Chuba! (You!):きさま!/おまえ! |
You ! は相手の注意を喚起して呼び止める時のちょっと乱暴な言い方です。Hey, you ! なら、ちょうど「おい、おまえ!」「やい、きさま!」などに当たるでしょう。これに相当するハット語がchuba[チュバ]です。おおむね英語のyouと同じ意味と考えて間違いないでしょう。ジャー・ジャーがセブルバの食事の皿にカエル(ゴーグgorg)を放り入れてしまい、素知らぬ顔で立ち去ろうとするところを、セブルバはこの言葉で呼び止めます。その後の台詞にもchubaが登場しており、対応する英文からyourかyoursにも相当するものと思われます。
このやりとりの部分は脚本と実際の映画とではちょっと違っていて、劇中では脚本よりも短くなっています。上は実際に映画化された部分のみを載せました。脚本ではNi chuba na?? とある部分は劇中ではだいたい[ナイ・チュバ・ナィ]と聞こえます。脚本ではアナキンと言い合った後に、セブルバはUna notu wo shag, me wompity du pom pom.という捨て台詞を吐いて去ります。劇中では、セブルバはNi chuba na??のすぐ後にジャー・ジャーに対して、後半部分の同じ「**(聞きとれず)** du pom pom」という台詞を言っています。
ポッドレースが始まり各車一斉にスタートしますが、アナキン(とベン・クワディナロス)のポッドレーサーだけは発車しません。この時、ウォルドがこの言葉を口走ります。直接相手に呼びかけるだけでなく、「おいおい、何やってんだよ」といった感じでも使われるのでしょう。
実際のところハット語にきちんとした文法体系があるわけではありません。特に「ファントム・メナス」のハット語は、その場その場の勢いで適当に作文しているというのが本当のところのようです。上の2つの台詞例ではchuba = youという推測が成り立つわけですが、他の場面でもそうだとは言えないところがちょっと残念です。