LaLaDXインデックス1998
LaLa DX INDEX 1998

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 白泉社月刊LaLaの増刊、隔月刊のLaLaDXのインデックスデータ。その1998年版。独断と偏見に満ちた星取表(5点満点)と短評付き。


LaLaDX1998年11月号
表紙猫山宮緒「上海特急」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「上海特急」猫山宮緒読切 ★★★
「聖・はいぱあ警備隊」森生まさみ読切〜嵐の前の〜★★★
「まるいち的風景」柳原望読切〜善意の第三者〜★★★
「サイレント・カプリチオ」木々読切 ★★★
「少年JUMP」望月民子読切 ★★★
「ムジコ」八幡くみ読切 ★★★★★
「花屋物語」瑞樹奈穂読切 ★★★
「天然素材でいこう。」麻生みこと読切◎川の流れのように★★★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ 
「ビバ!小西さん」江咲桃恵ギャグ 
「プラチナキャッスル」藤川佳世読切〜縁は異なもの 味なもの?〜★★
「目ハ口ホドニxxx」大樹玉織読切第78回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞
「雪語り」羽村初読切第79回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞★★
「トラブル・ドッグ」六本木綾読切〜prety prety〜★★★
「今日子の5ページクッキング」にざかなギャグ ★★
「リアルの嵐」樋野まつり読切 ★★★
「Interval」小林つな読切 ★★
「無敵のハートビーター」田中メカ読切 ★★
「でこパンダの毒」白井裕子ギャグ 
「珈琲ひらり」緑川ゆき読切第18回LMGフレッシュデビュー賞
 猫山宮緒「上海特急」は本誌連載の女優ドラマ「エデンへ行こう」の中で制作されている映画のマンガ化、という趣向。中国版『ニキータ』みたいな内容。まあ、趣向は面白いけど、水準作と入ったところか。
 新人の八幡くみ「ムジコ」がそんなに期待しないで読み始めたら意外な傑作でびっくり。自分は音楽の才能はないけどオペラの魅力にとりつかれて劇場の下働きなどをしている青年と、伝説のカストラート(去勢歌手)の再来とも思える才能を持ちながらオペラに一切の興味を示さない少年のドラマ。少年は一種の障害者なのだが、その重みをきちんと感じさせるのは前の「摂氏32度の風」にも共通する特徴。抑制の効いた描写の積み重ねと嫌味にならない程度にちりばめられたオペラについてのペダントリーがラストにどっしりとした感動を生む。傑作。めったに出ない★★★★★。(1999/07/04)


LaLaDX1998年9月号
表紙藤川佳世「プラチナキャッスル」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「こっぱみじんの恋」米沢りか読切〜イチニチ〜★★★
「修の長い夜」にざかなギャグ ★★
「プラチナキャッスル」藤川佳世読切〜千里の道も一歩から?〜★★
「トラブル・ドッグ」六本木綾読切〜ラベンダーを見に行こう〜★★★
「父よ…」江咲桃恵ギャグ 
「ロマネスクバリエ」木々読切 ★★★
「聖・はいぱあ警備隊」森生まさみ読切〜カウント・ゼロ〜★★★★
「レジェンドリィ・ブルー」杜真琴読切<MYTH 4>★★
「オコジョ番長」宇野亜由美ギャグ ★★
「バラエティー」ささだあすか読切〜それぞれの夏〜★★★
「andante」高里くるみ読切第18回LMGゴールドデビュー賞★★
「SOLUTION」榊三津子読切 
「マイペース・メーカー」白井裕子ギャグ ★★
「LightRightラビット」田中メカ読切第18回LMGフレッシュデビュー賞★★
「できね〜女」えもとようこ読切 
「天然素材でいこう。」麻生みこと読切◎愛と欲望の果てに★★★★
「ボンサイ氏とイバラ嬢」樋野まつり読切 ★★
「雨の中」筑波さくら読切 ★★★
「遠隔操作」小林つな読切第18回LMGゴールドデビュー賞★★
「アフタヌーンティー」有希まどか読切 
「プリーズ・ミスター・ポストマン」土井裕美子読切第77回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞
 今号の目玉は米沢りかと杜真琴のシリーズものだが、どちらも個人的にはあまり評価してないので全体の印象も今一つぱっとしない(笑)。麻生みこと『天然素材で行こう。』と森生まさみ『聖・はいぱあ警備隊』のノリのよさが救いかその中では筑波さくら「雨の中」がそこそこの佳作か。(1999/07/04)


LaLaDX1998年7月号
表紙六本木綾「トラブル・ドッグ」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「まるいち的風景」柳原望読切〜大いなる遺産〜★★★
「ひとびと」白井裕子ギャグ 
「天然素材でいこう。」麻生みこと読切◎男前!★★★★
「水遊魚」川越蓉&浅尾まい 第2回まんが原作シナリオコンテスト最優秀作品★★
「バラエティー」ささだあすか読切〜Baby Baby〜★★★
「檸檬と夏服」岡野史佳読切 ★★★★
「トラブル・ドッグ」六本木綾読切〜LOVE≠LIKE〜★★★
「にせものなんて言わないで」温井かおり読切 ★★
「晴れた日には天国が見える」内田小鳩読切 ★★
「聖・はいぱあ警備隊」森生まさみ読切またまたインターバル★★★
「わけあり4名」にざかなギャグ ★★
「明智君と小林君」のはら久生読切〜プールの中の死体〜
「ひっくひっく」葵忍読切第75回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞
「天然求心力α」田中メカ読切第76回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞
「プライマリー・イブ8」橘裕読切もしかしてヴァンプ★★★
「オコジョさん外伝」宇野亜由美ギャグ 
「セイリング」村沢すみ読切 
「摂氏32度の風」八幡くみ読切 ★★★★
「黒鍵は恋をする」松並翼読切 ★★★
 今回は岡野史佳「檸檬と夏服」が、久しぶりに岡野史佳流のロマンティシズム爆発のちょっと恥ずかしくなるような佳作。あと、橘裕「もしかしてヴァンプ」がとうとうファイナル。まあ、どのタイミングで終わっていてもよかったようなシリーズであったが、たこいが橘裕にハマるきっかけの作品なので、それなりに感慨は深い。
 新人の八幡くみ「摂氏32度の風」が、新人にしていきなり★★★★つけたくなる秀作。先輩の事故を目撃して以来、高飛び込みから足を洗ってちゃらんぽらんに日々を過ごす主人公の少年と、その少年に妙に突っかかってくる一人の少女。彼女は小学生時代、競技会で輝いていた時代の少年のファンだったのだが……。事故で障害者になった先輩のエピソードなどが、淡々としていながら説得力があって、人の痛みと強さをちゃんと感じさせる。今後おおいに期待できると思う。(1999/07/04)


LaLaDX1998年5月号
表紙森生まさみ「聖・はいぱあ警備隊」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「火宵の月」平井摩利読切外伝〜真夜中の虹蛻〜★★
「まるいち的風景」柳原望読切〜まるいち友の会通信〜★★★
「プライマリー・イブ7」橘裕読切もしかしてヴァンプ★★★
「裏おとぎ草子」白井裕子ギャグ ★★
「聖・はいぱあ警備隊」森生まさみ読切アキレスのかかと3★★★★
「沢田ナツミ」松崎愛子読切第22回アテナ新人大賞佳作★★
「バラエティー」ささだあすか読切〜憂鬱姫〜★★★
「香りの園」松永りわ読切 ★★
「天然素材でいこう。」麻生みこと読切◎クチビル ハ ウワキモノ★★★★
「びちょうねん!!(微少年)2」にざかなギャグ ★★★
「ナナ」和泉有希子 第17回LMGゴールドデビュー賞
「虎田の一日」江咲桃恵ギャグ 
「5秒間のお姫さま」御立てるこ読切第73回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞★★
「花泥棒」緑川ゆき読切第74回ララまんが家スカウトコースベスト・ルーキー賞
「トラブル・ドッグ」六本木綾読切〜special sweet thing〜★★★
「オコジョさん外伝」宇野亜由美ギャグ 
「オデット姫について」新堂栗子読切 ★★★
「愛のために」卯月かがや読切 ★★★
「図解・女の子便覧」村沢すみ読切第17回LMGゴールドデビュー賞★★
「それが青春ってもんだろ!?」桜沢鈴読切 ★★
 この号から臨時増刊ではなく隔月刊の雑誌として再スタート。もともとは総集編+新人賞受賞作の抱き合わせとしてスタートして15年近く臨時増刊をしていたというのはちょっとすごいかも(笑)。奥付を見ると確かにこの号が「第1巻第1号」である(笑)。
 森生まさみ「聖・はいぱあ警備隊」が、今回はテンポよくてテンション高い。ささだあすか「バラエティー」は女子大生の仲よし3人組のそれぞれの恋愛を描くオムニバスの第2作。今回はちょっと破壊的な性格のカップルのケンカと仲直りをコミカルに描いてマル。新人の卯月かがや「愛のために」はけっこうクセのある線の太い絵柄で、今風の高校生カップルを描いて、意外と読ませる。なんというか、LaLaのマンガ家で今の高校生のファッション、生態をいかにもそれらしく描くタイプっていなかったので、路線としてはいいかも(まあ、思いっきり時代と寝ている感じはするので、すぐに古びる危険は隣り合わせだけど)。(1999/07/04)


LaLaDX1998年3月10日号
表紙橘裕「もしかしてヴァンプ」&「渡辺さん家の一家言」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「トラブル・ドッグ」六本木綾読切 ★★★
「プライマリー・イブ6」橘裕読切もしかしてヴァンプ★★★
「渡辺さん家の一家言」橘裕読切 ★★★
「天然素材でいこう。」麻生みこと読切◎太陽は俺の敵★★★★
「オコジョさん外伝」宇野亜由美ギャグ 
「WHITE MEMORIES」ささだあすか読切 ★★★★
「龍宮城へいらっしゃい」白井裕子ギャグ ★★
「それいけ!ツッコミ特殊部隊!」桜沢鈴読切 
「聖・はいぱあ警備隊」森生まさみ読切アキレスのかかと2★★
「びちょうねん!!(微少年)」にざかなギャグ ★★★
「I LOVE MAMA」内田小鳩読切第22回アテナ新人大賞優秀新人賞
「まるいち的風景」柳原望読切〜青い目の犬張子〜★★
「Happy Taste」松永りわ読切第22回アテナ新人大賞佳作★★
「不思議の国から会いに来て」皆本あい読切 ★★★
「チキンドラッグ」榊三津子読切 
「夏祭り」宇河玲於読切第71回LMSベスト・ルーキー賞★★
「光の中へ…」宮都清水読切第72回LMSベスト・ルーキー賞
「やっぱり好きニャンだもん」江咲桃恵ギャグ 
「-ERUBA-」加西涼 第16回LMGゴールドデビュー賞★★
「恋する記憶」城紫月読切 ★★
「ルビーの指環」望月民子読切 ★★★
 麻生みこと「天然素材で行こう。」はもうコンスタントに★★★★。あとは、ささだあすかの「WHITE MEMORIES」が進路に迷う時期の高校生の女の子と男の子の心の交錯を描いてなかなかの佳作。(1999/07/04)


LaLaDX1998年1月10日号
表紙米沢りか「こっぱみじんの恋」
作品名作者名連載回数サブタイトルなど星取表
「アフレコレポート」マツモトトモ  ★★
「こっぱみじんの恋」米沢りか読切〜甘い運命〜★★
「安藤君のお父さん」にざかなギャグ 
「聖・はいぱあ警備隊」森生まさみ読切アキレスのかかと1★★★
「ペール・ノエルの長い夜」樋野まつり読切 ★★
「グリーングリーン」望月民子読切第16回LMGゴールドデビュー賞★★★
「トラブル・ドッグ」六本木綾読切<ホンネとタテマエ>★★★
「オコジョさん外伝」宇野亜由美ギャグ 
「ラブリー百科事典」岡野史佳読切 ★★★
「カラスの子」柴来匡読切 
「現実夢症候群(リアルドリームシンドローム)」桜沢鈴読切 ★★★
「恋にはまだ早い」島田のん読切第69回LMSベスト・ルーキー賞
「If you wanna be...」櫻井瑞己読切第70回LMSベスト・ルーキー賞
「天然素材でいこう。」麻生みこと読切◎お花畑へ急ごう★★★★
「だって好きニャンだもん」江咲桃恵ギャグ 
「プライマリー・イブ5」橘裕読切もしかしてヴァンプ★★★
「天使と人形」木原坂典子読切 ★★★
「Cafe」八幡くみ読切第16回LMGゴールドデビュー賞★★
「懸想の君もラクじゃない」温井かおり読切 ★★
「にぎやかな風景」城紫月読切 ★★
「運姫伝(ユンきでん)」榊三津子読切第16回LMGゴールドデビュー賞
「王様のZOO」白井裕子ギャグ 
 マツモトトモ「アフレコレポート」は応募者全員サービスの「キス」のドラマ&音楽CDのアフレコ風景をレポートしたもの。実はこれ、応募し損ねてしまってCDを入手できなかった(笑)。誰か聴かせてくれる人いないかな。何で応募し損ねたかって? いや、神経症で頭の回転が思いっきり落ちてたからねえ(笑)。(2004年になって、ある方のご厚意で件のドラマCDをいただきました。ありがとうございました)
 今回は麻生みこと「天然素材で行こう。」に★★★★。あとは新人賞の八幡くみが、倦怠期で別れたカップルの微妙な心情を淡々と描いてけっこうよい。あと、同じく新人賞の榊三津子は……劇画を狙っているけど垢抜けない絵柄の中国風コミカル・ファンタジー(?)なのだが、何を狙っているのかよくわからない(笑)。どうも編集部は推しているようなのだが……(笑)。(1999/07/04)


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