Re-maked 10 years old VI.

不等間隔2元データの平面近似...ってなに?


Info-LabVIEWメーリングリストはたくさんのメールが飛び交っている。ほとんど読んでいないのだが、めずらしく興味を引くメールがあった。差出人は東洋的な名前のような気がするのだが、どこの国の人かすぐには分からなかった。.ieというアドレスをたよりに検索するとアイルランドからのものらしいことがしばらくして分かった。

不等間隔で得たf(x, y)データから内挿により等間隔に並んだデータを作り出すプログラムを探しているとのこと。

彼の1回目の投稿は、だれからか返事をもらっていたがあまり気に入らなかったようで、翌日表現を変えて再度投稿していたのだ。昔、フレドリック ブラウンの小説が好きで良く読んでいたのだが、思い込んだらあきらめないアイルランド人が、もちろん飲んだくれなのだが、最後には望みをかなえるという話があったような気がする。ふむふむ、Irish wishをかなえてあげようと、10年前のプログラムを復活させることにした。

LabVIEW2を買ってしばらくして、勉強のために2次元FEMプログラムを作ったことがあった。平面を三角形のメッシュでくぎって全ての三角形の頂点の座標での出力z (x, y)を求めるもので、三角形内部の座標点での値は各頂点の出力の座標(x0, y0, z0)、(x1, y1, z1)、(x2, y2, z2)を通る平面で内挿していた。FEMのコア部分のプログラムは参考書を見ながら書いたものだったが、工夫したのは三角形のメッシュ切りを自動で計算する部分だった。これがなかなか面倒だったのだが、配列操作の練習には少なからず役立ったと思う。LabVIEWを楽しんで使えるようになるには配列操作に習熟する必要がある、と思う。Irish Wishをかなえるプログラムは、FEMのコア部分を取り除いて不等間隔に与えられたz(x, y)の点から自動的にメッシュを切り、3点を通る平面で内挿するプログラムtripolation.llbだった。

Irish Wishをかなえられたか? しばらくして彼からメールではそれなりにうまく行ったようだった。

Hello, Koji,
Thanks a lot for your kindly help. Your solution works well!

04.04.12 大橋 康司

ohashi@mac.email.ne.jp


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