1999年
2月6日(土)の宿 ダブリン郊外のB&B 「Northumberland Lodge」
初の宿(B&B)さがし
ムースさん夫妻に 「グレンダーロッホ」 までドライブに連れていってもらった帰りは、
ダブリン市の中心部から南へ3キロほどの辺り 〜「サンデーマウント」という鉄道駅の近く〜 まで送っていただいた。
ムースさんご夫婦と別れたのは18時頃、もうすっかり日は暮れてる。 今はとにかく今日の宿を探さなくてはならない。 かくして現地での、初のB&B宿探しが始まった。
なんとなく宿のありそうな方向へ通りを歩いていくと、
ちょうど何かのイベントをやってるらしく、若い人たちで賑わっていた。
野外のステージでバンドが演奏してたりしてた。
ビートルズの『Come Together』かなんかだっとように思う。
大きな交差点で曲がると、 奇抜なデザインのアメリカ大使館を見かけるが、 落ち着いた街並みの中にある、ちょっとスットンキョウな建物。あんまり趣味はよくない。 ハッキリ言って街にマッチしてない・・・ういてると思った。
ほどなくして「B&B」という看板を見かけるも、
「シャムロック・マーク(認定機関による水準保証マーク)」がなく、敬遠する。
1軒目 さんざんウロウロしたあげく、「シャムロック・マーク」のあるB&Bを発見。 一軒家というよりは、大き目のアパートみたいな建物で、 「ちょっとイメージ違うな・・・」 と思いつつも、 重いリュックを背負って歩き続けてもうくたびれてて、どこでもいいや(苦笑) ・・・と半分ナゲヤリになってた。 勇気を出して、呼び鈴を鳴らす。 英語による飛び込みで宿の交渉というのは、慣れない者にとってはなかなかドキドキする。 主人が出てきた。経営してるのは20代後半〜30代くらいの若目のご夫婦。 この日はさっきのイベントも関係あるのか、混んでるらしくて、唯一残っていた部屋の 値段は・・・1人40ポンド(約6800円)。B&Bにしてはちょっと高すぎる。 あとから「14(フォーティーンFourteen)」を「40(フォーティFourty)」を聞き違えたのかな? とも思ったのだけど、ダブリンで14ポンド(約2400円)じゃぁ、逆に安すぎる。 『すいません、別の宿を探します』という意味の言葉を伝えたが、 英語で体よく断わる言葉をわからなかったもんだから、 感じ悪くなかったかな?とちょっと気になる。 ご主人に『別の宿に電話して部屋を探してあげましょうか?』 と言われたが、言葉が不自由なもんでそっけなくそれも断ってしまう。 「ノー、サンキュー、アイ・サーチ・マイセルフ」 道を聞いたりなんやかんやで、逆に面倒な気がして、歩いて探したほうが早いと思った。 イヤな奴と思われただろうか? 2軒目 暗くなって心細くなった道を、再びあてもなくカンだけで適当にあるいていたら、 途方に暮れかけたころにB&Bを見つけた。 それほど離れてない距離に2軒あった。 どちらも「シャムロック・マーク」もあるし、建物もキレイ。 通りは広いけど往来は少ない、閑静な住宅街ってカンジだ。 見た目の好みで右のほうの建物を選び、呼び鈴を鳴らす。 (ちょっと緊張)。 おばさんが出てきた。
部屋を見せてくれる。
広いバスルーム付きの、申し分ない部屋。
よかった。
結局、 宿を探し始めてから、 宿が決まるまで、夜道を1時間半も歩いてしまった。 夜中〜明け方 時差ボケもあってか、結構変な時間に目が覚めてしまう。
近所のネコたちが発情期らしくて、真夜中〜明け方にかけて、赤ん坊の泣き声みたいにうるさかった。
波留子が窓を開けて
「うるさ〜い!」と日本語で叫んだが、アイルランドの猫たちに言葉は通じたのだろうか?
翌朝
シャワーカーテンを壊してしまう。
レールが天井から外れた。
朝食は立派なダイニングルームでびっくり。 B&Bって値段の割に贅沢だなぁ・・・と思った。 (それはまぁ、宿にもよりけりなんだけど)
以上、初のB&B体験だった。
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