Hot information on "NI's commitment to platform independance" in info-LabVIEW

ナショナルインスツルメンツのPlatform Independenceへのコミットメント

原文


To: info-labview@pica.army.mil
From: Jeff Kodosky <jeff.kodosky@natinst.com>
Subject: National Instruments' Commitment to Platform Independence
Date: 2 Apr 1999 15:54:43 GMT
Organization: National Instruments, Austin, TX
「ナショナルインスツルメンツのPlatform Independenceへのコミットメント」(和訳;大橋)
From: Jeff Kodosky
最近のプラットフォームに依存しないLabVIEWという話題について、多くの人が、National Insturumentsはマルチプラットフォームでのソリューションをコミットしていないのではないかという心配していました。私は、最近の我々の活動、私の考える問題点、我々の考えている事柄についてまとめ、それらの不安を払拭したいと思います。
なによりもまず、私は、あなた方がこの件に関して我々に意見を伝えてくれることは素晴らしいことだと考えていますし、今後もこれを続けて欲しいと思います。我々は感謝するとともに、あなた方の意見や提案を重視しています。我々は期待されるほど素早い対応ができないかもしれませんが、注意深く耳を傾け、真剣に検討していることは私が保証します。時間を割いて意見を伝えていただけることはNIに対して信頼していただけていることの証として熟視しています。
どうもありがとうございます。
つぎに、明白な事なのかどうかはわかりませんが、それでも、動かしがたい人生の現実について述べさせてください。Windows 95/98/NTは我々の"ボリューム"(販売の大多数を占める)プラットフォームであり、それ以外は全て"ニッチ"(隙間)なプラットフォームです。マッキントッシュもニッチでは最大なのですがニッチプラットフォームに含まれます。
私があえてこういうのはWindows以外のプラットフォーム(私は自分の新G3 400MHzが気に入っているし、娘達は新しいグレープとブルーベリーのiMacが大好きで、T博士は彼が購入した新しいiMacが好きなのですが、)の価値や品質や可能性について否定するのではなく、議論の土台を適切に設定するためです。さらに"ニッチ"が"ボリューム"に比べて良いとか、悪いとかを言っているのではなく、ただ違うということを言っているだけです。(別の例では、Windowsを作っているマイクロソフトはマッキントッシュ用のアプリケーションソフトの開発を行う会社として最も大きいとは言えないまでも大きな会社です。)
これまでのメーリングリストでの議論の中で心配されていた事の多くは、レポート生成や3Dグラフやデータソケットなどの機能がWindowsだけでサポートされていることについてでした。これらの機能追加がWindowsのみでサポートされていることから何を推測しますか? 我々は限られたリソースで、できるかぎり多くの技術をできるかぎり効率良く開発しようとしている(これらの機能をLabVIEWに追加するのに最も速い方法は現時点ではWindowsだけでしか利用できないActiveXを使うことだろう)、と察することができるでしょう。
これで全てが終了したと考えるのは正しくありません。Mac上でActiveXが使えるようになれば即座にMac版のLabVIEWにも登場することになるでしょうし、そうでなければ、我々に少し長い時間が必要になります。
ソフト開発費の使い方に関するトレードオフの方法についてコメントしようと思いますが、その前に最近の我々の行ってきたことと、それらがどのようにニッチプラットフォームとボリュームプラットフォームに関係しているか少し話しておきたいと思います。
最近の開発経過
現在LabVIEW5.1はWindows NT/98/95、 Power Macintosh、 Sun Solaris 2、HP-UX 10X、 Concurrent PowerMAX、 Linux で使用することができます。こんな多くのプラットフォームで利用可能なソフトウエアパッケージはほとんどありません。加えて、Windows 3.1、68K Macintosh、Solaris 1、HP-UX 9Xなど古いオペレーティングシステム向けにもLabVIEW 5.0.1を引き続き販売しています。我々は、モダンOSへの開発効率を最大限に高めるために、これらの古いOSでこれ以上開発を行わないことにしました。
一年前、LabVIEW 5.0を発売したときに新しく多くの、プラットフォームに依存しない機能を追加しました。
undo、documentation tools、graphical differencing、menu bars、the VI Server、マルチスレッドをサポートする多くのプラットフォームでのmultithreading、translation tools
加えて、LabVIEW 5.1はプラットフォームに依存しない多くの機能を追加しています。
scalable front panels、100以上の新しいmath functions、built-in Smith charts and Polar plots、programmatic pictures with the inclusion of the Picture Control Toolkit、sound acquisition and generation VIs、built-in web server、save for previous version functionality、improvements to the application creation process
さらに、3月には、23個全てのPCIプラグインボードが1月から発売となった新Power Macintosh G3と完全に互換性のあることを発表しました。御存知の通り、Apple ComputerはG3の開発工程の終了間際に変更を明らかにしたため、National Instrumentsは直ちに全てのボードをテストして、ドライバーソフトを対応させる必要がありました。
その結果、今回13のデータ収集ボード(高速、同時サンプリング多機能ボードからシンプルなデジタルI/Oボードまでを含め)6個の多軸モーションコントロールボード、3個のGPIB、VXI、VME機器制御ボード、1個の画像収録ボードを発売しました。
今後の開発哲学
多くのMacユーザー同様、私自身、特にMac上のLabVIEWとともにここまで来たことを思い起こせば、テスト、計測、ラボオートメーションの分野でMacのポピュラリティが低下してきていることを残念に思っている。
しかし、過去を振り返ることは、ここから先何をなすべきかを定めるときの助けにはなりません。我々はニッチプラットフォームの市場に向かう戦略を持たなければなりませんし、それはビジネス上の合理性を備えていることが必要です。初期投資や適切な機会をとらえるというコストなどを除いて第1近似的に言えば、ニッチに対して研究開発費は収益に比例しなければならない。
実際には、よりフレキシブルなビジネス計算は研究開発費、マーケティング費用、販売費用を加えたものが、収益に比例していなければいけないことになります。もし、これらのプラットフォームのカストマーが我々のウエブサイトのマーケティング情報を積極的に見に来て、製品紹介をしたり、製品を購入したりしてくれるのであれば、我々は、マーケティング費用や販売費を研究開発費に振り向けることが合理的になり、多くの製品を開発できる。
制限ある研究開発のための予算の中で我々にできることは、あなた方が我々を助けてくれるものに依存しています。今日、研究開発投資は、オペレーティングシステムの新しいバージョンをサポートすることと、プラットフォームに依存しない新しいソフトを開発(あるいは従来あるものを再設計)を行うという二つの分野に大きく分けられます。
我々は前者の活動はがんばることはできるが、後者の方はそうではない。(もし後者の活動を行う十分な収益があるのであれば、その時は、ニッチプラットフォームの特色のある機能に関する開発も検討でます。)
我々が十分に活動できないという点に関して、我々がなすべき優先順序をきめるために、あなた方の助けが必要です。
我々はプラットフォーム特有の事柄に関して関心のあるグループに向けて我々のウエブサイトの特別な領域を作成中です。Mac、SUN、Linux、他のwindows以外のプラットフォームをサポートするために我々のリソースをどう使うのが良いのかを明確にするために、このエリアに来て協力してください。
我々はこれらのサイトを、ユーザーが開発の方向を導き、これらのプラットフォームを成功に導くためのコミュニティを形成できるフォーラムにする計画です。我々がその場所で賢明であれば、それだけ得られるものも成功も多く、よりハッピーになるでしょう。
あなた方に対する良い知らせは、我々は現在サポートを行っているし、今後もサポートを行っていく、さらに、使える収益があるかぎり、windows以外のプラットフォームのサポートを拡大していきます。
Sincerely,
Jeff Kodosky
Vice President, Research and Development
National Instruments


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