めがねフィーダを使った実用?ゲルマラジオ

多芯ケーブルでコイルを作製すると、線間容量での自己共振以上の周波数を受信できないので、大型化が非常に難しくなります。今回は、誘電率の低そうな被覆材の線材として、UHF用の200オーム平衡ケーブル(通称めがねフィーダ)を使ったラジオについて、実験してみました。

メガネフィーダを15メートル用意します。これを、3重にまいて、結束バンドで止め、一方の巻き終わりと巻き始めをつなぎます。
これで、6回巻いた直径約170センチのコイルとなります。タップは巻き始めと巻き終わりの接続点(3回巻き)からとっても良いのですが、実際には1回巻きまたは、2回巻きの点からとったほうが、良いマッチングとなり、混信のない、大きな音となります。
ポリバリコンはケーブルの束に結束バンドで止めます。メガネフィーダを4重(8回巻き)にすると1000KHz以上が受信できず、3重だと、普通のポリバリコンではNHK第一が受信できませんので、今回はミニジャックを設けて、100PFのコンデンサを並列に接続できるようにしています。同調はかなりクリチカル(慎重にダイアルを回さないと同調がとれない)です。

スピーカーは直径約120Cmのゲルマラジオと同様です。

できるだけ円形の形状にしたいので、光モールという長さ182センチのプラスチックL型アングルを上部に一緒に結束し、「やじろべえ」のように壁のフックにつるしています。尚、バリコンやジャックは最上部に取り付けると手が届きませんので、適当な高さにします。

結果

NHK第一、第二は、耳をすまさなくても部屋の端から端まで聴こえます。TBS、文化放送も正面であれば、2、3メートル離れてもOKです。内容もハッキリ聴き取れますので、私自信がちょっとビックリした、充分実用になる音量です。

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