このページには二つばかりQTVRパノラマムービーが混じっています。QuickTimeプラグインをインストールされていない方はAppleのサイト(下のバナーのリンク先)から入手してください。

 ブラウザのファイルヘルパー設定で".mov"→『処理方法:QuickTimeプラグインで表示』にするとムービーがブラウザ内でストリーミング表示されます。
WindowsでQuickTimeプラグインがインストールされていない場合は、Windows Media Player 2 でQTVRムービーが再生されますが、パノラマムービーとしては再生されません。それどころか横倒しになって再生されるので、ぜひここは一つパノラマムービーをご覧になるために上記AppleサイトよりQuicktimeプラグインとプレーヤを入手してやって下さいまし。



 2000年8月20日に横須賀の米海軍基地でフレンドシップ・デー(いわゆる一般公開)が行われたので見てきました。

 まずはTiconderoga 級イージスシステム搭載ミサイル巡洋艦CG-63「Cowpens」の前甲板にあったなんかのハッチの上に載って撮影したパノラマムービー(246KB)。三脚を据えられないので、手で構えてくるくる回って撮った。なので下の方がきちんとつながらずにでこぼこになっているが、もったいないのでカットせずそのままにしてある。
 右舷側に接しているのは同級艦のCG-62「Chancellorsville」。このクラスの巡洋艦では、大抵の場合アメリカ軍が戦った激戦地の名前が付けられている。
 そのさらに先にいるのは二隻重なっていて見にくいが、手前がSpruance 級駆逐艦のなにかで、奥が潜水母艦のL.Y.Spear 級のどれか。
 左舷側で埠頭の反対側に接舷しているのはSpruance 級駆逐艦DD-985「Cushing」。駆逐艦は人名(海軍の偉い人とか)をもって命名される。
 左舷前方、クレーンの向こうにいるのは航空母艦CV-63「Kitty Hawk」である。

 Kitty Hawk が接岸している岸壁には、こんな看板が立っている。「FIRST IN FLIGHT」と書いてあるのは、ライト兄弟が世界で初めて動力飛行に成功したキティ・ホークの丘にちなむ名前であるから。その下の文句はこの艦が米海軍で唯一の前方展開している(海外に母港がある)空母だと言う説明である。

 次にKitty Hawk 級航空母艦のネームシップ、CV-63「Kitty Hawk」の飛行甲板上のパノラマムービー(278KB)。こちらは三脚を据えて撮影した。ブリッジよりやや艦首寄り、艦首尾線上からやや左舷寄りのところである。パノラマのスタートする方向にエレベータがあって、そこから上がってくる。
 甲板上で太く白く見えているのはアングルド・デッキに引かれた着艦目標の右端の線(黄色いのがセンターライン)である。従って艦首艦尾の方向はこれより右寄りで、スタート時に見える青いクレーンの左下に見える建物の方角に艦首がある。
 乗艦時にくれたパンフレットによると、キティ・ホークは全長323.5m、全幅82.81m、飛行甲板の面積は1.64ヘクタール。その一番広いあたりで撮ったことになる。艦底からの高さが61.3mで、喫水が10.92mだそうなので、ブリッジの高さを考えると飛行甲板はざっと海抜30mくらいだろうか。
 乗組員は航空団を入れて5500人、他にも医師が4人、歯科医が5人、弁護士2人、牧師が3人乗っていて、床屋が2軒あるそうだ。

 左舷前方に満艦飾の斜めマストだけ見えているのはArleigh Burke 級イージスシステム搭載ミサイル駆逐艦DDG-56「John S. McCain
 なんか白いドームが二つ見えるのはKitty Hawk のレーダーで、駆逐艦とは関係ない。
 飛行機が一機だけ見えているのは艦上作業訓練用のF-14で、エンジンを抜いたガワだけのやつ。エンジンの他にもいろいろ足りないものがありそうだ。キティ・ホークが母港である横須賀に停泊中、搭載機はほとんど厚木基地に移動してしまうので、母艦に残っているのは飛べないこいつくらいしかない。Kitty の上にTomCat が載ってるとはこれいかに。
 これがその形式不詳のF-14で、カタパルトの位置に置いてある。ただ置いてあるだけでカタパルトにセットしてあるわけではないが、ジェット排気を上に逃がすブラスト・デフレクターはちゃんと立てられていた。

 ちなみに同級艦のCV-64「Constellasion」が訓練帰りに横須賀に寄港したときに撮った飛行甲板の様子を見ると、艦載機を露天繋止で満載した時の感じがわかる。

 こちらは飛行甲板に上がるエレベータ。飛行機を上げ下げするためのもので、積載重量は58.5tである。写真では下に見える格納庫甲板の高さまで降りている。飛行甲板までの昇降時間は20秒程度か。
 格納庫の様子はこんな風である。こちらの天井にある紡錘形のものは増加燃料タンクで、爆弾ではない。爆弾はこれ

 なお、エレベータと格納庫は、今回のフレンドシップ・デーとは違う機会に撮った写真なので、飾り付けなどは少々食い違うかもしれない。そもそも水兵さんが冬服を着ている。

 John S. McCain と同じ埠頭の反対側に攻撃型原子力潜水艦SSN-762「Columbus」(左)と同SSN-716「Salt Lake City」(右)が停泊していた。潜水艦は機密にうるさいので、もちろん公開はしていない。二隻の間にある黒い巨大ハムのようなものはゴム製の防舷材である。
 潜水艦は機密にうるさいので、もちろん公開はしていない。なにやら工事でもしているらしく、セイルの周りに足場が組まれていた。そのせいか、それとも放射線の影響か、水線下にびっしりと海藻が密生していて、それをボラが群がって喰っていた。


 おまけ。空母の近くの花壇に、トリよけらしいペットボトルの風車があった。複葉機の形に作ってあるのがおちゃめ。日米の小さな国旗も添えてあった。

 おまけ2。昨年だったか、やはりフレンドシップ・デーで撮った屋台の写真。こんな感じで水兵さん達が部隊ごとに出す屋台や、地元の商店会が出す屋台がたくさんあって、ハンバーガーやバーベキュー、ピザ、手作りケーキ、飲み物はバドワイザーとか奇妙な色のゲータレード、その他もろもろを売っている。この屋台は地元の石工の組合が出していて、シシカバブと焼きビーフンを売っていた。しかし横須賀に二十もロッジがあるとは驚きである。


 QTVRパノラマムービー作成手順について。

 もとの写真はいわゆるバカチョンカメラで撮ってます。それをMacとイメージスキャナで取り込みますが、カメラがちゃちなため画面の隅の方が暗くなっているので、Adobe Photoshop のクイックマスクで円形グラデーションをかけて周辺部分を選択、明度、コントラスト、彩度をいじくり倒してなんとかします。
 それをBMPで保存、VAIOに持っていってPicture Gear のパノラマメーカーでステッチします。要はつなぎます。しかし枚数がちょっと足りない(推奨十二枚のところ十一枚)のでうまくつながってないところもあります。
 できたパノラマ画像を今度はJPEGで保存します。ほんとは非圧縮にしたいところですが、今のところMacとVAIOのデータのやりとりがフロッピーでしかできないのでしょうがないのであります。
 Macではまず画像を90°反時計回りに倒してから、アップル社が配っているフリーのツール QTVR Make Panorama 2 を使ってパノラマムービーにします。ツールの使い方など詳細はアップルのサイトのこちらこちらへ。

 実は今回、Macに再度持ってきてからつなぎ目の歪みのひどいところをPhotoshopで描きなおしてます。空の色もバカチョンカメラが勝手なことしやがるため、一枚一枚全部色が違うので、やはり塗り直したりしてごまかしてます。それから上下の画角が足りないので、上の方のマストのあたりなどはパノラマ画像にしたあとで別撮りの写真から手作業でくっつけてます。
 その他、F-14とエレベータの画像もムービーでこそないものの、やはり同様の手順で複数の写真をつないでパノラマ画像にしてあります。
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