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坂本敏夫さんの講演と冨山さんの人権と命
波崎事件の再審を考える会 大仏 照子

 新しい年も早や立春になって、インフルエンザが猛威を奮ったかと思っているうちに、足元の雑草の中から若芽が萌え出してきて、まさに春です。それにつけても思うことは今年4月で82歳になる冨山常喜さんです。冷たい獄舎でどうしていらっしゃるでしょうか。 皆様、本日、ニュースレター3号をお届けします。原稿を送って下さった方々有り難うございました。

 「証拠もなく自白もしていない」この波崎事件。再審の道もまだ暗く全くもどかしい思いで一杯です。

「疑わしきは被告人の利益に」の原則にも関わらず、推断と推測で死刑を確定されてしまった波崎事件を、多くの人々に知って頂きたい協力願いたいと考えてこの度の発行です。

 昨年6月に3名の、また11月にも3名、計6名の方が一年のうちに処刑されました。中村前法相は新年早々舌禍で謝罪していましたけれど、もし冤罪の人の死刑執行に署名捺印した場合だったらどうするのでしょうか。

 また死刑問題に関心をもっている方なら、どなたもご存じと思われる安田好弘弁護士の「強制執行妨害」と言う名目での逮捕、マスコミで一方的にながされている様な犯罪を犯しているのでしょうか、人権は大丈夫でしょうか。

 人権といえば昨年の松本サリン事件の河野さんの講演にひきつづき、この2月14日、土浦市民会館で元広島拘置所総務部長の坂本敏夫さんに刑務所内の人権について講演していただき、参加者から今年もよい企画をしたと喜んでいただき、外部に知られない話を聞いて今更ながら「証拠もなく自白もしていない」この波崎事件の冨山さんは、人権どころか命さえ奪われようとしていることに激しい怒りが沸き上がる思いです。


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