルダに収録されている。

(3)WAVEFILE.llb
.wavファイルを読み書きすることができる、Jason Dunham氏が作成したVIだ。Play Sound.viはWindows専用だが、他のVIはMacでも動作する。お馴染みのInfo-LVのアーカイブにwavefile.zipとして登録されている。(たしか、lv4.0フォルダーだったと思う。)

(4)PlayPPC.vi
Thomas Scherer氏が作成した$10シェアウエアだ。PowerPCでないと動作しないと思われるが、LabVIEWのI16データを直接音源に送るCINだ。System 7.5.3以降でsound manager3.0がインストールされている必要がある。Info-LVのアーカイブに登録されている。

材料を集めるだけで時間がかかってしまったが、とりあえずLabVIEWで遊ぶ準備はできた。

See you!


Nigel Yamaguchi

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