ダイアグノーシス

ロドスタのECUは故障個所を自分で判断し記憶する自己診断機能を持っています。これはE仕様車ならほとんどの車種が持っている機能です。しかしながらロドスタのサービスマニュアルにはなぜかコードの出し方が載っていないしコード一覧表も載っていません。あたかも専用のテスターを使わなければコードを出力できないかのように書いてあります。しかし、マツダ車はほとんどの車種でアナログ式サーキットテスターを用いた簡易的な方法でコードを読み取る事が出来ます。以下にその読み出し方を示します。

エンジンルームに有るダイアグノーシスコネクター(点火時期調整用のコネクタの事です)内部のTEN端子をGRDに落とす。

FEN端子にサーキットテスターのマイナスリードを繋ぐ。

サーキットテスターのプラスリードをバッテリ+に繋ぐ。ロドスタの場合エンジンルーム内のパワーコネクター(左ヘッドライト後ろ側、ストラットタワー前側の青いコネクター)に接続すればOK。


これでサーキットテスターの針の振れ方を読み取ります。長い出力が10の位、短い出力が1の位を表します。

コード13に続いてコード23が表示される場合は以下のような波計になります。

      +------+   +-+ +-+ +-+              +------+  +------+   +-+ +-+ +-+
      |      |   | | | | | |              |      |  |      |   | | | | | |
------+      +---+ +-+ +-+ +--------------+      +--+      +---+ +-+ +-+ +-----

アナログ式サーキットテスターを使って電圧変化を読んで下さい。
デジタルサーキットテスターだと、何が何だか解からなくなります(笑)。

ここで読み取ったコードを以下の一覧表と照らし合わせる事で故障内容がある程度予測できます。尚、このコード表はB型エンジン全般に共通なコード表の中からロドスタに関係有るコードだけを書き出したものですが、ロドスタでは対応してないコードが有るかもしれませんし、この表に載ってないコードが出力される場合も有るかもしれませんので参考程度にして下さい。多分、BPでもB6でも一緒です。

ダイアグノーシスコード一覧表

コード番号

故障系統

故障診断条件

フェイルセイフ

00
正常時 テスト端子ONでIG SW ON後3秒間断芯チェックを行なう

----

01
点火信号系統 数秒間店か確認信号(IGf)が入力されない 燃料噴射を停止

02
NE、SGT信号系統 NE,SGTが一定時間入力されない 点火及び燃料噴射を停止

03
SGC信号系統 SGC信号が一定時間入力されない 点火及び燃料噴射を停止

08
エアフロセンサー信号系統 エアフロ信号系が断線又は短絡 スロットル開度に応じた吸気量とする,点火時期を固定する

09
水温センサー信号系統 水温センサー系が断線又は短絡 設定水温とする

10
吸気温度センサー信号系統 吸気温センサー系が断線又は短絡 設定吸気温とする

11
吸気温度センサー信号系統 吸気温センサー系が断線又は短絡 設定吸気温とする

12
スロットルセンサー信号系統 スロットルセンサー信号系が断線又は短絡 設定スロットル開度にする

15
O2センサー信号系統(不活性) フィードバックゾーンで数秒間経過してもO2センサー信号がリーンの時 フィードバック制御を禁止する

17
O2センサー信号系統(へばりつき) フィードバックゾーンで数秒間経過してもO2センサー信号が反転しない時 フィードバック制御を禁止する

24
フュエルポンプレジスタリレー系統 フュエルポンプレジスタリレー系が断線又は短絡

----

26
パージソレノイドバルブ系統 パージソレノイドバルブ系が断線又は短絡

----

34
アイドルスピードコントロールバルブ系統 ISCバルブ系が断線又は短絡

----

82
電流センサー信号系統 電流センサー信号系が断線又は短絡

----

.