登別温泉夢元さぎり湯★★★


登別温泉の温泉銭湯

■概要

登別(のぼりべつ)温泉は北海道の中部、太平洋側にあって、北海道を代表する温泉のひとつだ。膨大な湧出量と多様な泉質の温泉があり、まさに大温泉地と言ってよい。

源泉地の地獄谷から流れ出るクスリサンベツ川に沿って温泉街があって、大きな温泉ホテルが並んでいる。夢元さぎり湯は温泉街入り口近くにある大きな温泉ホテル「ホテルまほろば」の地下にある温泉銭湯だ。



観光協会の並びにある高いビルの1階に
ノレンの掛かった入り口がある。入り口の脇には鬼の石像と飲泉所がある。鬼は登別温泉のシンボルで、温泉街のあちこちに顔を出す。

夢元さぎり湯は温泉街に温泉を供給している登別温泉(株)が経営している。1996年に改装されて設備は新しくなっている。2つの源泉風呂とジャグジー、サウナがある。

■所在地

北海道登別市登別温泉町60
TEL:0143−84−2050




■印象

明るい受付で料金を支払って、階段を下りて地下の浴室に行く。明るい雰囲気なので地下にあることが気にならない。浴室は広く、大きな浴槽が並んでいる。

一番大きな浴槽はやや青緑色で薄く白濁した湯だ。鬼の形の湯口から、硫黄臭のあるお湯がどんどん流れ込んであふれている。やや熱めで温泉らしいお湯だ。 泉質は含硫黄−ナトリウム−硫酸塩泉(登別温泉1号乙泉)、源泉の温度65.8度、成分総計0.989g/kg。



もうひとつの源泉風呂は澄んだ明礬泉だ。泉質は含鉄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉(登別温泉24号泉)、源泉の温度98.2度、蒸発残留物6.83g/kg。

湯量が豊富でさすがに大温泉地の温泉銭湯だけはある。

■営業

営業時間 7:00−22:00
休館日 無休
料金 390円
休憩付1日800円

交通

道央自動車道の登別東ICで降りて、道道洞爺湖登別線を北上し、6kmほどで登別温泉街になる。さぎり湯は入り口に近いところ。駐車場は建物の裏にある。
JR登別駅からバスの便あり。



調査日:2002年8月


登別温泉

登別の語源はアイヌ語の「ヌプルペツ」(白く濁った川)である。古くからあった温泉だが、発展したのはそれほど古くない。江戸末期に地獄谷から硫黄採掘のため人が住み始めた。

明治になって、現在の登別温泉を代表する第一滝本館の先祖の滝本金蔵氏が温泉宿を開いたのが、温泉地の始まりだ。その後日露戦争の傷病兵の保養地に指定されから全国的に有名になった。
現在は北海道を代表する観光地として人気があり、温泉旅館はなかなか予約しにくい。

地獄谷



地獄谷は温泉街の北東にある直径450mの爆裂火口で、観光名所になっている。地獄谷のパノラマ(99kB)

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