1月15日
ブレーキマスタとリザーブタンクの間からフルードが滲んでくるようになった。これは直さねばならん。という事で、マスターシンダのO/Hである。
基本的にシンプルなロドスタのエンジンルームの中で、もっとも狭くてゴチャゴチャしているのがこの辺りだろう。マスターシリンダのとなりにあるのがPバルブである。
マスターシリンダとマスターバックとPバルブ、その周辺のブレーキパイプを全部外した。マスタをO/Hするだけならマスタを外すだけでOK。今回は滲んだフルードで塗装が剥げたのを直したいから全部外しただけ。右端のモノはI爪氏からタナボったマスターシリンダストッパ。こいつの構造がイマイチ気に食わんので改造する予定。
マスタとリザーブタンクを分離。ブッ壊れるかと思うほどのパワーで引抜いた。この間に入っているゴムブッシュがヘタってフルードが漏れたのだ。シリンダとピストンのところから漏れたわけではない。
ストッパスクリューを外してスナップリングを外せばタンデムピストンが抜ける。ブレーキインナパーツキットにはタンデムピストンが丸ごと入ってるので中身を交換するだけ。
シリンダ内側にはうっすらとキズが有った。段付きになるほどではないので特に問題はないのだが、当然ながらホーニングをやる。
アルミ用ホーニングブラシを低速回転のドリルに取り付け、ブレーキフルードをたっぷりと付けてホーニングする。ホーニング後にシリンダ内側を徹底的に点検し、段付きや虫食いなどが有るようならマスタシリンダASSYで交換しなければならない。私のは問題ないのでインナパーツだけの交換である。シリンダを洗浄し、シリンダ内側に専用グリスを薄く塗る。
インナピストンのカップにもグリスを塗り、奥のピストンを入れたら、手前のシリンダ内側にもう一度グリスを薄く塗り、手前側のピストンを入れる。ちょっと押しながらストッパスクリューを入れ、スナップリングをハメれば完成。警告! ブレーキマスタ整備でのミスは事故に直結します。自信が無い人は絶対にやってはいけません。軽い気持ちで挑戦しないように! キャリパの整備に失敗しても、フロントかリヤのどちらかのブレーキが効きますけど、マスタシリンダの不良ではフロントもリヤも効かなくなる可能性が大きいです。絶対に失敗は許されないのがブレーキ整備です。エンジンが壊れても事故にはなりませんが、ブレーキの不良は自分のみならず、他人を死に至らせる可能性も有ります。軽い気持ちで挑戦してはいけません! 自分が整備したブレーキで、サーキットでも自信を持って最高速から1コーナに向かってフルブレーキングが出来るようでなければなりません。 少しでも不安が有るならやらない方が良いです!
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