私のロドスタは8年間アライメントを調整していない。つまり新車から触ってないって事(笑)。サイドスリップだけはちゃんと測定&調整していたが、それ以外はいじってない。なぜかと言うと、真っ直ぐ走るしタイヤの偏摩耗も無いし、見た目アライメント測定(笑)でも特に問題無かったから。ギャップ通過やブレーキング&加速などでも特にステアリングが取られるという事はなかった。そんなFire号をトータルアライメントテスタに載せたらどうなるのか? やってみました。いつものFM901がはまってるホイールは若干歪んでるので、今回はSタイヤのホイールを付けて測定した。
↑測定中。メチャクチャな数字が出る事が多いというロドスタだが、Fire号は比較的まともな数字となった。
まずは初期測定結果!
トータルトー 0度15分 トー 0度42分 -0度27分 キャンバ -0度10分 0度07分 キャスタ 5度05分 5度00分 トー -0度04分 1度27分 キャンバ -2度07分 -0度39分 トータルトー 1度23分 スラストアングル -0度45分フロントがかなりまとも。キャスタなんか驚愕に値する。フロントトーに左右差が有るが。これは測定時にステアリングを固定した時の位置も関係してくるので大した問題ではない。サイドスリップをちゃんと調整してあるだけ有って、フロントトータルトーは0度15分と実にまとも。リヤのトーとキャンバの左右差が大きいのが問題。リヤトーがちょっとひどいのでスラストアングルも大き目。フロントがまともだから真っ直ぐに走ってたんだろうね。
さて、これをメーカ基準値に合わせても意味が無いので、私なりに合わせる事にする。従ってメーカ基準値は参考にしてないから知らない。 調整作業は私自身がやった。トー角度を「○度○分」って言われてもイマイチ解かりにくい。○mmって出てきて欲しいよね! しかたないから三角関数とタイヤ外径からトーが何mmになるのかを計算してやった。
調整後の結果!
トータルトー 0度15分 トー 0度07分 0度08分 キャンバ -1度21分 -1度21分 キャスタ 5度05分 5度00分 トー 0度11分 0度11分 キャンバ -1度34分 -1度36分 トータルトー 0度22分 スラストアングル 0度00分タイヤのグリップを引き出す為に前後共にネガティブキャンバを強めに、フロントよりもリヤをネガ強めにした。これはフロントの接地感が無くなるのを恐れた事と、オーバステアを嫌っての判断である。リヤにトーインを若干付けて高速コーナの安定性を狙う。フロントのトーは弱めにしたが、これはあとでサイドスリップで合わせ直す。スラストアングルはゼロになるまで頑張った。キャンバやトーの下一桁までは細かくこだわってないので適当(笑)。どうせ一度走ってから測定すれば細かい所は変わってるんだしね。
余談になるが、ショップからもらう測定結果のプリントアウトが、キッチリと左右差ゼロになっている場合、切り上げ機能や切り捨て機能を使って数字を丸めてある可能性が大である。アライメントテスタの種類によってはプリントアウト時に数値を丸めて見栄えを良くする機能を盛り込んであるのだ。Windowsで動いているテスタの場合はその機能を持っているらしい。DOSで動いているのは正直な数字しか出さない。これはメーカによって違うと思うので一概には言えないけどね。
さて、調整後の試乗報告。なんと言っても直進性の良さが驚き。今までも真っ直ぐに走ってたんだけど、本当にステアリングに触れているだけで良い。ギャップを通過してもキックバックが来ない。走ってっるのにステアリングを通して感じる感覚はクルマが止まっているかのようである。クルマが何の抵抗も無くスルスルと滑っていくように走る。Sタイヤを履いているとギャップのキックバックは強力なのだが、それがほとんど気にならない程度になった。これで普段のFM901にしたら気持ち悪いんじゃないのか?(笑)
「俺のクルマは真っ直ぐに走る」と思っている人でもアライメントをキッチリ調整するとその直進性に驚くんじゃなかろうか? やって損はないね。
肝心のコーナリング特性の変化だが、Sタイヤで峠に行ってもさっぱり解からんのでレポートは無し。間瀬サーキットか峠を走ってからそのレポートをここに追記しますね。
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