北温泉★★★★


天狗とプールのひなび湯

■概要

那須温泉郷の古い湯治場、北温泉に一度行ってみようと思っていた。那須五峰のひとつ朝日岳から流れる余笹川の渓流沿いにある温泉だ。谷がやや広くなったところに古めかしい大きな温泉宿がある。

駐車場は稜線にあって、そこから歩いて谷に降りる。途中には大きな滝も見える。黒い瓦屋根の建物が集まった大きな一軒宿だ。右手には大きな温泉プールがある。



館内は壁が黒光していて薄暗い。帳場の付近は古民具や勲章などが飾ってある。玄関の一角が小さな神社になっているのには少しおどろいた。ここにも温泉が流れている。

浴室は何カ所もある。建物の奥には、内風呂である天狗の湯(混浴)、さらに奥は打たせ湯、寝湯がある。高いところに内風呂の目の湯(女性専用)がある。建物の外には温泉プール(混浴)があり、その隣りに湯小屋の相の湯(男女別)がある。渓流沿いに新しい露天風呂、川原の湯(男女別)がある。


温泉プール(15×10m)

■所在地

栃木県那須郡那須町湯本151
TEL:0287−76−2008
FAX:0287−76−4171


天狗の湯

■印象

天狗の湯は巨大な天狗の面が飾ってある。脱衣室がない混浴で、昔の湯治場の雰囲気そのものだ。すごい勢いでお湯が流れ込んでいる。大量のお湯の掛け流しだ。お湯は透明、茶色の湯の花が舞っている。やや熱め。

北温泉の泉質は、単純泉、弱食塩泉、鉄泉の3種ある。天狗の湯の泉質は単純温泉、源泉の温度55.9度、pH=6.3、蒸発残留物は578.7mg/kgである。コップがあるので飲んでみる。やや渋めの薄い昆布茶の味がした。



天狗の湯の奥に打たせ湯の小屋があって、熱めのお湯がかなりの勢いで流れている。さらに奥は小さな家族風呂、寝湯がある。お湯はぬるめに調節してある。



相の湯は小さな浴室だ。湯船やコンクリートの床はは鉄分で赤くなっている。ここも湯量が豊富で掛け流しである。けっこう熱めでかなり満足できる。相の湯は温泉プールの脱衣場も兼ねている。

温泉プールは泳ぐには温度が高く浅い。大きな露天風呂だ。大量にお湯が流れ込んでいる。先客の団体客や若いカップルもお湯を楽しんでいる。

渓流沿いに、今風の露天風呂がある。お湯にはあまり特徴はないが、男湯は眺めがよい。余笹川や赤茶色に染まった大きな砂防ダムが見える。脱衣場の床暖房が気に入った。



館内には中国語とタイ語と英語の案内表示があった。外国客もよく来るようだ。古い建物なので宿泊はそれなりだと思うが、立ち寄りとして見ると、豊富な湯量や、色々な風呂を楽しめる。秘湯の雰囲気が好きな人は特にお勧めする。

■営業

営業時間 6:00−18:00
休館日 無休
料金 700円

交通

東北自動車道の那須IC降りて、県道17号(那須高原道路)を登り、湯本温泉の先にある有料道路ボルケーノハイウェイを登りつめる。山頂バス停から北温泉側に1kmほど降り、北温泉の看板を見つけて、脇道に入る。駐車場に車を停めて、あとは500mほど歩く。
駐車場は比較的広い。



調査日:2001年1月

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