だんだんジャズに偏ってきてるけど、
まだまだ行きます。こっちもテーマはスペクタクル!
小柳淳子(Vo) |
3回目の小柳さん。 |
いやあ、お天気いいね。花粉もないし。 とはいえ、なんか身の回りがごちゃごちゃしていて、そう熱心な聴き手ではなかったんだけれどもね。 一昨年のホールでは、これぞ薄暗がりのジャズ、っていう感じのイメージだったから、こんな昼間の野外でどうするんだろう、って思ってたんだけどね。 僕の思ってたブルージーとはちょっと違うけれど、でもやっぱりブルージーな小柳さん。改めて惚れ直しました。 全然プログラムとか見ないできたからね、さて、これからどこ行こう。とりあえず野球場の方に行くと、帰ってくる人だらけ。そうか、野球場は6時までなんだね。ホールには長蛇の列だし。とりあえず阪急駅前に戻って食事でもしようか。 結局まともに聴いたの小柳さんだけだったけれど、道路に漏れ聞こえてくる音楽を含め、やっぱり街中がジャズって、いいなあ。少ないけれど僕がお財布から引っ張り出したお金、来年のために使ってね。ありがとう、今年も。 |
4月だね。桜の花もやっとこさ咲き始めたりして。春だね。 デビュー15年なんだよね。あれ、結構短いな、って思ったんだけど。そうか。イカ天(いかすバンド天国っていう東京ローカルのアマチュアバンド集める深夜番組で優勝したのが彼らのデビューのきっかけなんだよね)からデビューまで、結構あいだ開いてたもんな。 ああ、コンサートだったね。 一生ついて行きます宣言をした割にはコンサートの機会に恵まれず、本日単独初ライブ。わーい。 心配した雨も降らなくてね。京橋からの途中で食べたピザがなかなか来なくて、入場したのは5分前。あちゃー、一番後ろの席。とはいえ脇だから遠いっていう感覚ではなく。 ちょっと押して始まったのは、BGMの恋しくて。しかも映像付き。 最初の一声でね。あれっ? 比嘉さん声でない。全然出ない。金取ってやるか? っていう以前に喉痛そうだからお願いやめて、っていうくらい、まったく出ない。 次(ではないかな)の曲は、なんと、1枚目のアルバムから、追憶のシアター。「二回目のショウは、魔法忘れたマジシャン。女たちの慰めに、嘘とバラとを換えてやるしかできない」いいなあ。この曲を皮切りに、一大ブルース大会。「No
money blues」なんて、イカ天でやった曲だよね。CDに入ってないジャン。わーい。 喉を整えるために水を大量に飲みながら唄っている比嘉さんが、当初の約束通りトイレに立つと、残された二人の昭和歌謡。十九の、、、なんだったっけ。 一五一会から三線に乗り換えて、島人ぬ宝。涙そうそう(曲順でたらめ)。それからは島唄で大盛り上がり。オリオンビール!! BEGINの音楽って、どんどん変わっているんだけれども、たぶん3つの大きな柱があって。一つはブルーズ。そして、ブルージィーな歌謡曲(バラード系)。最後は島唄。僕は島唄の熱心な聴き手ではないんだけれどもね。 もちろん最後の曲(というかアンコール一曲目)は、恋しくて、で。ただ残念だったのは、イカ天当時のアコースティックではなくて、シングルバージョンのストリングス系の編曲。イランでしょ、あれ。ちょっとはやめのテンポと比嘉さんの声で、キラーパスからオウンゴール、というわけには行かなかったけれど。 いやあ。楽しかった。 このコンサート、ホントは3月21日だったのだけれども、主催者側の都合で今日になりました。 ホント、よかったよね、っね?
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なんと、半年ぶりなんだね、ポップスのコンサート。 今回の席は、アリーナ。ほぼ真ん中うしろ寄り。中央に構えたサブステージからだと、10列目くらいかな。わくわく。 まあ、あゆのファンのヒトがこのページにきてくれているとはあまり思わないのだけれども、まだまだツアー序盤戦だからね、このあとのチケット持っていて、どきどき楽しみにしている人は、まだ読まない方がいいかな。あんまりネタバレとか、意識しないで書いてるからね。 開演はちょっと押したけれども、思わせぶりなBGMで焦らされる、っていう感じではなかったから、結構あっさり始まったイメージの一曲目。ちょっとびっくり。 第二幕に似てるな、デビュー当時のコンセプトに戻ったのかな、っていうのはその最初のセットだけでね。一面砂漠の中で四つ足のロボットを操縦するあゆ、みたいな化粧直しの時の映像はとても楽しくて。 今回、変わったな、って思ったのはね。 そうそう、それから。 ツアー2日目だからかな。構成間違えたり、歌詞とんでったり、PAバランス悪かったりしてたんだけど。そんなこと関係ないくらい歌声完璧。初日あけて飲み過ぎたみたいで、しゃべり声はがらがらだったけどね。 僕の前の列で、再三警備員に注意されながら飛び跳ねていた小学生から、僕のようなおじさんまで。すべてのヒトを満足させよう、POPの権化であろうとするあゆ。前はそれにつきまとっていた痛々しささえも隠しおおせたあゆ。 WHOに替わる曲を、やっと創ることが出来たあゆ。ちょっとひっくり返ったけれど、生声のありがとうございました、今までで一番大きく響いたよ。 やっぱり最後に。 |
コッピョル(heagum) |
昨年に続いて、今年も行って来ました。めいほう高原。はやりの合併で、ここも郡上市になったんだけれども、名前もそのままに15回目。おめでとう&ありがとう、そしてご苦労様。 めちゃめちゃレアな、西へ向かう台風の影響で、大阪からめいほうまでの道のりは視界がないほどの雨、だったんだけどね。高原はからっと晴れていて、役立ちそうもなかった日焼け止めにもちゃんと出番があった。もちろん開場待ちの行列からできあがってるんだけど、そこで聴くリハの光景っていうのもなんかいいなあ、手作りっぽくて。 今年のめいほうはね、綾戸智絵がいない変わりに森山良子。そして10代の若いにいちゃんねえちゃん。おなじみの寺井尚子に待ってました、オルケスタデラルス。どんなことになるんだろうね。 バーベキュー席の特等席を陣取って、設営しかけのところでもう開演。市長の挨拶に続いてトップバッターは、コッピョル。女子十二楽房がソロで来たのかと思ったら、韓国の方でした。ヘグムって言う楽器は、弓で弾く三味線みたいなモノで、要は心地いいBGM。曲はオリジナルから、幻想交響曲のモチーフをイントロに使った木星とかのはやりモノまで。設営の合間にふとステージ(脇のモニタ)を見ると、きれいなお姉さんが楽器を弾いている。いいねえ。 でも、皮肉なことにというかなんというか、この日に一番鷲掴みをするパワーにあふれていたのは、文句なしに幕間に流れるCMの、ジャニス・ジョップリンのSummer time。命を絞り尽くすような声、30秒だけでも背筋をただしちゃうよね。余談だけどこのCM、どうやっても失敗だよね。インパクトはあるけれど、なんのCMだかどうしても覚えられないよ。 そして、次は森山良子。森山良子って童謡歌手ちゃうん? よく知らないのだけれども。 まあ、途中で帰った人は放っておいて、いよいよメインバンド。オルケスタ・デ・ラ・ルス。フェスっていったらこう来なくっちゃ。 今回、7年ぶりの恒常的再結成の、ライブはじめってことみたいで、その演奏ほどにはライブの進行は煮詰まってなかったんだけれども、いいんです、そんなこと。どうでも。 という訳で大満足のライブのあと、バーベキューの大荷物を撤収するのだけれども。去年も驚いたけど、大荷物で時間がかかった分、今年の方がよく分かったよ。ここのすごさ。 今年の演奏者を聴いていて、頭押さえつけて自分の方に振り向かせる力が、プロとアマの差なのかな、と勝手に思ったんだけど、運営を見てると、アマにしかできないことって、そんなに捨てたもんじゃないな、とも思ったよ。 関係者の皆様、部外者をこころよく迎え入れてくれたパーティの人たち、本当にありがとうございました。 |
知ってるからね、いわなくていいよ。 だって、5日もあるんだもん。 去年はライブハウスのTAツアーと、東京・横浜8デイズのA
museumだけで、おっきなツアーはなかったからね、久しぶりのツアーの浜崎。僕は去年3回も観てるからね、そんなことはどうでもいいのだけれども。 勿論そんなことはどうでもいいのだけれどもね。特に生あゆの前では。 僕らにとっては1日目、ツアー大阪2日目の席は、アリーナ。どうもすっきりしない天気の中、ちょっと早めについて、まだ空いているグッズ売り場を懲らしめて、しおらしくビールではなくてお茶。わくわくだね。 なんと、大方の予想に反して5分遅れくらいで始まった映像と音楽(今まで30分くらい遅れるの普通だったからね)。そして、あゆはなんと。 あゆが花道に出てきたのは、次のセット。イントロの瞬間、やばかったんだよね。え、この曲? DVDの第二幕が印象深いけど、生で見たことないんじゃないかなあ。あんまりにも個人的すぎる曲。僕が最初に、浜崎あゆみの闇を意識した曲。 こっからはセットの順番曖昧だけど。 本編はてんこ盛りであっさり終わっちゃたのだけれども、アンコールは新曲、No
way to sayのあと、Trauma,independence, FlowerGardenの踊らせ三部作。そしてyou。 この時点では、もう一度来るなんて夢にも思っていなかったのだけれどもね。ほぼ一週間後、再び城ホール。 スタンドのN番は入り口から遠いんだよね。ほとんどホールを半周して、入ったところはあらびっくり。一番前。 前回はそれでも5分くらいは遅れて始まったのに、今日はほぼ時報通り。5デイズの最終日、撤収の時間を気にしてるのかな? 今回の圧巻はね、やっぱりあのバラッド2曲。熊のあとのMemorial
address。こういう泣かせ曲で泣くもんか、って思うんだけどね、だめだね。花道を帰りながら唄うあゆの、そこだけかすれた声でちょっとうる。 ただ、虹色のドレスで唄う曲、今回はRainbowじゃなくってNo
way to sayだったね。違和感ないんで最初は気がつかなかったけど、あれは虹のドレスだよねえ。大盛り上がりの時に、最初の日はAudienceがあった気がしたのは錯覚か? 大阪に来るたびにたこ焼き丼を食べてるはずだったあゆのたこ焼きは、なんとソースと蛸抜きだったことが判明したのは収穫(なんの?)。 渋滞の帰り道で時計を見ると最初の日より15分くらい短かったのかな。でも、比べなければ全然気にならないよね。 そういえば2年前は一番後ろの席を他人から譲って貰ってやっとの思いで入ったな、と思ったらこんないい席で2回もみれて、しあわせだね。 |
なんていえばいいんだろうね。 今となればわかるんだけどね。何で言葉にならなかったのか。 だから。 いざ、開幕。 僕は、泣いたよ。 どんな話なのか、ちっとも知らなかったからね。 お話は、安保闘争吹き荒れる時代。飛ぶトリを落とす勢いで全学連会長候補になった桂木。桂木の情婦になった東大新入生の神林美智子(ヒロスエ)が、行きがかり上全学連会長になって。くだらない情夫の姑息なたくらみで、機動隊員の家にスパイとして転がり込んで生活するうちに… お坊ちゃま気分が抜けない大学生の活動家と、中卒の機動隊員。頭がよくて臆病でずるい桂木に陥れられて、一緒に暮らすことになったのはずっと神林を想っていた機動隊員、山崎(筧)。二人の間には愛情と子供が芽生えて。 一緒に暮らしつつも、今日はまだいるだろうか、明日は出て行ってしまうんじゃないだろうかと安心できない山崎。だんだんと山崎に惹かれつつも、桂木への思いも断ち切れない神林。 後半は、ほとんどヒロスエと筧の二人芝居なんだけれどもね。 自分は中卒。相手は東大。夢想もしなかったところに転がり込んだ恋。抱きしめても愛の言葉をささやいても、子供ができてさえ相手の愛情を信頼できない山崎。それだったら問い詰めるか、それとも一気に終わらせるか。それすらできないだめオトコ。 全学連の権力闘争に巻き込まれ、許婚に送り込まれたこの役目。純真朴訥な山崎に心は動くが、既に決まった許婚。 多分神林の根にあるのは山崎への想い。ところが桂木への想いもうそじゃない。 何度も何度もおんなじことを書いてるね。ごめんなさい。つまり二人の芝居は堂堂巡り。出口なんかありゃしない。 その堂堂巡りの中でね。機動隊員山崎の一途さとせこさとかっこ悪さと、だめさ加減とね。神林美智子の覚悟を決めた強さと凛々しさと、でもちょっと残る未練と。 この二つの関係がね、どうしようもなく魅力的で、どうしようもなく身につまされて。 それは、僕の中で美化された、理想の関係。どんな結末になるにせよ、ここを経なかったら何も終われない、そんな関係。 物語は、この二人の関係は、想像もつかない激しさで終わるのだけれども。 カーテンコール。全編ナイロンのつなぎでがんばったヒロスエもドレスを着て。いつまでも続く拍手は、筧が「ここから先は別料金になります」って叫んでもまだ続いて。 すごいね、芝居って。
ちなみに。 僕はヒロスエのプロの仕事を生で見たからね。結婚しても子供産んでもいいけど、仕事は続けてね。お願い。 |
すごいね。 フェス3days。少なくとも一階席は満席。トラベリングバンドたる所以だね。
ごめん。 だから、もしかしたらこの先を読んで不愉快に感じる人もいるかも知れません。 ちょうどこの日、買ったままで読んでいなかったRockin'on Japanの最新刊を読んでいて。それはMr.Childrenの桜井和寿の復活インタビューだったのだけれども。 翻ってスタレビ、というわけではないのだけれどもね。 もしロックが、Like a rolling stone、転がる石のように破滅に向かって突き進むことを義務づけられている音楽ならば、非常に安定して見える彼らは、サザンやALFEEと同様、ロックバンドではないよね。 Rock,JAZZとpopを分ける僕の中でのもう一つのライン、それは音楽の一回性っていうことになるのかな。 解りにくいかも知れないけれど、僕がJazzやRockよりもpopを低く見ている、ということでは全くないんだよ。ミスチルの純然たるpopの傑作、It's a wounderful worldだって、サザンだってALFEEだって好き(だった、ってのもあるけど)なんだから。 ただ、姿見てるだけで、おんなじ歌を一緒に口ずさむだけで幸せ、とまでは入れ込んでいない僕としては、一回しかない演奏の重要性に価値を見いだそうとした、っていうことなんだろうけどね。 もちろん、コンサートになんの予備知識も持たないで参加した僕が悪いんだけどね。 歴史のある彼らの中でも、今回は比較的昔の歌が多かったみたいで。突然のブレイクでコーラスだけが残るっていう昔の黄金パターンとか堪能したんだけど。 なんか今ひとつ乗り切らなかったんだよね。曲知らない僕が一方的に悪いんだけどね。 特に、時代の息吹を感じさせるアルバムを作ろうって大風呂敷を広げたけど煮詰まって、音楽やめようとさえ思った。そんなときにやっとの思いで作った曲、って断ってから演奏した曲、HEAVEN。 これが、なんのひねりもない、素直なバラッド。 ここでなんか、寂しくなっちゃってね。あぁ、彼らには桜井が背負っているのと同じ覚悟と気概はないんだな、って。 しかも、その曲に泣けちゃう俺。 まさに、 その前に、要さんが、小田和正にメガヒットを飛ばすコツは、って聞いて「性格じゃない」っていわれたエピソードを紹介してたけど、その性格って、自分以外の重いものを背負う覚悟のことなんだなあ、って。 それからはね、いろんなことを想いながら聴いていて。 予告通り、三時間超のコンサート。しかも後半になればなるほどしゃべりまくる要さん。 ただし、今回はないんだ、と思った矢先の循環呼吸(なのか?)。これはすごかった。 次は、ちゃんと予習していこう。っと。 |
2003年10月11,12日 |
あゆのためならヒガシエニシエ。ここは東京、代々木体育館。しかもなんと、二日連続あゆ。あほやね。 今年はファンクラブ限定のライブハウスツアーをやったり、A
nationが意外とおっきいツアーだったりで、単独全国ツアーはやらないのかな、って思ってたら、突然。 雨が降るんだか降らないんだか、よく分からない天気の中、原宿駅から体育館へ。意外と近いんだね。陸橋渡ったらすぐにみんながたむろしていて。 入場記念のメダルをもらって、中にはいるとそこはmuseum。今まであゆが着た衣装をマネキンさんが着てお出迎え。モニターにはオフショットなんかも流れてたりして。それで「立ち止まらないでください」はないでしょう。 まあお決まり通り30分近く遅れたあと。 真っ暗なステージにスポットが当たった。 A Song for
XX。 いやはや。 もう陽が昇るね そろそろ行かなきゃ いつまでも同じ処にはいられない 最初に引っかかったのはここの部分なんだけどね。いつまでも同じ処にはいられない、っていう自覚的な潔さ。でも、もっと聴いていくうちに他の部分が引っかかった。 他人を信じることって いつか裏切られ もちろん曲に着いている詩だから、語感と語呂のせいには違いないのだけれども。でも、普通なら「他人を信じることっていつか裏切られ、撥ねつけられることだと思っていたよ」って書くよね。そうじゃなくって「同じと思っていた」って。 というわけで、アカペラのsong
forに、ほとんど金縛り状態だったのだけれども。 他人を信じることって いつか裏切られ からはバンドも入って、全力疾走。 Song forもそうだけど、もう一曲、浜崎あゆみのエポックメイキングな曲。 そう、それはM。 ところで、東京のお客さんって、ちょっとおとなしめ? 僕の席が一番後ろだったこともあるのかも知れないけれど、あんまりきゃーきゃー言ってる人を見ない。アンコールの拍手も途切れちゃうんじゃないか、っていうくらいか細いし。年齢の高いファンクラブ席だからかな。でも、開演前は不機嫌そうにケンカしていた隣のカップル、始まったらお兄ちゃんの方がノリノリで叫びまくり。なんかちょっとほほえましい。 もちろん最後はあの曲。Who,,, そして。 ふう。終わっちゃったね。一日目が。
というわけで、二日目。 プログラムはもちろん昨日と同じで。ステージ後方のひな壇にせり上がってきたあゆ。双眼鏡で観ると、視界とあゆの身長がほぼ同じ。何千個の電球を背負ったあゆ。 一度目のお色直しで、ヘソ出しルック、というよりビキニ姿になったあゆ。その姿でステージ翼の階段を昇って近くまで来てくれたあゆ。双眼鏡ではほとんどバストショット。半裸のおねーチャンをそんなにじろじろ覗いていいものかしら。 最後のあゆの生声も、昨日より近い分、おっきく聞こえたよ。 あー。楽しかった。 やっぱり、あゆかわいい。 |
月光浴、っていう写真集があるんだ。1990年っていうから、僕が学生だった頃にでたの。月の光だけを光源にして撮った写真。月の写真ではなくってね、月に照らされた風景の写真。 月の光の、蒼さと透明さ。 月の光の、あたたかさと冷たさ。 月の光の、優しさと厳しさ。 そういうものがいっぱい詰まった写真集。今でもたまにページをめくるよ。 この写真集は大ヒットしたから、その続編というのがいっぱい出て。最初のいくつかは出るたびにパラパラめくるんだけど、最初のインパクトからは遠くって、買ってはいないな。 そういう石川賢治の、写真展。一回だけ新聞で広告を見て、あ、行かなくっちゃと思ってたんだけど、行かなくっちゃだけ覚えてて、何の展覧会かすっかり忘れてた。ちょっと時間がとれた平日の夕方に会場まで行って、やっと思い出した。よかった、覚えてて。 写真展は、いくつかのコーナーに分かれてて。最初は海。おなじみのテーマとはいえ新しめの写真なのかな。ちょっと明るくて鮮明。せっかくの水の柔らかさが、少ないんだな。 メインの写真は、後半に控えていたのでした。 月の虹。 もう一つ。月下美人の開花。 最後のコーナーは、ネパール、ヒマラヤ。コンセプトは最初の写真集に近くて、蒼さと柔らかさ。それにシャープさの加わった枯れ木の写真、好きだな。 会場を出ると、スーヴェニールショップ。げげ、オリジナルプリントなんてあるの? ちょっとほしい。いや、かなりほしい。月の虹。もうちょっと考えよ。 |
SAYA 川嶋哲郎 African Association meets 大坂昌彦 |
ジミー・スコット 綾戸智絵
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寺井尚子 REAL BLOOっD |
いやあ、暑いね。夏だね。 ステージ以外はただの駐車場だからね。椅子が置いてあるわけでもなく、ロープでいくつかの区画が区切ってあるだけ。バーベキュー出来るエリア、ペット同伴可のエリア。火は焚けないけど椅子テーブル可のエリア、そして椅子もだめなステージ前。 おっと、実はだれがどんな順番で出てくるのかよく知らなかったから、配られたプログラムで確認。ふむふむ。 TVアナの司会で、セレモニーが始まった。 先鋒は、SAYA。サンフランシスコ在住日本人おねーチャンのピアノトリオ。どこまでもさわやかな軽音楽。本人も「ドライブの時にきいてもらいたい」っていってたから、狙ってやってるんだろうね。いわゆるBGM。こういう音楽を生で聴くメリットって、あんまりわかんないんだよね。火花を散らすインタープレイとか、そういうのからかなり遠いところにある音楽。もっと暑かったら心地よかったのかも知れないけど、あいにく気温だけで十分気持ちよい温度。ローズの音が懐かしかった。はい、おしまい。 お次は高槻でもメインを張っていた川嶋君。ジョージ・アダムスみたいなアフリカ系の衣装に身を包み、叫ぶテナー、これぞお祭りジャズバンド。原・大坂クインテットの大坂君をゲストに迎えて、2ドラム1パーカッション。だからといってアフリカ系とかラテン系というわけではなく、高槻の時と一緒のフリーキーなモードジャズ。ただし、高槻の時よりもピアノもタイコもいい感じ。特にピアノ。クリヤマコトのようなパラパラ系(っていってもパラパラじゃないよ)で、めちゃくちゃ好みです。大坂君の参加でいいプレッシャーがかかったかな。 そんなことを考えたのは、次のバンドをきいてから。 78歳って、自分の身体から音を出す商売の人にとっては、限界が近い、というかふつうの人ならとっくに限界を超えている歳だよね。自分の磨いてきた、身体に染みついた芸を、時間という残酷で絶対的なものがこそげ落としていく。一度劣勢に立ったらもう、絶対に逆転できない残酷な戦いの終わりもすぐそこに見えていて。 たぶん、いや絶対。じいさんは自分のこの状況に、この日のステージに満足していないと思うんだよ。自分のイメージ通りの歌が歌えないことを受け入れて、長年培った芸を垂れ流すっていうやり方だって出来るはずなのに、その方がずっとずっと楽なのに。じいさんにはそれが出来ない。残酷な時間に全力で戦いを挑んでいって。 でも、その姿はとてもやわらかく、やさしくて。 これだけでももううるうる来てるのに、そこに寄り添うテナーサックス。彼は若い。きっと僕よりも若いんだと思うんだけどね。そういうじいさんの闘いを、冷ややかに笑うでもなく、過度に同情するでもなく。ただリスペクトを込めて寄り添う。それが絶妙。聴いたことないんだけど、「ベッシー・スミスにかぶさる、サッチモのトランペット」ってこんな感じなのかな、って思ったりして。 バーベキューOKみたいなフェスティバルで、こういう地味なセットを外国から呼んでくるって結構賭だったと思うんだけど。日暮れ前の明るい時間に、スタンディングオベーションが出るくらい客を惹きつけたバンドと、きちんとジャズを聴きに来ていたお客さんに、乾杯。 そろそろ日も暮れかけてきて。お次は休憩セット。寺井尚子。 というところで、日も完全に落ちて。 さて、ジャズファンの方は以上でおしまいです。ここでお帰り下さい。これから先はディスコ・タイム。 「最高ですか?」 イェーイ お約束のギャグを何度か繰り返したあと、始まったのは思ったよりもキレのある、きちんとしたコーラス。メインは80年代ディスコメドレーなんだけど、他の曲(たぶんオリジナル)も限りなく80年代っぽい。
SAYAにもそれなりの拍手を送って、ジミーも寺井も綾戸も楽しめて、ディスコチューンで盛り上がれる。懐の深いジャズフェスには懐の深い客が集まるね。 終演後の撤収も、ゴミを放置する人や、借りたカーペットを置きっぱなしにする人なんかもいなくって。 明宝村は合併で郡上市になってしまうみたいだけど、常設ステージを持つ手作りのジャズフェス、これからもがんばって続けてね。 |
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NATHALIE LORIERS TRIO |
E.S.T.
ESBJORN SVENSSON TRIO Esbjorn Svensson (p) Dan Berglund (b) Magnus Ostom (ds) |
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直前に友人が譲ってくれたコンサートチケットで、行って来ましたNHK大阪ホール。 全然ノーチェックのコンサートだったからね、前の日の深夜にWebでお勉強。ヨーロッパの若手ジャズメンが何組か来るらしい。このところ情報に疎くて、若いジャズってどんなことになってるか全然知らないんだよね。ジャムバンドってもう昔の話し? ましてやヨーロピアンジャズなんて完全に範疇外。いや、キライとか眼中にないとかではなくてね、知らない、まったく知らない。 会場は谷町四丁目にある新しいホール。NHKホールって行っても渋谷にあるでっかいやつとはちが チラシで得た情報では、本日の出演は2バンド。いずれもピアノトリオ。さて、どんな音を聞かせてくれるのかな。 最初のバンドは、ピアノのおねーチャンのバンド。やばいな、って思ったんだよね、最初の一音から。なんか、とってもむつかしいことしようとしてる感じ。そういうのって、がつんと一発かまして、何でもウケる状態を作ってからじゃないときついんだよね。セロニアスモンクに通じる多彩なハーモニーってチラシにあったけど、それってこれかい。 いやはや、どうしようかと思ったよね。 気を取り直して、後半は男の子バンド。「ジャズとは何かではなく、ジャズはどこまで可能かを示すことが出来るバンド」ってチラシにあったけど、ナタリーちゃんがモンクだからね、当てにはしてないけれど。 ところがね、これが大当たり。 たぶんこういう音楽、結構あるんだよね。キースとか、ハンコックもたまにやるような情緒的なトリオ。でも、たとえばCDとか、TVとかでこれを見たり聞いたりしたら、それはとても退屈な体験なんだろうな。野外のジャズフェスの、後ろの方の席にいたってきっと退屈。ちっちゃめのホールの密閉感と一体感。それから最初の一音でみんなを引き込んだ見事なはったり。ちょっと得したコンサートでした。 普段こんな音楽絶対に聴かなそうな年配の方々も、みんなにこにこして帰っていった。すごいね。 |
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今回はね、高槻 JAZZ STREET 2003っていうお祭り。いわゆるジャズフェスなんだけど、ライブハウスや、駅前広場の特設会場や、街中の至る所でジャズのライブをやるの。もちろん全部見るなんて絶対無理。 真っ昼間のJR高槻駅は、ふつう通り。駅前のロータリーに降りていくとボランティアのおにーちゃんおねーチャンがプログラムを配っていたから、一部もらって腹ごしらえに。このプログラムも立派なんだよね。全40ページの冊子。 最初に目指した現代劇場は、たぶんメイン会場なんだろうね。二階席まである立派な多目的ホール。2000席近くあるのかな。開場ちょっと前について列に並んだ。列を取り巻くように募金とTシャツ売りのおねーさん方がわんさか。とりあえず席の確保を優先して。一階席前より中央のいい席を確保したところでTシャツ買って、トイレで着替えた。気合い入れて昔のマウントフジのTシャツ着てきてたんだけどね。 僕にとって最初の出し物は川嶋哲郎クインテット。原、大友クインテットでテナー吹いてたときに金沢で見たな。 休憩。僕は川嶋君は次の穐吉敏子の前座と思ってたんだけど、意外なほどにお客さんが動く。もしかして川嶋君って人気者? 僕の隣に若いカップルの子達が座っていたのだけれども、男の子がトイレから帰ってくるなり、「年配の方がいっぱい立ってるから」って女の子に耳打ちして、二人して席を立った。なんかいいな、そういうの。ちょっともうけもの。そう思って周りを見ると、一階席の後ろだけではなくて、通路にもびっしり立ち見の人(通路の人は座ってたけど)。 そう、次は世界のトシコ・アキヨシ。 もちろんホールもいいんだけどね、飲食禁止なんだよね。当たり前だけど。 このグランドはね、同じ会場でフリーマーケットもやってて、しかも座席はビールケース。必需品はサングラスと日焼け止め。もう何から何まで正しいジャズフェス。むちゃくちゃうれしくなってビールもお代わり。 次のバンドは、ラテンバンドのオルケスタ山崎。パーカッションが5人くらいいるビックバンド。曲はミッションインポッシブルのテーマとか、マンボNo.5の入ってるメドレーとか。ルンバからボレロ、マンボまで楽しい演奏でした。サックスの持ち替えじゃない専属フルートと、白髪交じりのトロンボーンのソロが超ゴキゲン。 日没とともに、野外のライブは終わっちゃったからね。次どうしようって考えて商店街に戻った。目抜き通りのライブハウスは混んでそうだったから、路地に入ったライブハウス。座れますよ、の声にだまされて。 というわけでちょっともうけた気分でもう一度、現代劇場。一階席は既に埋まってたから二階席へ。こっちもすぐに埋まっちゃったけど。お目当ては2バンド目の外タレさんだったんだけど、最初のバンドはその他ーズ。う、しらん。メインのホールをはれるくらいだから人気者なんだろうけれど、まったく知りませんでした。 いつの間にやら座席も埋まって、二階席にも立ち見が出てきて。いよいよ本日ラストの外タレ。ハリー・アレン(ts)とハワード・アルデン(g)。ハワードの方は、僕が最近見た、ギター弾きの恋という天才ギター弾きの映画の、サントラを演奏してた人らしい。自分も天才なんだけど、ジャンゴを崇拝するあまり自虐的になる人の演奏、見事だったな。 終わって駅の方に歩いていくと、ライブハウスではまだまだ盛り上がっているし、駅前の広場でもファンキー系のバンドが大盛り上がり。オイオイ、もう10時やで。ほんとに町を挙げてのお祭りなんだね。 イヤー、楽しめました。
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あれ、こんな時期に浜崎のツアーなんてあったっけ、って思ったあなた。あなたは正しいよ。 そうなんです。これはファンクラブ限定、浜崎のシークレットツアー。しかもオールスタンディングのライブハウス。 平日だというのに、たっぷり時間に余裕を持って(m_m)、やってきましたZepp Osaka。スタレビ以来だね。会場の一時間以上前だったのに、小屋の周りは人だかり。グッズ屋さんをなめて、あたりをお散歩。もうすっかり春だね。日差しがぽかぽかあったかいよ。 ファンクラブ限定のシークレットライブで、高額になること間違いなしのダフ屋対策か、入場のチェックが異様に厳しいんだよね。5時半開場予定の少し前から入れ始めたと思うんだけど、僕らが入ったときにはもう、開演時刻を過ぎていて。 ライブハウスということで、ステージはシンプル。両脇に鏡のついたポールがあるのがちょっと浴室チック。時々バスローブ姿のダンサーさんがステージに現れてポーズをとったりしてた。 さて、入場もみんな片付いたみたいで。 生浜崎、推定45センチ。前回比9倍。表情もおへそも、肉眼でばっちり。 Real me。好きなんだよね、これ。歌がっていうよりも、クリップの踊りが。今回は、ダンサーさんの数は少ないけれども、振り付けほぼそのままで完全版。しかもクリップの時の変なメイクじゃないかわいい浜崎。堪能しました。 ただね、なんていうか。
僕が思う浜崎の魅力はね、 朝日が昇るね そろそろ行かなきゃ いつまでも同じ所にはいられない Song
for XX... こういうね、潔く過去を脱ぎ捨てて、未来を志向する姿勢。それが、僕自身の無様さをどうしようもなく突きつけられるようで、痛さとともに好きなんだけどね。 その浜崎が卒業写真って。 人混みに流されて 変わってゆく私を あなたは時々 遠くで叱って っていう、過去に正面から向いた歌を歌うのってどうかな、って思ってるんだけど。 la la la ってここまで書いて思ったんだけど。 まあそれはおいといてね。 やっぱり、あゆかわいい。 あ、ひとつだけ。 |