GODZILLA
この頃、騒いでるのは自分のまわりだけ、じゃなくってじぶんだけじゃないかって気もしてきたのだけれども。それはともかくとして。
運よくアメリカにいく機会があったから、一足先に見てきたよ。ゴジラ。
まあ、まだ公開も先のことだし、楽しみにしている人もいると思うから、内容については何にもいわないけど。でも、一言だけいわせてもらえば、なんて王道な映画なんだ、なんて楽しめる映画なんだ、ってこと。
まあ、それはおいといて。
なんで日米同時公開じゃないんだ、っていううらみはあるよね。
公開直前のプレミア試写会まで、肝心のゴジラのデザインやストーリーとか、みんな秘密にしといたのに、日本じゃ、そこらへんの新聞までがゴジラの姿の写真を取り上げて。
別にそれがわるいってわけじゃないんだけどさ。
日本の映画界って、なんかすごくこの映画に期待してるじゃん。今年の夏休みはほかに目玉映画ぶつけなかったりして。ほんとにそんなに入るの? 客。っていう素朴な疑問はさておいて。
この映画に期待している、ある意味ではこの夏の興行成績をこれに賭けている、っていうわりには、なんかお粗末なんだなあ、宣伝の戦略。
もともと、日本での関心のほうが高い映画だからしょうがないのかも知れないけどさ。でも、それにしたってもう少しどうにかできなかったのかなあ。
あっ、なに怒ってるか分からない?
今回の映画ってさ、日本の唯一のスクリーンヒーローを、毛唐がどうやって料理するか、っていうのがめだまだよね。うちとこの大事な息子を、そりゃあ好きにしていいっていったけどもおい、下手なことしたら承知しないぞ、っていう。そういう優越感と、その一方で、おらが自慢の息子に、ハリウッド様が衣装を着せてくれるだ。こりゃめでたいこった。村を上げておまつりせにゃ。っていう、ある意味の劣等感。
その、立派に着飾った息子はさ、やっぱりお披露目までは隠しとかなきゃ。
立派に隠し通した映画だってあったじゃん。
もう、古い話になっちゃうけど、たとえばETとか、エレファントマンとか、向こうで大ヒットしてたって、エイリアンの(こういっちゃいけないんだけど)姿って、最後まで隠し通したじゃん。
まあ、インターネットとかこれだけ普及しちゃうと、あのころみたいにはいかないってのはわかるけど、だからって一般新聞紙にまで写真のせることはないよなあ。
はっきりいって、あんまりかっこよくないよ、ハリウッドのゴジラ。
あっ、誤解がないようにいっておくと、止まった姿はね。
ジュラシックパークみたいだとか何とかいわれようと、あのゴジラが動いている姿は、めちゃくちゃかっこいい。そして、幸いなことに、全身が映るときは、いつも動いてるんだ、ゴジラ。
だからこそ、写真で紹介するのは、やめてほしかったなあ。
もう一度いうけど、おすすめだよ。スピルバーグもきっと、悔しがってると思うよ。だって、ジュラシックパークであれだけ時間かけて難しい説明したのが、「ごじら」の一言ですんじゃうんだから。あとはひたすら、、、
あっ、でもいいんか。ロストワールドじゃあ、おんなじことやってたもんね、スピルバーグ。
分かってると思うけど、ただ自慢したかっただけなんだ、ほんとは。
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