オイルパン取り外し 11月28日
さて、ヘッドは全部バラしたので、とりあえずバルブガイドの件は置いておくとして、腰下をバラす事にしよう。まずはジャマで重たいフライホイールを外したい。
これが純正SSTのフライホイール回り止め。買っても2800円くらいらしいが、間に合わないから某ショップから借りてきた(笑)。
こんな風にして使う。締める時は逆向きにすれば良い。とっても硬く締まっているフライホイールのボルトもSnap-onのソケット工具なら9.5sqの工具で問題無く緩む。KTCの工具だったら12.7sqの工具を使いたいところ。Snap-onだと12.7sqの工具の必要性はほとんど感じない。
フライホイールが外れた。フライホイールの奥に有るのがクランクシャフトリヤエンドオイルシール。このオイルシールはここまでバラさないと交換できない。これも漏れやすいので、例え漏れてなくてもクラッチ交換などの時はこのオイルシールも一緒に交換してもうと良い。ちなみにロドスタの場合、フライホイールのボルト穴はクランクシャフトを貫通している為、ボルトのネジ山に液体パッキンを塗ってから組まなければならない。ロドスタに詳しく無い普通の工場や普通のショップに頼む場合は、フライホイールボルトに液体パッキンを塗ってから組む事を良く伝えておくと良い。 それと、アホなサービスマンだと、リヤエンドプレートを外してオイルシールを交換する場合がある。リヤエンドプレートを外す場合はオイルパンを外してからエンドプレートを外すべき。組む時はリヤエンドプレートを締め付けてからオイルパンを取り付けるべきなのだ。エンドプレートなど外さなくてもオイルシールの交換は簡単だ。 リヤエンドプレート単体で外されてしまった為に、オイルシール交換直後に再びオイル漏れを起こして泣き寝入りしてしまった友人がいる。気を付けよう。フライホイールとバックプレートを外して、オイルパンの回りのネジを外せばオイルパンが取れる。この際、バッフルプレートはブロック側に残してオイルパンだけを剥がすようにしよう。バッフルプレートはオイルストレーナのステーを兼ねているので、オイルパンを外してからストレーナごと外す。
オイルパンを外したら、底に異物が...。
オイルストレーナにも異物が...。もちろんこいつらはバルブステムシール君の変わり果てた姿である。
オイルストレーナに張り付いてたヤツ。これは真鍮の部分だね。磁石にくっつかないからストレーナに補足されたわけ。
オイルパンの底から異物をサルベージする。
これが壊れたバルブステムシールの部品。ほぼ全ての部分を発見できた。手前左の茶色いのはシリコンラバー状の材質で、オイルパンの底で発見。 手前真ん中が磁石付ドレンボルトに補足されたリップスプリング。 手前右側はオイルストレーナに補足された真鍮部分。 真ん中奥はバルブガイドに残ってた部分である。今回のトラブルは、バルブガイドが抜けてくるという非常に珍しいトラブルだが、O/Hするつもりが無かったとしても、磁石付ドレンボルトを使っていれば異常にすぐに気付く事が出来ただろう。数百円で買える磁石付ドレンだが、思わぬところでその効果を目の当たりにした...。
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