【金銭感覚


 ここ数年、自己破産する人が急激に増えているとのことである。つい先日もニュ−スで会ってもいない
女性に9000万円も貸した男性が取り戻そうとしたら、その女性は自己破産していてもう免責決定を
受けたから取り戻せないとか。そのお金は借金の返済に充てたとか言っていた。バカと言ってしまえば
それまでだが。

 自分の収入から使うお金を引けば手元の残るお金がいくらになるのか解るはずである。なのに、お金が
足りなくなくるのはよくある話で、じゃあ なぜその簡単な引き算ができないのか。どうして借金が膨らんで
いくのか、自己破産する人は小学生でもできる そんな簡単な計算ができないのだろうか。ばかと言って
しまえばそれまでだが。

 ギャンブルにのめり込む人が借金に借金を重ね雪だるま式に増えていく。ギャンブルなんかで財産は
築けない。い〜やっ 築いてはいけないのである。そんなことになったらまじめに働いている人がやる気を
なくす、そしたら日本経済の破綻だ。仮にギャンブルに勝ったら、女子大生と超豪華に合コンとか考えても
普段の生活が女っ気がないものだから どんな服装をしていいかもわからない。めったに着ない背広に
アニメキャラクタ−のネクタイ、明らかに場違いなのである。まるで 競馬場で 馬に混じってはしってる
鹿のような状態だ。馬鹿と言ってしまえばそれまでだが。

 あ〜あ 今日は 風邪をひいたみたいで、寒気がする。寒い・・・。

 友達に 小遣いを貰っていない子がいた。欲しい物があったら親に言って買ってもらうのだそうだ。
水泳でも、体操でも、練習するから巧くなるのだろうし、勉強するから頭がよくなるだろう、それなのに
ああ、それなのにと。
 この理屈で言えば、お金も使わなければ使い方がわからないとなる。でもお金は 親から貰って
十分すぎるほど使っている。じゃ なんで?

 それはね、自分の持っているお金は有限か無限かの意識の育ち方じゃないのかな。(ここんとこ
かわいらいく言っているので かわいいく読んでください。誰だ! 気持ち悪いと言った奴は。
妖怪じゃないんだから 気持ち悪いって 俺のこと見たことあるのか。見たこともあったこともないくせに
気持ちわるいといったね、いいんだいいんだ 1人で遊ぶから。長く引っ張ったわりにも面白くないな、
やはり 風邪の影響か。。。 ああ 寒い・・・)

  自分のお小遣いを貰った子は 貰ったお小遣いが今自分のもっている所持金の全部と言うことを
そのお金を手にもって文字通り肌で実感できるわけです。持ってるお金はこれだけと。
 欲しい物は 今持ってるお金だけでは全部は買えないということがわかり、一つのものでも 次の
お小遣いを貰ってそれでやっと足りると言うことが解る。

  それにたいし 絶えず親から貰っていると限界が解らないばかりか、欲しいときに言えばいいと
言うことが体に染みついてしまうのである。

  これは 単に足し算引き算の問題ではなく、欲しい物が手に入らないときどういう手段を取るか
という思考と感情の訓練なのである。
 お小遣いを貰った子はその範囲内で それを何に使うのか 使う順番を無意識に決めていく。或いは
決めていかざるおえない状況になっていく。
 仮に月1万円で、欲しい物が1万円なら買えるけど、買ってしまったあと 友達と遊んでいて、コンビニ
とかで食べたいものが買えない、友達はアイス買ったり、チョコレ−トを買ったりするだけど 1ヶ月は
それを見てるだけになる。そこで惨めな思いを来月どうするか ということになる。

 習慣は、意志の力で変えようとするとストレスが出る。
そういう お小遣いを貰って育ったか、買う物は買え与えられて育ったかで自分でお金を稼ぐように
なった時、それが出るのではないだろうか。そして、 そのとき周りの人たちはそんなこと知らないから
いい大人がお金の使い方を知らない単にバカだいうだろうが、そういう風に育てられた子供時代が
かわいそうだったのではないだろうか。

 苦労は買ってでもしろというが、その苦労も親が買ってしまっては全然意味がないのだ。




                         2000.11.16/北久里浜クロベ