【親の言いなりになると】


  
  親から 勉強しなさい、早く起きなさい、悪いことをしてはいけません、人に迷
 惑をかけてはいけませんとか次々と親から言われて守れる子はいい子、守れない子
 は悪い子と言われる。
  なぜなら親の言うことは社会的に正しく常識的に正しく、愛情的に正しい。だか
 らその正しいことを守れないのは悪なのである。

  最近は聞かないけど、よく「親に向かってその口のききかたは・・・」とか、
 「親の恩がどうのこうの・・・」と親は絶対の者だった。親に反抗することは、生
 活を放棄することを意味した。

  親の言いつけを守るということは、親の意志に従うと言うことだ。ところが、親
 のいいつけを守って良い子で生きてきたのに なぜか生き苦しくなってくる。
 親の意志と自分の意志がぶつかった時、勉強しなさいと言われて自分はしたくない
 とき、早くおきなさいと言われて自分はまだ起きたくないとき、方法は2つしかな
 い。親に言うとおりにするか反抗するか。
  
  親の言うとおりにしたとき、主人の命令を聞く奴隷とどこが違うのだろうか。
 どちらも指示をだして指示通りの行動をとらせると言う意味で同じではないだろう
 か。しかし 外から見たパタ−ンが同じでも 親の場合は 躾であり、子供の成長
 を考えての指示と、ただの仕事の完遂のために出す指示とでは歴然とした違いがあ
 ることは言うまでもない。

  それなのに親の言うとおりにすればするほど生きている実感が無くなってくるこ
 とがある。それは、親の言うことと自分の意志がぶつかったとき、自分の意志は
 殺さなければならないからだ。1回や2回ならともかく、何年もそんなことを続け
 ていくうちに自分の意志がなんなのかわからなくなってくるのは当然じゃないのだ
 ろうか。

  だからといって親がなんにも言わなかったら 躾どころか、とんでもないわがま
 まな人間ができあがるだろうし・・・。

 勉強するかしないか、早く起きるか起きないか、悪いことをするかしないかは、
 みな自分で決めればいいことだ。だが、親よりはるかに経験が少ないから、勉強を
 しなかったらどうなるのか、早く起きないとどうなるのか、悪いことをするとどう
 なるのか、みな親が教えてあげればいい。それでも 勉強はしない、朝は遅い、悪
 いことばっかりやってたために泣くことになったら どうしたら良いか 親が教え
 てあげればいい。そして最後まで責任は本人がとればいい。勉強しなくて先生に
 怒られるのは親ではなく子供であり、朝 学校に遅刻したら怒られるのは親ではな
 く子供であり、悪いことをして罰を受けるのは 本人なぁぁぁのだぁ。

  だからさ 何度も言うように 親の言いなりになってはダメ。
 今こそ、反抗しよう、闘おう、勝つんだ!。
 と言っても 勘違いしちゃぁぁぁぁ だめぇ だめぇ。

  親の言う言葉は聞きましょう。親の言うことを聞かないと 言ってることが、
 自分の参考になることなのか、ならないのか解らないでしょう。だから、言う言葉
 は最後まで聞くこと。その通り実行するかどうかは あなた次第。そして後始末も
 あなた次第。

  作って貰ったごはんが まずいと言うのはけっこう。それなら自分で作れば
 いいことだ。自分で作るのも嫌だ、おいしい材料を買う金をつくるのも嫌だ、
 おいしい料理を食べるだけしたいというのは ただのわがまま。

  自分が生きてる実感がもてるというのは、いろいろなことをしてみたいと思える
 ことだ。こんなことって 金では絶対買えないし、お金を出さなくても 楽しいと
 感じることができるのは楽なことではないかと思う。


 なんか 説教くさくなってしまった・・・
 


                         2000.12.07/北久里浜クロベ