【大事なのは聞いたかどうかの確認です、たぶん


 


    「やればできる」 この言葉を親から先生から誰でも一度は言われたことがあるの  
   ではないでしょうか。
    「やればできる」のかもしれないが、なぜやらなければいけないのか。
    やるかやらないかを決めるの自分だ。
    と思うのである。

    学校の試験のとき 先生は「できる問題からやりなさい」と言ってくれた。
    そこで僕は「できない問題はできないから やらないでしょう。」と小声で言ったら  
   むっとした顔をして下さった。
    恐るべし地獄耳だ。

    できる問題・・・ できるかどうかやってみなければ解らない。
    やってみたら 出来なかった。それを見ていた先生はできる問題からやれって
   言ってるだろうみたいな顔をする。だから それが解ればやってるっちゅうに。
   ほんとに 腹の立つ人だ。ぶつぶつ・・・。

     学校に限らず、会社とか 会社とか 会社などで上司が要点を押さえれば
   あとは適当でいいんだよ。と言うから要点を押さえたのだけど、そこは要点では
   無いと言うらしい。(;_;)。
     だから 要点ってどこさ。あんたの要点なんか知らないんだわさ。
     まったく、だったら初めからその要点がどこか 教えてくれよと言いたい。
   ここで疑問に思うかもしれないが、なぜそこで要点ってどこですか?って聞かな
   かったかとお思いでしょうが、聞いてもしその人が答えられなかったら・・というか
   答えられないか、答えたとしても要領を得ない話だと予想できる人なのだ。

     僕の友達で 3回教えても解らなかったらもう言わない、と言う人がいるが、
   3回でなんでもわかるものなのか、10回聞いても20回聞いても解らないことって
   あるだろうに、それに自分の教え方が悪いとは間違っても思わないのだろう。
   できないのは、自分ではなく相手なのだ と相手のせいにしておけば自分の心は
   平静を保てるのだろう。でもそれでは 教え方がうまくなることは絶対にない。

     それでね 相手が解ったかどうか確認することって まずないと思いますが、
   学校だったら 教えたことがわかっているかどうかを確認するために試験がある
   わけなのですが、実社会で教えたことが解ったかどうかは 仕事のできで判断
   することになると思います。
    従って、教えるべきことを一方的に喋って、喋り終わったら相手は100%に
   近い感じで解ってもらえたと思ってる。 というか 解っていようがいまいが
   自分の責任は果たした、間違えたら教えた方の人間の責任ではなく 解らない
   まま仕事をした人の責任だということにしておかないと自分の仕事が終わらなく
   なるからじゃないかな。(少し 強引)

     学校でさえ 試験によって確認できたとしても その試験が終わるまで誰が
   どれだけ理解してるかなんて知らないだろうし、知る必要がないかもしれない。
   だけど、もしそれが確認できたら 平均点はぜったい 上がるんじゃないかな。

     つまり、伝える内容が知識の伝達に限って言えば どこかで解る解らないが
   確認できるのかもしれないが、これが勉強でも仕事でもなく、個人と個人のコミ
   ニュケ−ションだったら、たとえば、自分の性格を説明してこういうことをされるのが
   好きとか こんなことされたら怒るとかって話をしたとしても、聞いてる方はよく
   解らない性格だ(笑)と思っていても 喋ってる方は よく解ってもらえたと思う
   ことって 割と多いのではないだろうか。

    子供は 自分のことを親には理解してもらいたいと強く思うだけど、親はちゃん
   と解っているのに、理解しているにもかかわらず子供は親が解っているのかどうか
   を知る術を知らない。この反対も 然りである。
    俗に言う 親の心子知らず、子の心親知らずってやつでしょうか。

    人の話を聞かない人はいるが、すべての人の話を聞かない人はいないだろう。
   喋ってくる人の話がすべて面白い話とは限らないし、嫌なことを言う人だっている
   でしょう、その中で自分が聞きたいと思うことにだけ 耳を傾けるのであって
   人の話を聞かない人って言うのは 言う方から見ただけなのかもしれません。
   言う人が聞いてもらえなかったはらいせみたいなものとか・・・。

     使ったら 元に所に戻しておいて、寝ながらものを食べないで、ご飯たべるとき
    には新聞を読まないで・・・と奥様は 毎回、そのたびに言います。そして最後に
    一度言ったことは守ってよ。と言うのを何回も言います。

     コ−ヒ−や牛乳を飲むときは まずコップを用意するように、言いたいことが
   あるときは、相手が聞こうと思っているときに言わないから それより、まず
   相手の聞くみみ、これを作ってから 言いましょう。
    ただ 誰にでも経験があると思いますが、この「聞くみみ」って言うのは、 なか
   なか出来ません。あしからず。

     そのたびにいうのは 言ったことは 相手が必ず聞いている 解っているという
   こちら側の思いこみだけであって、聞くぐらい当然のことと思ってはいないでしょ
   うか。もしそう思っていたら 自分の親の話を聞いてみて下さい。いかに聞きたく
   ない人の話は辛いか・・・。親孝行だと思って聞いてみてあげて下さい。
    聞き方は簡単 何でもいいから 話をしてというより、そばに10分もいれば 
   だいたい 向こうから何を言ってくるはずです。

    では 健闘を祈ります。
    あなただったら何分 もちますか。


                   2001.04.19
                     神奈川県・クロベ