差出人: Shin'ichirou Koubuchi [vz4s-kubc@asahi-net.or.jp] 送信日時: 平成 13年8月11日土曜日 午後 6:27 宛先: klingon@ml.asahi-net.or.jp 件名: [klingon 731] Kronos Chronicle 2001.08.11 ◆◆◆ クロノス・クロニクル 2001.08.11号 ◆◆◆ Qo'noS QonoS, tera' DIS 2001 jar 8 jaj 11 ◆◆◆ Kronos Chronicle, Aug. 11th., 2001     電子メールによるクリンゴン語情報誌(不定期刊行) ============================== ■ アトランティス/失われた帝国   >>> 'atlantIS: wo' tu'Ha'lu'bogh <<< ============================== アメリカで6月公開のディズニーのアニメ映画「アトランティス/ 失われた帝国」(Atlantis: The Lost Empire)の主人公マイロ・ サッチ(Milo Thatch)は、おぼろげながらオクランド博士がモデ ルになっているそうです。 映画の内容は、この手の古典的冒険物の王道とでもいうのか、使い 古されたワンパターンとでもいうのか、博物館に勤める主人公が伝 説のアトランティスの場所を指し示す地図を発見し、資産家の援助 を受けて最新鋭の深海艇を建造し、海底冒険へと旅立ち、途中で深 海の怪物に襲われながらも、ついにアトランティス帝国を発見し. .. というものです。 実際のところ、サッチの風貌は、痩せていて、金髪サラサラ・ヘアー に細面なので、黒いモジャモジャ頭にえらの張ったオクランド博士 とは、眼鏡をかけている以外、似ても似つかないものです。性格や 人柄は映画を観てみないとわかりませんが、多分あまり関連性はな いと思います。ではなぜ、オクランド博士がモデルだなんていう話 が出てくるのかというと、実は劇中のアトランティス語(Atlantean dialect)を創ったのが他でもないオクランド博士なのです。サッチ は、アトランティス文字も解読するみたいなので、そこら辺も言語 学者オクランド博士のイメージにつながっているのかもしれません。 ちなみにサッチの声はマイケル・J・フォックスが当てており、こ れもオクランド博士の甲高い声が意識されているのかもしれません。 他の声優陣も見逃す、というか聞き逃すことはできません。レナー ド・ニモイやフィル・モリス、デビッド・オッデン・スティアーズ などのスタートレックゆかりの俳優たちが揃っています。 フィル・モリス(Phil Morris)は、往年のスパイ活劇の大傑作、 「宇宙大作戦」と並ぶ大作戦物(?)の「スパイ大作戦」(Mission: Impossible)(トム・クルーズの類似品に注意)で、寡黙な天才 小細工技術者バーニー・コリアーを演じたグレッグ・モリスの息子 で、「新スパイ大作戦」(Mission: Impossible)では、その息子役 として跡を継いでいます。スタートレックにも何度かゲスト出演し ています。(旧「スパイ大作戦」にはレナード・ニモイも変装名人 パリス(Paris)役で出演していました。) デビッド・オッデン・スティアーズ(David Ogden Stiers)は、 TNG「決別の儀式」(Half a Life)のティムソン博士 (Dr. Timicin)を演じた人です。(吹き替えの声しか知らないよ。) しかし、アメリカのアニメ大作の声というのは、アメリカには声優 がいないのかと思えてくるほど、有名俳優勢揃いというのが多いで すね。 (ちょっと余談が多かったかな?) 「アトランティス/失われた帝国」は、日本では12月公開予定です。 ============================== ■ 「エンタープライズ」情報 >>> 'entepray' De' <<< ============================== 期待の高まる新シリーズ「エンタープライズ」(Enterprise)につい ては [klingon 730] でもお伝えしましたが、続報をいくつかご紹介 します。 ◆アメリカでは、ボイジャーの最終回放映時に「エンタープライズ」 の宣伝が流されました。星空を背景に、以下のようなナレーション が掛かります。  "Before Janeway and Picard...   Before Spock and Kirk...   The Star Trek saga began.   Enterprise --- this fall on UPN"  『ジェインウェイやピカードよりも昔...    スポックやカークよりも昔に...    スタートレック物語は始まった。   「エンタープライズ」、今秋UPNで放映』 その後もテレビ・コマーシャルとして流されているそうです。CM 版では、ナレーションにシスコの名前も追加されているみたいです。 ◆舞台となる22世紀の航宙艦の艦内の様子は、時代に則したもの になります。装置類は、スペース・シャトルのニュース映像などで 見られるようなデザインとなるそうです。つまり、お馴染みのタッ チ・パネルではなく、ゴチャゴチャとボタンやスイッチの並んだ制 御盤になるということでしょう。制服も今のNASAの制服に近い ものになるようです。 そうすると疑問になるのが、通信器です。当然ながら、24世紀の ようなバッジ内蔵式ではなく、23世紀のカークたちが使っていた 筆箱のような手持ち式で、しかもさらに遡ったデザインにならざる を得ないでしょう。しかしそうすると、この21世紀の現代、巷に うんざりするほど氾濫している超ミニ携帯電話との辻褄があわなく なりますよね。どうするのでしょうか? 優性戦争と第三次世界大 戦の2つの大戦による世界に荒廃によって、技術が一旦退行したこ とにでもするのかな? ◆ボイジャーのベラナ・トレス役でお馴染みのロクサン・ドーソン が、第7話の監督をやるそうです。ドーソンは、これまでにもボイ ジャーのエピソード Riddles と Workforce, Part II で監督の 経験があります。 ============================== Qapla’! 発行者:コウブチ ご意見、ご感想、ご質問などお寄せください。 メーリングリスト宛 klingon@ml.asahi-net.or.jp コウブチ個人宛 vz4s-kubc@asahi-net.or.jp