利尻富士温泉★★★★


最北の島の温泉

■概要

利尻(りしり)島は、北海道の北端にあって、隣の礼文(れぶん)島と並んで最北の島である。また、登山家深田久弥の日本百名山のひとつとして数えられる美しい利尻岳(利尻富士)が有名である。島全体が富士山型のひとつ山になっている。対岸の稚内から見ると海の上に大きく富士山があるように見える。



利尻富士温泉は利尻島北部の町、鴛泊(おしどまり)にある。鴛泊は小さな町だがフェリーの発着する利尻の表玄関だ。鴛泊から利尻岳へ登る登山道へ続く道の途中にある。

低くがっちりとした建物で、冬の風雪に耐えるように見える。温泉の施設は、内風呂、露天風呂、ジャグジー、打たせ湯、サウナがある。そのほかに、休憩室、レストランがある。車椅子スロープ、トイレなどバリアフリーにも対応している。



■所在地

北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町227−7
TEL:01638−2−2388



■印象

最北の島にも温泉があると聞いていたので、いつかは行ってみようと思っていた。北の島の短い夏の暑い日に訪れることができた。街から2kmほど歩くと、運動公園の一角に利尻富士温泉がある。

浴室は利尻岳が見える南向きにしてある。天気の良い日だったので、広い窓から特徴のある尖った山頂がよく見える。

さっそくお湯に入る。やや熱めの黄緑色のお湯だ。やわらかい肌触りで、肌がつるつるしてくる。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性温泉)である。コップがあって飲泉ができるので、お湯を飲んでみた。うすい昆布茶のような味だ。



露天風呂はすばらしい。広めの湯船に浸かって北の空を見上げるとなんとも言えない開放感がある。湯船のふちに腰掛けると利尻富士も見える。山頂に続く原生林の黒々とした緑も北海道らしい。

休憩室とレストランは海が見える北向きになっている。利尻岳登山の帰りに寄る人も多い。北の島の温泉はなかなか満足できるところであった。

■営業

営業時間 10:00−21:00(5−10月)
12:00−21:00(11−4月)
休館日 無休(5−10月)
第1、3月曜日(11−4月)
料金 400円

交通

稚内からフェリーで1時間、利尻富士町の鴛泊港に着く。鴛泊まり市街から利尻岳への登山道を登る。港から歩いて30分程度。駐車場は広い。



調査日:2000年8月

鴛泊港のパノラマ(51kB)と、夕陽が丘展望台のパノラマ(104kB)をお楽しみください。

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