Chapter Two

第2話


はい! 元気かい?
書店の雑誌はイントラネットの話題で忙しかったようだけれどもようやく静かになってきたような気配も感じるかな? 企業では雑誌に乗せられた上司のもとで担当者が忙しくサーバーを立ち上げているだろう。

すでにインフラの整備が行き渡った日本のLabViewerはリモート計測をめざしてマニュアルを紐解いているかもしれない。TCP VIsはたったの9個だから、マニュアルをさらっと読んで、Exampleを動かしてみるにかぎる。プロトコルがどうのこうの、トラフィックがああだこうだ、考えれば難しそうだが、一番難しいのはリモート計測が効果を発揮するシチュエーションを見つけることだぜ。まあ、なんかの時に役に立つこともあるだろうし、知らない人を驚かして予算を取ってくることもできるだろ。
そんなときのために暇な金曜日の午後を使って実験してみよう。自分の机の上に2台のPCが載っているやつはそうザラにはいないだろうけど、離れたところにあるPCを使って一人で実験するのは傍目にはかなりばかばかしいから注意しよう。走ってはいけない!

LV3.1でのExampleは簡単にリモート計測にすぐ応用出来そうなviだ。
examples:network:tcpex.llb:Simple Data Server.vi
examples:network:tcpex.llb:Simple Data Client.vi

ネットアドレスとポートを指定すればおしまいだ。Easy ! ネットアドレスはGetName.viを作って調べればLabVIEWが認識できる名前が分かってトラブル知らずだ。詳しくは知らないが、PCの設定でドットノーテーションで返してくる場合と、名前で返してくる場合があるから混乱したら一度このVIを動かしてみればいい。ポートは、サーバー側のVIで指定した番号に合わせる。番号は0と65535の間であればOKだが、UNIXでは1024以下は予約されているので、それ以外を選ぶのが無難だろう。

Fig. 1



Exampleのダイアグラムをみれば雰囲気はすぐ分かると思うが、やりとりは全て文字列だ。TCP Readは指定されたバイト数を読み出す機能しかないから送受信のためには約束事が必要となる。ここでは送信する文字列のバイト数を文字になおして送信してから、実際のデータ文字列を送信している。受け取る方もバイト数の書かれた文字を受け取って、そこに書かれたバイト数だけデータを受け取っている。

Let's try it!

ところで、ネットワークゲームを作ったら遊べる環境の人はいるのかな? できあがった頃にまたメールを出そう。

Bye!

Mansel Yamaguchi


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