寸又峡温泉美女つくりの湯★★★★


大井川最深部の温泉共同浴場

■概要

大井川の最上流部、日本アルプスの山の中に寸又峡(すまたきょう)温泉がある。国道から県道に入ると道が狭くなり、奥泉から先は車もすれ違えないほど狭いところもあって、秘境と言ってよいだろう。

狭い道を延々と走ると急に開けた場所に出る。そこが寸又峡温泉の温泉街だ。山奥なのに13軒の温泉旅館がある。ネオンサインや看板がなく、おちついた雰囲気の小さな温泉場だ。



温泉街の一番奥、一段高いところに町営温泉「美女つくりの湯」がある。急な坂を登ると、渓流に沿って板囲いの露天風呂が見える。周囲は南アルプスの山々。森に埋もれているように見える。

寸又峡温泉は1957年にボーリングが成功して、1962年に現在の温泉街まで引湯された。昭和30年代からの比較的新しい温泉地といえる。もとの源泉は明治時代に共同浴場「湯山温泉」が開設されていものという。

■所在地

静岡県川根本町千頭269−2
TEL:0547−59−3985




■印象

温泉街の入り口に車を置いて坂になっている温泉街を過ぎ、その奥の渓流沿いに急な坂道を登ると「美女つくりの湯」がある。屋根のある露天風呂だ。もちろん男女別。

受付で料金を払って入る。小さな脱衣所から露天風呂に出る。10人ほど入れるような大きな岩風呂。洗い場のスペースは小さくお湯を楽しむための共同浴場だ。

お湯は透明、わずかににごりがある。ほんのりやわらかい硫黄の香りがたちこめていてうれしくなる。源泉がかけ流されていて、ちょうどよい温度だ。肌触りはツルツルすべすべ。

浴槽はやや深め。プラスチックの屋根や高い塀があるので残念ながら眺めはないが、適温のお湯にゆっくり浸かっていると気持ちがほぐれてくるる。お湯をなめてみたがほとんど味はない。

源泉は寸又峡2号及び3号混合泉、泉質は単純硫黄泉源泉の温度42.8°、HP9.1、成分総計712mg。

湯上りは肌がサッパリ、サラサラになる気持ちの良いお湯だ。大変な山奥にある温泉場だが、かなり人気がある。冬でも雪はほとんどないのでオフシーズンも良い。


■営業

営業時間 7:00−8:00
10:00−19:00
冬季は時間短縮あり
休館日 木曜日
料金 400円

交通

東名高速道路の静岡ICを降りて、国道362号線を北上する。本川根町千頭から県道77号線でさらに北上する。奥泉で寸又峡に向かい、県道77号線の終点が寸又峡温泉になる。静岡ICから60kmほど。駐車場は温泉街の入り口に公共駐車場がある。



調査日:2005年9月

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