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パブについて

一般的に 「アイルランド人は酒飲みだ」 と言われています(笑)。 それを証明するかのように、アイルランドでは、どんな小さな町にも必ずパブがあります。 アイルランドを旅行したら、夜はパブに行ってギネス・ビールを飲みながらバンドの生演奏を聴く・・・というのが王道といっても過言ではないでしょう。

尚、パブの他には教会と SPAR(日本ではコンビニエンス・ストアとして有名) があります(笑)。

■パブって?
パブというのは西洋風の居酒屋です。 パブは "Public house" の略で、直訳すると 『みんなの家』です。 町のメインストリートに必ず数件あって、夕食後に近所の人たちが集まってきて、グラス片手におしゃべりしたり、音楽を楽しんだり・・・そんな場所です。

居酒屋といっても日本の居酒屋とはかなり性格が違います。 お金もそんなにかからないので、毎日でも行けますし、気軽に入れます。

ただし、お店の看板に 「PUB」 と書かれているわけではありません。 書かれている店もありますが、 「BAR」 という表現をしている看板の方が多かった気がします。 「BAR」というのはご存知 "棒" のことですが、 それが "酒場のカウンター" の意味として使われます。

■食べる所ではない
居酒屋というとおつまみメニューがありそうですが、アイルランドのパブには基本的に食べ物メニューはありません。 日本にあるアイリッシュ・パブでは食べ物メニューがありますが、現地のパブにはないと思った方がよいでしょう。

夜パブに行く人は、夕食は別に済ませていると思われます。

ランチ時は例外で、食事メニューがあります。 また、中には半レストラン的なパブもありますが、 どうやらパブは、多くの人々にとっては食事をするところではないようです。

かと言って、パブに行って 「食事はありますか?」 と聞くことが的外れかというと、そうでもありません。 親切に 近所のレストランを教えてくれる場合もあれば、 運がよければサンドイッチくらいは作ってくれる場合もあります。

■注文の仕方
カウンターまで行って、直接飲みたいものをオーダーします。 何を頼んだらよいのかわからない場合は、とりあえず大きい声で・・・

ぱいんと おぶ ぎねす!! (A pint of Guiness!!)

・・・と言っておけばよいでしょう。 パイントとは、約半リットル・・・ジョッキ大くらい(のグラス)です。 ギネスとは、アイルランドを代表する黒ビールです。 日本だとビールよりも同社の出してる "ギネス・ブック" のほうが有名だったりします。

適当な席に着いてるとテーブルまでもって来てくれる店と、 自分でカウンターまで取りに行く店とがあります。 後者が一般的ですが、いずれの場合も そのつどビールと交換に代金を払います。

■予算は
ギネスビールがパイント1杯で、約2ポンド。 日本円で350円くらいです。 アイルランド中、どこにいってもほぼこの値段です。 都会のパブではちょっと高くて 2.10〜2.30ポンド くらいの店もあります。※

ゆっくり1杯か2杯も飲めば(普通の人なら)十分なので、安く済みます。 日本の居酒屋に入ると、どんなに安くても数千円かかってしまうことを考えると、とても気軽に利用できるのがわかりますね。

※日本にあるアイリッシュ・パブで同じ 「ギネスのパイント」 を頼むと、900円くらいしてしまいます。 もっと安くなってほしいですね〜。

■音楽を聴くには
アイルランドのパブでは、しばしばバンドの生演奏をやってます。 いつでも100%音楽に出会えるかというと、そうでもないようです。

週末(金曜か土曜)
夜9時か10時以降

この2点を押さえておけば、かなりの確立で音楽に出会えます。 僕らは最初のうちこの法則を知らなかったので、夜の7時とかからパブに出かけたりしてました。 そんな時間にパブに行っても閑古鳥が鳴いているだけで寂しかったのですが、 この法則を知ってからは、賑やかなパブを楽しめました。

演奏のジャンルは、コテコテの伝統的アイルランド音楽だったり、ポピュラーの弾き語りだったり・・・いろいろみたいです。 観光地であればあるほど 伝統的アイルランド音楽 をやってる確立が高くなるのかもしれません。

■タバコくさい
アイルランドの緑から連想されるイメージとは程遠いのですが、 タバコを吸う人は多いです。 特にパブはとても煙くさいので、嫌煙家の方は覚悟しておきましょう。

■日本にあるアイリッシュ・パブの場合
日本にも、アイルランド風居酒屋が増えているようです。 現地のパブと違ってお食事メニューもありますので、夕食を目当てに行っても大丈夫です。

店に入っても、日本の居酒屋のようにテーブルまで案内されないので、 勝手にずんずん入って行って、適当な席に着きます。メニューも置いてます。 店員さんが店内を歩いてますので、声をかけてオーダーしましょう。 しばらくすると、オーダーしたした品物を運んできてくれますので、 そのつど代金を支払いします。


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Written by. Akibon