Miette Hot Sprngs★★★★★  


カナディアンロッキーの近代的な秘湯

■概要

ミエッテ温泉(Miette Hot Springs)はカナディアンロッキーの4ヶ所温泉のなかで最も高温(54℃)である。

鉱山で昔栄えたポカホンタス(Pcohontas:バージニアの鉱山町にちなんだ地名)の鉱夫が開発した温泉で、ポカホンタスの町から西へ20Km入ったところにある。

ガイドブックによると1910年にポカホンタスからの道が拓かれ、1913年湯屋が作られ、1919年に最初のプールが作られた。つまりそんなに古くはない温泉である。




■営業

ほとんど覚えていないけれど料金はかなり安くて、カンジュースの2倍くらいだったと思う。営業時間は日暮れのころには閉まったようだ。




■印象

温泉はプールになっている。プールの中央部は首がやっと出るくらい深い。温度はバンフのアッパーホットスプリングスよりもやや熱い。お湯は無色でにおいもさほどなかった。

行った日はインディアンサマーの、秋にしては温かい日だったので、お湯から出て涼むのも気持ちがよかった。客層は若い人が多くて、日本の温泉地とは大違い。

温泉の裏から登山道が出ている。サルファースカイラインという。観光用のトレッキングロードである。ここを登って山頂のサルファースカイラインサミットに着くと、ロッキー山脈の深部が見渡せる。道路もなにもない原生林の大渓谷がどこまでも続いている。
ミエッテ温泉は登山の後に入るのが一番だろう。


調査日:1995年9月

交通

ミエッテ温泉はカナディアンロッキー第2の観光拠点ジャスパー(Jasper)から車で1時間くらい。

ジャスパーから北へ国道16号線(Yellowhead Highway)を走り、ポカホンタスの町で右折してミエッテ温泉道(Miette Hot Springs Road)に入る。およそ20Km走って終点がミエッテ温泉である。



現地の英語のホームページはこちらです。


ジャスパー国立公園

ジャスパー国立公園はカナディアンロッキー山脈の東側の非常に広い領域である。いくつものトレイルがあって本場のバックパッカーが歩いている。

普通の人もトレーラーハウスを引っ張ったり、車にテントを積んで長期間のアウトドア生活を楽しんでいる。

僕たちは日本人観光客の少ないジャスパー国立公園を見るために、ミエッテ温泉から歩く初心者向けトレイルを歩いた。

登山道にはまだ9月というのに雪がうっすらと積もっていた。角を曲がると鹿(White Tailed Deer)の親子がのんびり歩いている。



ミエッテ温泉から4Km、高度差700m登ると頂上に着く。サルファースカイライン・トレイルの最高地点がサルファースカイラインサミットである。

ここはジャスパー国立公園のすばらしい展望台だ。ロッキー山脈の東側が見渡せる。ここでコーヒーをわかしてジャスパーの町で買ったサンドイッチを食べた。

眼下の川はフィドル川(Fiddle Riv.)だ。


公園内の道路標識には熊注意というのもあった。キャンパーの食べ残しをあさる恐れがあるので、ごみは絶対捨てないよう国立公園のパンフレットに書いてある。


国道でみかけたBighorn Sheepの群。ほかにもエルクやムースも道ばたから見られた。

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