やっと、今年のページにしました。
今年のテーマは、スペクタクル。
おもしろい演奏会に、いくつであえるかな?
このところ、更新していないないのにもかかわらず、すごい勢いでアクセスが増えています。
皆様どうもありがとうございます。
次回更新予定は今週中(2月3日現在)。ネタは大フィル/ブル8です。
モーツァルト:交響曲 第29番 |
本当はこの間に一個あったんだけどね。ちょっとコンサートが続き過ぎちゃったから、一休みして。一ヶ月ぶりのコンサート。 そのせいもあってかな。二階席から見る客席は、かなり空席が目立つ。クワイヤ席とか二階、三階の横の方は半分も入ってない。まあ、二日公演だからこんなもんなんでしょうけど。 さて、曲。 お次はブルッフだったっけ? 知らない人だから、名前なんて記号に過ぎないんだけど。 休憩終わって、がらがらだったステージも満員になって。 というシュトラウス。リズムと音の色彩感が楽しい彼の曲は、吹奏楽の世界でも人気なんだよね。むつかしいからある程度の実力校じゃないと演奏できないところも含めて、あこがれの曲。僕は演奏したことはないけれど、コンクールとかではよく耳にしたよ。 あー楽しかった。 |
2003年11月12日 |
ワーグナー:トリスタンとイゾルテより、前奏曲と愛の死 |
じいさんの9番から2年ぶりにシンフォニーホールに鳴ったブルックナー。それだけで堪能しました。 |
アルジェント:ヴァレンティーノ・ダンス |
ふう。 いつものことだけれども、メインのブラ2だけは気にしてたんだけど、前座が何だか全然知らなかった。アメリカもの? そうだったんだ。 一曲目は、なんとタンゴ。しかもアコーディオン入り。もちろんオーケストラって、タンゴみたいなキレのいい音楽を演奏するための器じゃないからね、本場のタンゴ、っていうわけにはいかないけれど、トラで入ったアコーディオンとサックスのおかげで楽しい音楽だったね。アルトはクラの持ち替えだったのかな。 さて、ブラームス。 だから、アメリカもののあとのブラームスって、ほんとは違和感ないんだけどね。イメージ的にはちょっと違和感。 速くも定番となった、カーテンコール。ソリストを、パートを立たせて、何度も何度も拍手に応じるオオウエエイジ。観客一人一人の目をのぞき込むオオウエエイジ。 ブルックナーかベートーヴェン。はやく聴きたいな。 |
ブルックナー:交響曲 第8番 |
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキって、言える? ザールブリュッケン放送交響楽団って、覚えられる? それにしても、久しぶりだね、ブルックナー。去年の7月の若杉の3番以来だから、一年以上聴いてないんだね。僕が聴いてないってことは、大阪でブルックナーが鳴ってない、ってことかな。なんてことだろう。 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、ミスターSって呼ばれてるそうだからSさんって呼ぶけど、一応ブルックナー指揮者ってことになってるからね。外タレのオケってことも含めてかなり楽しみ。フェスっていうのがちょっと難点だけれども。 僕の席は前から5列目で、目線がちょうどステージの床と同じくらいの高さ。つまり弦楽器しか見えない、ってこと。発売日からかなり経ってチケット買ったからしょうがないかと思ったんだけど、後ろの方は結構空いていて。もうちょっと後ろ目がよかったなあ。そんなに後ろはいやだけど。 Sさんは聴いたことないんだけれど、BSデジタルで彼が東京のオケを振ったブルックナーをやっていてちょっと見た。とはいえ、8番を2週に分けてやる上に曲の途中にインタビューがインサートされるような、音楽番組とは言えない代物だったのだけれどもね。だからなんにも聴いていないに等しいね。 このごろじっくり腰を落ち着けてブルックナーのCDを聴くのもさぼっているのだけれども、前の週末に引っ張り出して聴いたのはコバケン/チェコフィル。演奏がどうこう言うよりも、SACDで一枚に収まってる、っていうのがいいんだよね。しかもオケはうまいし違和感が少ない。結構好き。 会場はいるまではそうでもなかったんだけどね。目の前のステージいっぱいに広がった椅子を見て、ああ、ブルックナーだ、って。にやにや。隣に座ったうんちくおじいさんが、音楽雑誌に書いてある通りのうんちくを垂れ流していたけれどもそんなのは問題にならないくらい幸せ。だって、8番だよ。 開演前にステージ上で音出ししている大フィルとはちがって、整列してステージ入場。ここで拍手がおこるんだけれども、これっているのかな? 音聴く前は馴れあいたくないや、っていつも拍手しないんだけど。 音の出る前の緊張に耐えきれなくて、目をつむったよ。 そしてホルン。 それに比べてフルートはちょっとブレーキ。姿が見えないんだけど、出てくるたびに現実に引き戻されたね。 演奏はね。最初の弦にちょっと引っかかったけれど、あとは快調。 そして4楽章にかけて盛り上がるんだけどね。 そして、フィナーレ。 ミスターSは、脚を引きずりながら何度もカーテンコールに応えてた。僕は2度目くらいで拍手をやめちゃったけれど。でも帰り道ではホルンのコラールが頭いっぱいに響いて、にやにやしていたんだろうなあ。 そうそう、僕の真正面に見えたビオラの2ndプルトのお姉さん。ミカ・ハッキネンに似たすごい美女でした。 |
ベートーヴェン:交響曲 第7番 |
せっかく途中まで書いたのだけれども、なんとうちのマシンのハードディスクが飛んでしまってね。ちょうどこの文章の半分くらいまで書き終えた時。 やっと涼しくなったね。のどもと過ぎればなんとやらで、身体はもうすっかり涼しさになじんじゃってるけど。変則的な夏もようやく終わって、秋だね。 でも、7番は不思議に秋が多いね。お祭りだからかな。リズムの祭典。 拍手とともに入ってきたメンバー。ここの女性奏者はドレスなんだよね。おそろいの、二色から選んだドレス。なんかよそ行きっぽくて好きだな。そういえばお客さんも、祝日なのに普段の大フィルよりもちょっとフォーマル。 編成はちっちゃいね。ビオラ6にチェロ4。ベースも4だったっけ。どんな音が出てくるんだろうね。 岩城さん登場。いつだったっけ、前に見た時には病み上がりで元気なさそうだったけど、今日は大丈夫そう、よかったね。 ベト7。 と思ったのは束の間なんだけどね。 そして。三楽章。 四楽章は、ちょっと失速気味かな。演奏じゃなくって僕がね。もちろん大盛り上がりのフィナーレなんだけど。 休憩あけて、外人のおねーちゃんでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。尼響の5番からマイブームなんだよね、チャイコ。この曲も期待に違わずいいメロディ、っていうか5番に似てるでしょ。 現代曲に関しては採点辛いんだけどね、普通は。でも、この曲、好き。 何度ものカーテンコールのあと、アンコール。ソリストに負けないコンマスのカデンツァの後は。 ああ、阪神優勝の日から一週間で三回目の演奏会なんだ、俺。 石川音楽堂に、行きたいな。 |
ウェーバー:魔弾の射手 序曲 |
今回で3回目になるのかな。尼響のコンサート。 しかし、今日はなんの日だか知ってる? マジック2で、阪神タイガースが甲子園に帰ってきた日。しかも試合開始は、コンサート開始とおんなじ、二時。 3度目だからね。おなじみのアルカイックホール。向かって右手奥の席に陣取って。曲は序曲、モーツァルト、チャイコフスキーの交響曲。アマオケの王道プログラム。 相変わらず弦はよく練習してるみたいで、次のモーツァルトは安心して聴けました。木管を中心としたソリストの名人芸も健在で。ただし、僕はよく分からないんだよね、モーツァルト。心地いいのは確かなんだけど。 休憩を挟んで、チャイコフスキー。 やられました。脱帽。 チャイコの5番。今となっては特別な曲。名古屋で、じいさんが生涯最後に振った曲。僕が聴けなかった演奏。そのときのCDを僕は持っているのだけれど、未だに聴けない曲。その前に一度、じいさんのチャイ5、聴いてるんだけどね。 聴く前はそんなこと全然意識してなかったんだけど。始まってから想い出した、じいさんのこと。 何より、二楽章のホルンソロ。 音程がちょっとフラットしたり、後半でミスがあったりしたんだけど、そんなこと全然気にならない。これが唄だよ。じいさんの最後の指揮ぶり(想像)とだぶらせて、泣きました。ありがとう。 大団円のフィナーレのあとは、アンコール。アンダンテ・カンタービレ。先週もこの曲聴いたけど、弦楽合奏だった先週に比べて、今日のは管楽器も入った彩り鮮やかな編曲。きれいだけど退屈なこの曲では、僕は今日の編曲の方が好きだなあ。 プログラムを見ると、来年はドヴォ8と英雄。欲張ったねぇ。演奏者冥利に尽きる2曲。どんな演奏を聴かせてくれるんでしょう。今から楽しみです。英雄のトリオ、今日みたいな見事な唄いかたしてよね。 |
リムスキー・コルサコフ:交響組曲 シェエラザード より第4楽章 |
暑いね。夏だね。 どういう趣旨のコンサートかよく知らなかったんだよね。佐渡のシエナと、ラッパの原君、っていう出演者だけ見て購入したチケット。お子様料金がめちゃくちゃ安いから、中高のブラバンな人たちがたくさんかな、って思っていたのだけれども。 しかもロビーは黒山の人だかり。何がなんだかよく分からないけれど、次回パンフレット用の撮影会をやってたみたい。黒山の中心にはたぶん佐渡さんがいたんだろうけど、ちょっと離れてラッパ持った原君がぽつんとしてたのにはだれも寄りつかず。 ホールにはいるとね。ステージはこぢんまりとしたセッティング。そうだよね。吹奏楽って、一番大きい一部編成でも50人だもんね、オケに比べるとちっちゃいちっちゃい。それにハープと原君カルテット用の太鼓とかピアノ。 開演直前になって、ロビーにいたちびっ子達がわらわらと客席に。鳴り物を持った子供達は当然しずかになんかなんなくて。バンドがはいって、サックスのコンマスがチューニング。 一曲終わったところで原君のカルテットがはいってオリジナル一曲。それからリズムの練習。ドラムセットをバスドラ、シンバル、スネアに分解してみんなでツービート(曲何だったっけ)とか、4、8,8/12,16のビートで原君が Isn't
She Lovely? やったりとか。8ビートのボサノバ風Isn't,,は、結構よかったよ。 第二部では、今度は鳴り物使って練習。あれ、Isn't She,,は、このときだったっけな。四分音符はパン。8分音符はネギ。三連符のトマト、16分音符のタケノコも登場してリズムの変化を身につける。タケノコタケノコの原君のソロは、クリフォード・ブラウンみたいでかっこいい。二小節だけだったけど。 アンコールは、原カルテットでフットプリント。そして、楽器持参のお客さんをステージに上げて吹奏族状態で星条旗よ永遠なれ。ここらへんはシエナではおなじみみたいだね。僕は初めてだったけど。 鳴り物持ったちっちゃい子が多かった、っていうかその子達のためのコンサートだったから、ちゃんと曲聴けるかどうか不安だったんだけどね。ちっちゃい子をも惹きつけたシエナの演奏と、佐渡さんのMC。たまにはこういうコンサートもいいね。 そうそう、ひとつだけ。やっぱりここにもいたブラボーおじさん。今回は、年端もいかない子供達にブラボーの神髄を教えなくては、と張り切っていたのか、常に「ブラボー・ブラボー」と二回セット。どうでもいいんだけど、スペインとかでブラボーっていうのはやめなさいな、みっともない。 |
プロコフィエフ:組曲 三つのオレンジへの恋 |
もし、この演奏会を聴いて、感銘を受けたとか、なかなかよかったとかお思いの方は、
オオウエエイジの指導する楽団のコンサートは全部聴く、っていうわけでは全然ないんだけれどもね。何気なく出したはがきで当たったコンサート(半額だけど)。 会場は超満員というわけにはいかないけど、8割以上は入ってるんじゃないかなあ、一階席しか見てないけれど。二日公演にした甲斐があったね。ちょっと安心。送られてきたチケットは、一階席やや後方。いつもは二階席に座ることが多いから、ちょっと聴き慣れない席。どんな音が聞こえてくるのかな。 さて、演奏。 あの時間を、今更思い出したくもないんだけどね。 そう思いたかった。 なんか、音が届いてこない。速いパッセージの弦も、ラッパの金切り声も、緞帳の向こうから聞こえてくるみたい。 まるで、ちょっと気の利いた高校の、コンクール十日前の練習風景。 つまりはまったく聴く価値のない演奏。席が通路側だったら一音で席を立ってました、きっと。寝てやり過ごそうにも寝苦しくて。当然拍手はしませんでした。 休憩時間。 交響曲。 次の定期にいく予定はないから、今回を聴いて後期会員になるか決めるはずだったのだけれども、もしこういうコンサートが一回でもあるのなら、僕は会員になることは出来ないな。 半額しか払ってないから、文句も半分と思っていたのだけれどもね。 |
マーラー 交響曲 第2番 復活 |
オオウエエイジがやってきた最初に断っておかなくてはいけないのだけれど、僕は現在、とても冷静ではありません。だから書く内容も、譫言のような戯言のようなものになるかと思いますが、ご了承下さいね。だって、、、おっとっと、先を読んでね。。 気がつけば朝比奈さんが亡くなってから一年半にもなろうとしていて、大フィルも音楽監督不在の一年を過ごしたあと、正式な音楽監督を迎えた。その人はもう、ずいぶん前に発表されて、今年度のプログラムや、定期がシンフォニーホールに変わったことにも関与しているのだとは思うのだけれども、指揮者として僕たちの前に立つことはなかった。 そう、今日は大フィルの新しい音楽監督、オオウエエイジのお披露目音楽会。 まあ、今年から定期が二日間公演になったから、同じコンサートが昨日もあってそれがほんとのお披露目なんだけど、僕の行ってないコンサートは無いも同じだからね。僕にとっては今日がお披露目。オオウエエイジは一昨年かな、ミネソタフィルのハルサイのチケット取ったのだけれども、911で来日中止。その時に聴いておけば、どんな人なんだろうって、期待と不安が入り交じったわくわく感を楽しめなかったかも知れないね。 さて、今回の公演は二日とも満員御礼。僕がとったのは二階席の二列目、ほぼど真ん中。超満員のシンフォニー、二階席と来れば、じいさんのベートーヴェンやブルックナー。たくさん並んだ椅子も、いっぱいつり下がったマイクも、テレビカメラも。何もかもが朝比奈隆の軌跡シリーズそのもの。これで嘘でもいいからじいさんが出てきてくれたら。 土曜日だということもあって、開演一時間前から入場して、どんどん埋まっていく客席を眺めていた。 そのうち、合唱がステージ上の2階席に入場。道理で人が居ないと思った。その上ステージにも乗るから、すごいな、全部で合唱200人。そして、チューバ1,トロンボン4、ラッパ6,ホルン6人並んだ横には、まだ4個の空き椅子。いつ入ってくるんだろう、わくわく。 チューニングすんで、オオウエエイジの登場。若い、ちっちゃい。かっこいい、かどうかは音が出てからね。 オオウエエイジが大フィルにかけた魔法 え? オオウエエイジのマーラーは、あまりに遠慮無し。ティンパニもシンバルもバスドラムも、クレッシェンドの果てのトレモロ、っていうところだってお構いなしにフルパワー。 オオウエエイジの指揮は、軽やかで大振り。暗譜をいいことに指揮台を駆け回る。右のコントラバスを励ましたかと思えば次の瞬間左のセカンドヴァイオリンと一緒に歌い、後ろの手すりをつかんで前に身を乗り出してラッパをあおる。 なぜって? マーラーの曲はね、面白いんだ。人が多い上にダイナミックレンジは広いし、ソロも至る所に用意されていて、ステージをきょろきょろ。とても指揮者ばかりを見てはいられない。 バンダのホルンは時折ステージの開いた4個の席に入ってきて、ホルン10人のベルアップなどしてまたバンダに戻ったり、忙しそうでした。 しかし、長いね。 曲は、やっとの事で合唱までたどり着いて。合唱はそんなにテンション一筋っていうわけでもないのだけれど、200人のメゾピアノって、とてもいい。あと、女声合唱の中をソロのソプラノが駆け上ってくるところ、ゾクゾクしちゃいました(曲をよく分かって無いから、どこの部分かわかんないね、すみません)。 そして、コーダのトゥッテイ。 でも、聴いてる時にほんとにそんなこと思ってたかは、覚えてないや。ただ、音を浴びてた。正面だけじゃなくって、横からも後ろからも降り注いでくる音(フェスにはこれがないんだよね)を、全身で受け止めてた。 音が消えたあとの余韻も、全身で受け止めたかったんだけどね。 オオウエエイジが復活させたものお決まりのフライング拍手。ブラボーはちょっと少なめ? こんなにいい演奏なのに。 と、最初は思ったのだけれど。拍手の圧力がものすごい。笑顔で応えるオオウエエイジ。合唱指導者もステージに登って拍手を受ける。 もう一度出てきて、オオウエエイジは懐からなにかを取り出した。 朝比奈隆の、スナップ写真。 それは反則だよ、オオウエエイジ。と思いながらも、じんと来た。 それを合図に、オケは解散したけれども、まだ鳴りやまない拍手。 オオウエエイジが復活させたもの。 音楽監督って何する人かわかないけれど、楽団の顔になる人だよね。あの人が指導してる楽団、あの人が振るコンサート。 にわかミーハー、いっちょ上がり。 |
フォーレ レクイエム |
ひそかに、「今年のテーマはスペクタクルだ」って思っていたのだけれども。2月のコンサートはスペクタクルから一番遠いところを選んでしまいました。だって聴きたかったんだもん。 とはいえ、僕はコルボっていう人をぜんぜんしらなくって。ただ曲目だけで選んだんだけれども。チケット発売から少し経ってからでも二階席の最前列だったし、5桁もする高額チケットだったし、結構すいてるのかなと思った会場は満員。コルボってもしかして有名? 二階席から見下ろすステージには、こぢんまりと椅子が並んでた。どんな編成なんだろう。 パンフレットには、モーツァルトの方が先に紹介されていたからね、僕は当然最初がモーツァルトだと思っていた。そしたら、全然知ってるメロディが聞こえてこなくって。ああ、フォーレだ、って思ったのはしばらくしてから。 休憩時間にがんばってうとうとして、眠気を追い払って。 二部は、オルガンとかハープがなくなった分、ヴァイオリンも木管楽器も入ってきて。といってもファゴットとバスクラ?4人だけど。金管は、昔風のベルの小さいピッコロトロンボン、テナー(アルト?)トロンボン、そしてバストロ。ラッパ2本は何とバルブなしの管だけ。突撃ラッパの長いやつみたいなの。ホルンはなし。そうか、この時代の金管楽器って、まともに音階ふけるのはトロンボンだけだったんだ。過日のトロンボン吹きとしてはちょっとうれしい発見。 最初の一音から思ったんだけど。モーツァルトって、楽しい。それが死者のためのミサ曲であっても、映画「アマデウス」にあったようないわく付きの曲であっても、やっぱりモーツァルトって、楽しい。 なんかとりとめないんだけど。 曲の終わり。 何度も続くカーテンコール。脚の悪いコルボじいさんは、4人のソリストともに何度もステージに戻ってくるのだけれど、ちょっと辛そう。でもお客さんは許してあげない。何度目かに、オケを解散させても、許してあげない。そして。 深さとか、よくわからないのだけれども。 |
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第3番 |
去年の年末、第九の時に買ったチケット。久しぶりの大フィル定期。 それはおいといて、ミッキーの革命。もちろん元気な若手はいっぱいいるのだけれども、勢いだけで演奏するにはちょっと重いものを背負いすぎている(というイメージのある)ショスタコの5番。第九を捌くきびきびとした指揮ぶりに、ミッキーなら楽しそうだな、って思ったんだよね。その期待を裏切らないといいな。 プログラムの最初は、ピアノ交響曲。年始の聴き初めがベートーヴェン。これの冒頭が、弦から始まるんだけど、驚くほどいい感じで。なんていうかな、鳴り響いた瞬間に満たされる、っていうか。広いフェスが、小編成の弦の音でいっぱいになった。 休憩時間で眠気を振り払って。さあ革命。 袖で高めた集中をとぎれさせないようにか、足早に入ってきたミッキー。指揮台から棒を拾い上げて、客席への礼もそこそこに曲を始めた。 それにしても、ショスタコの曲はおもしろいね。楽器の重ね方が、ベートーヴェンやブルックナーとぜんぜん違う。弦楽器(ビオラだっけ?)のユニゾンにピッコロを重ねて輪郭をつけたり、チェロのピチカートの反響をホルンにさせたり。ファゴットが吼えたり。 2楽章では、演奏よりもミッキーのダンスを見てる方が楽しかった。スケルッツォで、踊る道義。 さて、4楽章。金管が吼えまくる4楽章。ちょっと遠い僕の席まで迫力が伝わってくるのかちょっと心配だったけど、それは杞憂だったね。吹きやすい音域(ちょっと低めで張りにくいのかな、逆に)で、ごりごり吹いて。ミッキーの指揮も丸投げ状態。楽しそうだな。 カーテンコールで、今回で定年のファゴットさんとホルンさんに、ミッキーから花束とお酒が。 なんかの本で、演奏が終わったあとの拍手の受け方にも、かなりのテクニックがいるんだ、ったかいてあったけど。もちろんそのテクニックの第一人者は朝比奈さんなんだけど。ミッキーは下手だね。すぐ袖に帰りたがっちゃう。 もういい歳なんだから、ゆっくりと拍手受けてよ。今日みたいな演奏した日にはさ。 |