納得できない回路のゲルマラジオ

ブリッジ整流型の検波回路で、コイルの最適なタップ位置を探している際に、たまたま上記の回路になり、適切なタップ位置をとった場合と同じぐらいの音量で、スピーカーでもイヤホンでもしっかり聴こえました。また、0..0033μFのコンデンサは、なくても同様に動作します。これは、今回の構造に限らず、ある程度の直径があるコイルであれば再現出来ます。どう考えても、電力が取り出せるはずの無い回路ですが、現実に音が出ますので、「納得のできない回路」ということにしました。
コイルの構造

1.8メートルのプラスチック製L型アングルを十字に組んで、粘着テープ付きのステップルを2センチおきに貼り付けて、10回巻きとしました。タップが取り易いようにこのようなコイル構造にしたのですが、一番外側からのみの信号取出しとなっています。線材は裸線でもOKですが、線どうしが接触しないためにはかなり張力を必要としますので、LANケーブルをバラした被覆線を使用しています。

部品について

バリコンは100円ラジオから取り外したポリバリコンを使用し、2つのトリマーは最小容量にします。スピーカーは直径約120Cmのゲルマラジオと同じです。

結果

これで、約590KHzから1400KHzの同調が可能です。音量はNHK第一、第二、TBS,文化放送共、部屋の隅々まで聴こえます。イヤホンであれば、NHK第二の混信がありますが、AFNもなんとか受信可能です。

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