写真

今回はクルマの話しとは全然関係ないお話。たまには良いでしょ(笑)

当サイトで使用されている写真は美しいとの事で評判が良い。「どうやって撮っているのか?」と質問を頂く事も多い。別に特別な事をやってるわけじゃなくて、写真の撮り方としては基本的な事をやっているだけだ。特別な効果を狙った写真もあるのだが、それ以外は特殊な技術は使ってない。ではどうやって撮影しているのかちょっと書いて見よう。

使っている機材はほとんどがデジカメだ。初期の頃が1眼レフで撮影してフィルムスキャナで取り込んだモノ、97年夏頃からの写真がRICOHの35万画素デジカメ、99年6月頃からが単焦点レンズ200万画素のNikon Coolpix700、01年6月からがNikon Coolpix990だ。機材はなんでも良いだろう。現在市販されているレベルのデジカメならどれでもOKだと思う。

で、撮影時に気を使っているのは照明だ。それだけ。どうやって照明しているのかというと、500Wのハロゲン灯と100Wのハロゲン灯を使っている。例を挙げると...


これはごく普通にストロボを炊いただけ。正面からのキツイ照明となるので平面的になる上に影の出方も汚い。それでもストロボを調光補正して弱めに発光させる事で不自然さを少なくしているのだが、内蔵ストロボによる撮影の限界はこんなモンだ。


そこでこの方向から500Wハロゲン灯を当てる。撮影方向と照明の角度をズラす事で立体感が出る。もちろんストロボは発光させない。


最初の写真と比べてみよう。自然で立体感の有る写真になっている。だが、これだと手前側に影が出来る。自然な立体感を狙うならこれでも良いのだが、この影を嫌う場合は影を起こす(影を消すという意味)為に以下のように100Wハロゲン灯を手持ちで逆方向から照明する。


これで500Wが右上から、100Wが左側から当たり、明るさと方向と角度が違う2つの照明が共鳴する事で適度な影と立体感を作り出す。


するとこんな写真になる。


並べるとこうなる。右が照明2個ね。インマニ側面やタワーバーブラケット辺り、負圧ホースなどの細かい部分に出来ている影を比べると違いが解かるだろう。ま、大した違いではないのだが(^^;。 この場合は大した違いではなかったが、モノによっては照明を2個使った場合と1つの場合で見栄えが全然違うのだ。照明1個の方がコントラストが強くなるのでその方がシャキっとして見える場合も有る。時と場合によって照明の数と角度や位置は変更するわけで、常に同じではない。だが、このような照明を使うと、レンズの光軸とほぼ同じ方向からの照明になってしまうストロボとはまったく違う自然で立体感の有る写真が撮れるのだ。

カメラの設定は特別な事は何もやってなくて、ホワイトバランスをタングステン(白熱電球)に固定してるだけだ。

と言うわけで、ブツ撮りを成功させるには照明が全てです。ストロボを使わずに照明を工夫するだけでブツ撮りは綺麗になります。撮影した画像はPhotoshopでリサイズして幅を300ドットにし、自動レベル補正、シャープフィルタをかけているだけ。これらの画像処理はすべて自動処理で同じ事をやらせているだけなので、画像ごとに手作業で効果を見ながら補正しているわけではない。Nikonデジカメで撮影した画像はレベル補正をやってもほとんど変らないので、実質的には縮小リサイズとシャープフィルタだけだ。そんなモンなんです。

# クルマ全体を美しく撮る方法なんかも気が向いたら載せてみようかと思ってます。

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