ど〜だタワーバー

ど〜だシリーズのタワーバーが試作された。面白そうなので紹介してみよう。

ど〜だバーなどでお馴染みの素材になった目の字断面のアルミ押出し材を使用して超軽量高剛性を実現したモノである。

ロードスターのタワーバーは剛性アップ効果が無い(或いは無きに等しい)モノが多く市販されている。ロドスタはサスタワーが低い位置に有ってエンジンが高いので、エンジンを避けるように大きく湾曲させなければならない。この結果、バーには引っ張りや圧縮方向の力ではなく、曲げの力が掛かってしまうのだ。どんな素材でも引っ張りと圧縮にはめっぽう強いが、曲げに対しては非常に弱い。曲げに対向するには素材そのものをかなり強力なモノにしなければならないのだ。真っ直ぐに突っ張りを入れる事が出来ればかなりの補強になるのだが、どうしても曲げなければならないロドスタの場合、本当に効果的な補強としてのタワーバーは数少ない。真っ直ぐなバーにするとブラケットの高さがかなり高いモノとなってしまい、ブラケットの剛性が問われる。ブラケットを低く設計するとバーが大きく曲がってしまうのでバーの曲げ剛性が問われる。市販のアルミタワーバーなどは単なる飾りに過ぎないモノが多い(笑)。自分のクルマに付いているバーを手で上下に揺すってみてほしい。大抵の製品はグニャグニャと動くハズだ。手で押した程度で動いてしまうようなバーでは補強効果は無いと言えるだろう。残念な事に市販製品のほとんどはコレだ。

強度という面では純正タワーバーに勝るモノはほとんど無いと言っても過言ではないだろう。ムクのスチール素材で効果的な形状になっている。低いブラケットと頑丈なスチール製のバーの組み回せだ。手で揺すったり上にヒトが乗ったくらいではほとんど変形しない。だが、この純正タワーバー、ハッキリ言って捨てたくなるほど重いのだ。マジで重い。強度を得る為には重さをガマンするしか無いのだろうか?

そこで今回のど〜だタワーバーである。クソ重たい純正バーのシャフト部分だけを捨ててブラケットを流用しちゃおうと言うモノだ。純正タワーバーを持って無いヒトはブラケット単体部品を買えば良い。ブラケットは確か3000円くらいです。

純正 2850g 、ど〜だタワーバー 1370g と、約1.5Kgの軽量化を実現している。


目の字断面素材を重ね合わせたツインチューブ構造で脅威の剛性を実現。目の字を2つ合わせたわけで、断面は「目目」形状になる。TIG溶接で丁寧に製作された手作り品だ。取り付け状態で上にヒトが乗ってみた感じでは純正と遜色ない強度となっているようだ。

これをそのまま付けたのでは面白くないのでサイ猿で磨いてみた(笑)。サイ猿キットに付いている朱棒と白棒で仕上げた。1本磨き上げるのにかかった所用時間はわずか40分。サイ猿おそるべし。


見よっ! この美しいタワーバーをっ!


かっこいいぃ〜っ(^o^)

で、このタワーバーはいくつかのラインナップが展開される予定でして、このツインチューブタイプが12800円での発売を予定。廉価版としてシングルチューブタイプが9800円を予定。シングチューブは更に軽量になる。軽さと安さを取るか、剛性を取るか、悩むところですな。ついでにステップアップバージョンとしてアルミ削り出しブラケットも製作するかもしれないとの事。

# 製品版はバフ掛けにはなってないハズです。写真のモノは私がサイ猿で磨いただけです。

発売元はもちろん堂堕自動車なのだが、4月19日現在コレに関する情報は載っていない。

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