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再審裁判実現のために洪水のような宣伝活動を
波崎事件の再審を考える会  大仏 照子

 波崎事件の弁護団は、1997年7月29日、東京高裁に再審請求補充書を提出しました。

 1987年11月4日、故、庄司弁護人による第2次再審請求書を提出してから、ほぼ10年、その間、庄司先生が他界され新たな弁護人の選任、補充書の内容を巡る論議が幾度となく繰り返され、ようやく提出まで漕ぎ着けることができました。

 ここに到るまでの間、弁護団の努力と数多くの方々から励ましや支援をいただいたことに心からお礼を申し上げます。補充書の提出は、ある意味では裁判所への宣戦布告でもある訳です。次の戦いは、再審請求を受理させ、再審を開始させるという、これまた難関があります。この難関を突破するには、北から南から洪水のような無条件の宣伝活動を展開し世論に訴えることが必要だと思います。それ以外、私達に残された武器はないでしょう。

 昨年、再審補充書を提出してから、土浦でも新たな宣伝を展開しようという気運が高まり「冤罪・波崎事件News Letter(ニュースレター)」誌を発行することになりました。

 同時に松本サリン事件の河野さんをお呼びして、生々しい冤罪を語って頂こうと企画しました。

2月14日の河野さんの講演会には、350名以上の人々が集まり、用意した 300部の波崎事件の資料は不足して配り切れないほどの盛況でした。この日に併せて発行した「ニュースレター」への反響には、全国各地から「今までにこれ程の事件を知らずにいた」というものが多く、カンパを添えた激励も数々いただき波崎事件がいかに知られていなかったか私達の努力が足らなかったかを痛感いたしました。

 第2号の「ニュースレター」は、冨山さんの誕生日 にあわせてと企画していたところ、計らずも、第21号 を迎える「波崎事件再審運動ニュース」も、また冨山 さんの誕生日にあわせて発行することを知り力強く思 いました。

 それぞれが、それぞれの地域で、力を集め知恵を集 め、更に団結を固めて、無実の冨山さんの再審裁判の 実現の声を上げるならば、やがて大河のような流れとなり、人々の良心をとらえ、裁判官の心を動かす力となるでしょう。

 北から南から洪水のような宣伝活動を心から願っています。


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