Chapter Nine

第9話



第5話から第8話までで作ってきたTiffSv.viとTiffRd.viがInfo-LVにアーカイブされた。
<ftp://ftp.pica.army.mil/pub/labview/vi/lv3.1/ig_tiff.llb>
<ftp://ftp.pica.army.mil/pub/labview/vi/lv3.1/ig_tiff.txt.
NIが標準でグラフィックをサポートするまでの命だが、気にいったら使ってくれ。
しばらくぶりだが、今度は暗号について考えてみることにしよう。
小説などで読んで面白いと思ったこともあるが、2000年も前のシーザーの頃から秘密の連絡に使われていたらしい。変換のためのルールブックをお互いに持ち、一方で暗号文を作り、暗号を受け取った側は復号する。ルールブックと暗号をめぐりスパイが暗躍する。
これはもう古い。
1975年、暗号の世界に新しいアイデアが生まれた。ルールブックを運ぶ危険を冒すことなく、暗号、復号が可能になった。天才達のアイデアをLabVIEWで追体験しよう。どこまで迫れるかは良くは分からないが、、、
まず、手始めに古典的手法を作ってみよう。乱数表の代わりUniform White Noise.viを使って文字コードを変換して、暗号化を行う。Random Number (0-1)は誰も復号できなくなるからもちろん使えないな。
復号は同じSeedを指定して逆の演算を行えばよい。
単純なものだが、LabVIEWで作ったことが予想されなければ解読は簡単ではないだろう。
古い暗号は原理的にはこんなものらしい。
次回はどんなふうに現代の暗号に入っていくのだろう。

See you!

Nigel Yamaguchi

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