STP フュエルシステムクリーナを試す

'08年 定例燃費テスト

1年遅れの報告で申し訳ないっす(^^; このネタは'08.05.12にテストしたモノです。

今回試したのは怪しいモノでもなんでもなく、燃料添加剤で清浄効果を謳っているモノ。イエローハットで2,980円で買った。燃料添加剤で清浄剤的な効果を謳っているモノを試してみたかった。 STPと言えば老舗だし、単なる清浄剤なので安心できるのではいか?

以下、パッケージの一部を載せてみるので読んで頂きたい。


と言う事らしい。

もしもインジェクタが微妙に詰まっていたとして、そのの詰まりが綺麗に取れたとしたら? ちょっと考えてみる。 例えば、4本のインジェクタのウチ1本だけが激しく詰まっているとしよう。すると1気筒だけが極端に薄くなる。それだけなら良いのだが、フィードバックによる空燃比制御が問題。排気ガスは4気筒分が全部まとまってから1個(または直列配置の2個)のO2センサで酸素濃度を測定している。O2センサは4気筒の平均を測定しるわけ。この為、1気筒が薄くなったのか、4気筒全部が薄くなったのか区別出来ない。「薄い」という信号をコンピュータに返す為、コンピュータは増量補正してしまう。すると、3気筒は濃すぎる状態、1気筒は薄すぎる状態になる。 この状態が燃費に悪影響を与える事は想像に難しくない。

バルブや燃焼室などが綺麗になったらそれも悪い効果は無いだろう。

と言うわけで、14万キロ走行の銀プレッサに燃料添加剤でどんな効果が出るのか? テストの3週間前に入れて、日常的に使用した。

で、いつもの326Kmの定例燃費テストコースを走る。国道と地方の峠、高速道路などを含む実践的なツーリングコース。

長岡のGSをスタート > 一般国道 > 登り峠 > 温泉泊

翌朝 登り峠 > 下り峠 > 国道 > 高速道路 > 長岡IC > 国道 > 長岡のGSでゴール

合計 約326Km

同じ時期、同じコース、同じ走り方、究極のエコランアタック。

尚、初めて効果を測定出来た2005年以来、条件を揃えたくてNNL690の添加を続けている。この為、効果が無かった04年までの平均値との比の他に、NNL690添加の2005年の記録との比も載せてみた。2006年以降の記録は2005年の記録を基準に考えて頂きたい。

結果は、16.24Km/Lと、過去2番目の記録となった。

一般的とは言えない方向で無理矢理やった希薄燃焼実験の記録を除けば過去最高記録と言う事。

実験日 走行距離 使用燃料 燃費計算値 01〜04年までの平均値との比 2005年との比 備考
2001/5/4 328.0Km 21.5L 15.25Km/L 101.90% - 過去最高値
2002/4/27 324.3Km 22.0L 14.74Km/L 98.50% - トラックに邪魔された年
2003/5/8 327.6Km 22.0L 14.89Km/L 99.50% - 酵素系添加剤玉砕
2004/5/10 324.8Km 21.7L 14.96Km/L 100.00% - 放射線モノ玉砕
2005/5/10 325.8Km 20.9L 15.58Km/L 104.10% 100.00% NNL690 事故渋滞有り
2006/5/9 325.6Km 20.5L 15.88Km/L 106.15% 101.93% エコタイヤ + エコオイル
2007/5/7 325.9Km 20.0L 16.30Km/L 108.96% 104.62% 希薄燃焼 A/F 16.0
2008/5/12 326.5Km 20.1 16.24Km/L 108.56% 104.24% 清浄剤(燃料添加剤)

タイヤやオイルは2006年以降は同じモノを使用している為、今年の清浄剤効果の基準になるのは2006年の記録。2006年と比較すると 102.27% となり、2.27%の燃費向上となった。普通に走ったら誤差に埋もれてしまうのは間違い無い(笑)。

この結果を大きな差と感じるか、微々たる差と感じるか、それは読者の判断にお任せします。もちろん、新車やそれに近いコンディションのクルマに使っても効果は無いと思われるし、14万キロ走行のクルマなら同じ効果が出るとも限らない。

ちなみに、よく考えれば解かるのだが、実は2%の燃費向上で3000円の添加剤のモトを取るのは大変。年間1000リットル燃料を使うとして、節約できるのは20リットル。ガソリンが150円/Lを超えないとモト取れませんね。1年に1回この添加剤を使うとすると、赤字になります(笑)。

私の個人的意見としては、清浄剤としての効果がどれほど有るのか解らないし、効果が有ったとしてもどれだけ綺麗になったのかもわからない。しかし、燃費の差として計測出来た事が驚きだと思う。

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