代田 実
陸軍中尉
昭和20年 1月 3日、名古屋市街がB29の空襲を受けた。
陸軍飛行第55戦隊の代田 実中尉(陸士56期)は、小牧飛行場から「飛燕」に乗り込み出撃、
先頭のB29へ銃撃を加え反転して右翼に体当たりを敢行し撃墜し、代田中尉はパラシュートで
西加茂郡保見町篠原(現在の豊田市坂上)の山林に降下した。代田中尉は地元の人たちに助
けられ名古屋海軍航空隊病院に収容されたが、腹部内出血がひどく翌4日に戦死した。
代田機に体当りされ墜落するB29 墜落したB29の破片
坂上集落
愛知県豊田市
太平洋戦争 米軍機B29墜落地
説明板
アメリカ陸軍航空機墜落の概要
機
体 B29A爆撃機(1942年ボーイング社製) 機体a@42−24776四発プロペラ機で、当時の最新鋭の最大機
機の愛称 = ザ・レーディング・レディー(主演女優)
所属部隊 アメリカ陸軍 航空第73爆撃航空団 500爆撃隊
識別記号 Zロ22(500爆撃隊 22番機)
搭
乗 員 ウィルバー・ハーブット機長、他10名10名が墜落死亡、1名は落下傘降下し生還して終戦後アメリカ帰国
墜落経緯
1945年1月3日 名古屋市街・ドック地帯爆撃参加97機中の1機で
日本陸軍第56飛行隊小牧基地所属の飛燕戦闘機(代田実中尉)に
体当たりされて編隊を離脱して出火、きりもみ状態で当地に墜落した
墜落地点 愛知県豊田市坂上町空田7番地(私有山林)
(当時−愛知県東加茂郡松平村大字そだめ字空田7)
墜落処理
焼損した機体は直ぐに荷車で近くの県道まで搬出され群へ運ばれた
更新日:2004/09/18