月刊LaLaインデックス1999
MONTHLY LaLa INDEX 1999

「月刊LaLaインデックス」に戻る。
 
 白泉社月刊LaLaのインデックスデータ。その1999年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。


月刊LaLa 1999年12月号
表紙猫山宮緒「フライング・ドラゴン」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「キス」マツモトトモ連載第16回#0031★★★
「Natural」成田美名子第49回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★★
「とらわれの身の上」樋野まつり第1回 ★★
「輝夜姫」清水玲子第66回 ★★★★
「っポイ!」やまざき貴子第2部・第60回男子、女子。★★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第4回 −汚れなき精霊の涙−★★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第34回ACT41★文化祭・4★★
「彼方から」ひかわきょうこ第5部・第5回 ★★★★
「八雲立つ」樹なつみ第53回沫立つ波涛4★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ 
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第9回 ★★★★
「フライング・ドラゴン」猫山宮緒第2回 ★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第19回 ★★
「BLUE PRISONER」木々読切 ★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十八★★
「ファンファーレ」新堂栗子読切 ★★★
 成田美名子『Natural』がそろそろ佳境で、そろそろ落としどころが見えてきたかな? 清水玲子『輝夜姫』ひかわきょうこ『彼方から』もコンスタントに盛り上がっている。
 津田雅美『彼氏彼女の事情』は、有馬を精神的に追い詰めるというパターンをもう1年以上続けていて、それがかなり単調な印象を与えるようになってしまっている。けりをつけるならそろそろけりをつけて欲しいのだが……(笑)。劇中劇のストーリーもあんまり面白くないしなあ(笑)。その点、同じ劇中劇でも猫山宮緒『フライング・ドラゴン』は……オリジナルの『エデンへおいで』よりこっちの方が面白いかも(笑)。
 ほとんど期待してなかったなかじ有紀『ビーナスは片想い』が、今月はなかなかよかった。というのは、今回ヒロインの女の子が、想い人が自分以外の女の子と徐々に惹かれあっていく過程(これがまた、従来のなかじ有紀作品ならヒロインのエピソードとして語られていたような、べたべたの少女マンガシチュエーションなんだな(笑))を完全に傍観者の立場で見ている、というのが、けっこう新鮮な印象だったので。『小山荘』とか『ハッスル』にもヒロインが一度失恋するというシチュエーションはあったけど、これらの作品では主人公はそのヒロインに想いを寄せる男の子で、その視点から描かれていたので、傍観者であることはむしろ当たり前で、かつ、その失恋はヒロインと男の子がうまくいくために必要なステップでもあるわけなんだけど、今回、当の女の子の視点でそれを描くことで、「何故自分じゃないんだろう」という傷みがきちんと表現されている。加えて、ヒロインを見守る男の子はやおい的(笑)にヒロインとは恋敵(笑)で、ヒロインと同じ痛みを感じている、という趣向。スタート当初は「なかじ有紀がやおいに走ったか(笑)?」とか疑問符を投げかけたけど、こういうことだったのか、と妙に納得。
 「B.B.Joker」は今月はちょっと失速か? やはりギャグマンガを続けるということは大変だ(笑)。(1999/11/11)


月刊LaLa 1999年11月号
表紙やまざき貴子「っポイ!」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「っポイ!」やまざき貴子第2部・第59回LET'S GO!!★★★
「フライング・ドラゴン」猫山宮緒第1回 ★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「八雲立つ」樹なつみ第52回沫立つ波涛3★★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第33回ACT40★文化祭・3★★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第8回 ★★★
「輝夜姫」清水玲子第65回 ★★★★
「ZERO・IV」やまざき貴子完結編完結編★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十七
「キス」マツモトトモ連載第15回#0030★★★★
「Natural」成田美名子第48回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第4回 −汚れなき精霊の涙−★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第6回 ★★★
「パジャマでごろん」ささだあすか読切 ★★★
「あかく咲く声」緑川ゆき最終回 ★★★
 猫山宮緒『フライング・ドラゴン』は前作『エデンへおいで』のラストで主人公たちが演じていた映画のマンガ化。なのだが、後半展開を急ぎすぎた感のある『エデンへおいで』よりこちらの方が面白いように思う。
 津田雅美『彼氏彼女の事情』は文化祭で主人公たちが演じる劇中劇が中心の内容だが、内省的な劇中人物たちのモノローグが中心の内容がまるで『エヴァ』なのでちょっと笑ってしまう。このシークエンスを庵野がアニメ化してたら本当にそのまんま、って感じ(笑)。でも本当に庵野の手にかかったとすると、おんなじことはたぶん(絶対)しないだろうから、一体どんな「実験」が行なわれたことであろうか(笑)。
 清水玲子『輝夜姫』はここ3ヶ月ほどでついに物語の根本設定が明らかに。この後どう物語を収束させるか、『月の子』の最終回を超える「驚き」を作り出せるか?
 マツモトトモ『キス』は、キザっちいピアノ講師五嶋の両親のなれそめをめぐる番外編的エピソード、なのだが、短編「ウワサ」シリーズのようなちょっととぼけた味わいがあってなかなかよい(笑)。
 ささだあすか「パジャマでごろん」は、学生結婚したカップルの日常を描くコメディで、いかにもささだあすか的な短編だが、作者本人が「新婚」らしいので、もしかしてこれ、結婚記念作品か(笑)?
 にざかな『B.B.Joker』は、シリーズ「まんが道」(マンガ化志望の高校生男女が主人公)がもしかすると半自伝マンガだったのか? という展開(にざかなは男性「にざ」がネームを、女性「かな」が作画を担当しているらしい(笑))。
 あ、なんだかんだいってコメントが多いというのは、個々の作品がけっこう気に入っているということか(笑)?(1999/10/05)


月刊LaLa 1999年10月号
表紙マツモトトモ「キス」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第32回ACT39★文化祭・2★★★
「キス」マツモトトモ連載第14回#0029★★★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第5回 ★★★
「輝夜姫」清水玲子第64回 ★★★
「彼方から」ひかわきょうこ第5部・第4回 ★★★★
「八雲立つ」樹なつみ第51回沫立つ波涛2★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十六
「Natural」成田美名子第47回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「僕等の歌」卯月かがや読切 ★★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第7回 ★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「お迎えです。」田中メカ読切 ★★★
「あかく咲く声」緑川ゆき第2回 ★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第3回 −汚れなき精霊の涙−★★
「かたつむり前線」藤川佳世第18回 ★★
「とらわれの身の上」樋野まつり最終回 ★★
 津田雅美『彼氏彼女の事情』は文化祭で主人公たちが演じる演劇をマンガにした劇中劇の体裁。来月号から猫山宮緒が『エデンへおいで』の作中で主人公たちが演じていたドラマのマンガ化というのをやることになっているが、同じような趣向が同じ雑誌の中で複数平行するというのはちょっとどうかなあ(笑)。
 ひかわきょうこ『彼方から』はかなり持ち直した感じ。このストーリーの「悪」側のボス、リェンカのラチェフの生い立ちが初めて明らかに。子供の頃の境遇が実はイザークと非常に近しいということで、ラチェフというのは実は負のイザークであった、と、いうことのようである。(1999/09/06)


月刊LaLa 1999年9月号
表紙成田美名子「Natural」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「八雲立つ」樹なつみ第50回沫立つ波涛1★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「あかく咲く声」緑川ゆき第1回 ★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第31回ACT38★文化祭・1★★★
「よくある話。」マツモトトモ読切 ★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第2回 −汚れなき精霊の涙−★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第6回 ★★
「輝夜姫」清水玲子第63回 ★★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第4回 ★★★
「とらわれの身の上」樋野まつり第2回 ★★
「ZERO・IV」やまざき貴子後編後編1(中断)★★★
「ラブレター」島村東読切第21回LMGフレッシュデビュー賞★★
「アナザーランド物語」白井裕子ギャグ 
「Natural」成田美名子第46回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第17回 ★★
「火宵の月」平井摩利最終回〜闇の鼓動〜★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十五
 今月もあまりめぼしい作品はなし。そんな中ではマツモトトモ「よくある話。」が今までに2作描かれている「ウワサ」シリーズの最新作ということで、とぼけた味わいの佳作。このシリーズ、一見美少女のヒロインがふたを開けてみると実はヘンな人(笑)で、少年がその奇行(?)に巻き込まれて行動をともにするうちにカップルができ上がる(笑)、という構造。今回の奇行(笑)は献血マニア(笑)なのだが、この、私利私欲のために献血をする(笑)、というのは妙に共感できるなあ(笑)。たこいは最近歯磨きセットをもらいに献血に通ってます(笑)、因みに(笑)。
 あと、やまざき貴子が体調不調のため原稿落ち。目次の変更が間に合ってないので、よほどぎりぎりまで粘ってたんでしょうね。新人賞とギャグがその穴埋め。(1999/07/25)


月刊LaLa 1999年8月号
表紙やまざき貴子「っポイ!」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「銀の勇者」渡辺祥智第1回 −銀の勇者の兄−★★★
「ZERO・IV」やまざき貴子前編 ★★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第30回ACT37★14DAYS<文化祭はじまる>★★★
「八雲立つ」樹なつみ第48回十三塚異聞/後編★★★
「とらわれの身の上」樋野まつり第1回 ★★
「彼方から」ひかわきょうこ第5部・第3回 ★★★
「輝夜姫」清水玲子第62回 ★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第3回 ★★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第5回 ★★
「Natural」成田美名子第45回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第16回 
「火宵の月」平井摩利第11回〜闇の鼓動〜★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十四
「エデンへおいで」猫山宮緒最終回 ★★★
 ちょっと中だるみ、かな(笑)。あまりめぼしい作品はなし。どうもたこい的にはここ1〜2年でデビューしてきた新人がけっこう気に入ってしまってるのかも(今月はその辺の新人が一人もいない(笑))。
 ひかわきょうこ『彼方から』は、今回はひかわきょうことしては標準的なレベルにまで回復。藤川佳世『かたつむり前線』は……とにかく背景の白さ、絵の荒れ方とも既に板についてしまっている(笑)。新人の投稿作がこれだったら論外で選外だと思うのだが、本当にこの状態で連載続けさせていいのか?>編集部?(1999/06/27)


月刊LaLa 1999年7月号
表紙清水玲子「輝夜姫」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「輝夜姫」清水玲子第61回 ★★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第2回 ★★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第29回ACT36★14DAYS<ハリケーン>★★★★
「八雲立つ」樹なつみ第48回十三塚異聞/中編★★★
「あかく咲く声」緑川ゆき読切 ★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第4回 ★★★
「キス」マツモトトモ連載第13回#0028★★★★
「お迎えです。」田中メカ読切 ★★★
「Natural」成田美名子第44回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第15回 ★★★
「ハルといること」青月いちこ読切 ★★★
「火宵の月」平井摩利第10回〜闇の鼓動〜★★★
「グッドファーザー」卯月かがや最終回 ★★★★
「エデンへおいで」猫山宮緒第17回 ★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十三★★
 なかなか楽しめた号。各連載陣が期待を裏切らずにコンスタントに盛り上がっている。その中では今イチなのはなかじ有紀「ビーナスは片想い」かな。今回はちょっとやおい(笑)を狙っているっぽいが(笑)、新味が出ているとは言い難い。藤川佳世「かたつむり前線」は今月はそんなに悪くない(でも背景はあいかわらず真っ白だが(笑))。平井摩利「火宵の月」も最近はけっこう好きかも。
 期待の新人青月いちこは今月も24ページの短編で登場。オーソドックスな主題ではあるが(笑)、幼なじみの微妙な関係を描いて今月もマル(笑)。あと、短期連載最終回の卯月かがや「グッドファーザー」がナイス。なんというか、90年代のDJ版「TO−Y」の趣きあり(「絵」で「音」を「見せる」手法がね)。こうしてみると、オーソドックスな少女マンガととんがってるタイプのマンガが雑誌の中でうまくバランスしているかな。ひかわきょうこが『彼方から』に専念している今、かあいい少女マンガの書き手はLaLaの中では不足していた感じがあったので、青月いちこはかなり貴重な存在かも。(1999/06/06)


月刊LaLa 1999年6月号
表紙なかじ有紀「ビーナスは片想い」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「おまけの小林クン」森生まさみ第1回 ★★★
「八雲立つ」樹なつみ第47回十三塚異聞/前編★★★
「もうひとつの輝夜姫」清水玲子  
「Call Me」青月いちこ読切 ★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第4回 −凍てついた瞳の王子−★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第28回ACT35★14DAYS<気温31℃>★★★
「Natural」成田美名子第43回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「エデンへおいで」猫山宮緒第16回 ★★
「東京魔人学園剣風帖プレーレポート」杜真琴  
「彼方から」ひかわきょうこ第5部・第2回 ★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十二★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第3回 ★★★
「キス」マツモトトモ連載第12回#0027★★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第14回 ★★
「グッドファーザー」卯月かがや第2回 ★★★★
「火宵の月」平井摩利第9回〜闇の鼓動〜★★★
「おまけの小林クン」森生まさみ読切特別編『迷子』★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「心臓が止まるほど」水野十子後編 ★★
 ひかわきょうこ『彼方から』が低調。やはり絵もストーリーもひかわきょうこのいつものレベルより荒れている。正直、★ふたつを付けるのは辛いのだが、評価は評価なので……。マツモトトモ『キス』卯月かがや『グッド・ファーザー』は今月もマル。
 期待の新人青月いちこは16ページという超短編(笑)。友だちとして仲のよかった女の子に告白した男の子がひたすら女の子からの電話を待ち続けるというかあいらしい話。やっぱりいいわ、この人。来月は24ページの短編でまたまた登場とのこと。デビューしたてであんまり急に仕事させられて潰れないといいんだけど……(笑)。(1999/05/04)


月刊LaLa 1999年5月号
表紙ひかわきょうこ「彼方から」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「キス」マツモトトモ連載第11回#0026★★★★
「彼方から」ひかわきょうこ第5部・第1回 ★★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第27回ACT34★14DAYS<わたしの好きな人>★★★
「グッドファーザー」卯月かがや第1回 ★★★
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第2回 ★★★
「八雲立つ」樹なつみ第46回その涯を知らず8★★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第3回 −凍てついた瞳の王子−★★
「輝夜姫」清水玲子第60回 ★★★★
「Natural」成田美名子第42回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十一★★
「エデンへおいで」猫山宮緒第15回 ★★★
「名前のない客」緑川ゆき読切 ★★
「火宵の月」平井摩利第8回〜闇の鼓動〜★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第13回 
「心臓が止まるほど」水野十子前編 ★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
 待望のひかわきょうこ『彼方から』連載再開は、ちょっとスロースタートな感じ。絵もひかわきょうこのいつものレベルより荒れているような感じがするけど、予告マンガで「展開に迷っている」といっていたのが何か関係しているのかなあ。清水玲子『輝夜姫』マツモトトモ『キス』新人の卯月かがやの新連載『グッド・ファーザー』がなかなかの盛り上がり。卯月かがやはやっぱり注目株か。
 しかしこうしてラインナップを見ると、すっかり世代交代してしまったことではある。ごひいきの岡野史佳、桑田乃梨子あたりはここ1年ほどで別冊花とゆめ&メロディに完全に移籍(?)してしまったし。なかじ有紀や清水玲子ですら今や大御所クラスの位置にいるし。してみると、他の雑誌に移籍しない成田美名子、ひかわきょうこはもはやLaLaという雑誌のアイデンティティの拠り所的存在なのかも。(1999/03/28)


月刊LaLa 1999年4月号
表紙藤川佳世「かたつむり前線」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「ビーナスは片想い」なかじ有紀第1回 ★★★
「ミニミニ彼方から」ひかわきょうこ  ★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第26回ACT33★14DAYS<知りたい>★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第2回 −凍てついた瞳の王子−★★★
「キス」マツモトトモ第10回#0025★★★★
「八雲立つ」樹なつみ第45回その涯を知らず7★★★
「っポイ!」やまざき貴子第2部・第58回ハッシャバイ(後編)★★★
「とらわれの身の上」樋野まつり読切 ★★
「輝夜姫」清水玲子第59回 ★★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「火宵の月」平井摩利第7回〜闇の鼓動〜★★★
「Natural」成田美名子第41回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第12回 ★★
「エデンへおいで」猫山宮緒第14回 ★★★
「アンジェリーク天空の鎮魂歌レポート」渡辺祥智  
「こっぱみじんの恋」米沢りか最終話〜まいにち〜★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ三十
 今回はあんまり目をひくものはなし(笑)。新連載のなかじ有紀がちょっとネタ的にマンネリっぽい。『ハッスルで行こう』のような大化けは期待できそうにない。マツモトトモ『キス』清水玲子『輝夜姫』はここのところコンスタントなレベル。
 次号からのひかわきょうこ『彼方から』の再開に期待しよう。(1999/03/28)


月刊LaLa 1999年3月号
表紙津田雅美「彼氏彼女の事情」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「Natural」成田美名子第40回FINAL SCENE:El nino〜エルニーニョ〜★★★
「銀の勇者」渡辺祥智第1回 ★★★
「っポイ!」やまざき貴子第2部・第57回ハッシャバイ(前編)★★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第25回ACT32★14DAYS<木洩れ日と月光>★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第3回 
「八雲立つ」樹なつみ第44回その涯を知らず6★★★
「出雲でGO!!」樹なつみ 「八雲立つ」出雲紀行編
「アンジェリーク・プレーレポート」渡辺祥智  
「エデンへおいで」猫山宮緒第13回 ★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ二十九
「キス」マツモトトモ第9回#0024★★★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第3回 ★★★★
「月光熱」橘裕読切 ★★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「こっぱみじんの恋」米沢りか第4回〜まいにち〜★★★
「海よりも深く」杜真琴第5回 ★★
「お迎えです。」田中メカ読切 ★★
 藤川佳世『かたつむり前線』が背景まったくなしのなぐり描き状態(笑)。個人的にはもともとこの人はあまり評価していないのだが、この調子が来月も続くようなら本人のためにも思い切って休載した方がいいんじゃあ?
 ところで、成田美名子が柱でコメントしていた「自分で描いたのに内容を完全に忘れていた昔のマンガ」というのはどれのことかなあ(笑)?(1999/03/28)


月刊LaLa 1999年2月号
表紙マツモトトモ「キス」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「おまけの小林クン」森生まさみ第2回 ★★★★
「八雲立つ」樹なつみ第43回その涯を知らず5★★★★
「キス」マツモトトモ第8回#0023★★★★
「メディスン・ホイール」渡辺祥智読切 ★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第24回ACT31★14DAYS<放課後>★★★
「輝夜姫」清水玲子第58回 ★★★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★★
「っポイ!」やまざき貴子第2部・第56回上を向いて歩こう!! ★★★★
「かたつむり前線」藤川佳世第2回 ★★★
「海よりも深く」杜真琴第4回 ★★★
「こっぱみじんの恋」米沢りか第3回〜まいにち〜★★★
「エデンへおいで」猫山宮緒第12回 ★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ二十八
「火宵の月」平井摩利第6回〜闇の鼓動〜★★★
「ピンキッシュ・マシンガン」皆本あい第3回 ★★
「赤く咲く声」緑川ゆき読切 ★★
 今月はそんなに読むとこなし(笑)。各連載ともそれなりに佳境に入ってはいるんだけどなあ(なのでつけた★の数は意外と多かったりして(笑))。(1999/03/28)


月刊LaLa 1999年1月号
表紙猫山宮緒「エデンへおいで」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「かたつむり前線」藤川佳世第1回 ★★★
「キス」マツモトトモ第7回#0022★★★★
「エデンへおいで」猫山宮緒第11回 ★★★
「っポイ!」やまざき貴子第2部・第55回タイフーイッカ★★★★
「八雲立つ」樹なつみ第42回その涯を知らず4★★★
「ピンキッシュ・マシンガン」皆本あい第2回 ★★
「輝夜姫」清水玲子第57回 ★★★★
「こっぱみじんの恋」米沢りか第2回〜まいにち〜★★
「B.B.Joker」にざかなギャグ ★★
「彼氏彼女の事情」津田雅美第3部・第23回ACT30★14DAYS<はじまり>★★★
「おまけの小林クン」森生まさみ第1回 ★★★
「火宵の月」平井摩利第5回〜闇の鼓動〜★★★
「海よりも深く」杜真琴第3回 ★★
「グッドファーザー」卯月かがや読切 ★★★
「ぼくらはみんな高血圧!」宇野亜由美ギャグオコジョさん・其ノ二十七
 清水玲子『輝夜姫』は最近まとめに入ってるような気がする。伏線がどんどん収束している。
 新人の卯月かがや「グッド・ファーザー」が今月の拾い物。上條淳士にGペンを持たせて筆圧最大で描かせたような(笑)、リアルでちょっとアクの強い絵柄と現代の風俗をきちんと踏まえた設定&キャラクターがなかなかナイス。(1999/03/28)


「月刊LaLaインデックス」に戻る。
「糸納豆ホームページ」に戻る。