上山田温泉つるの湯★★★


バリアフリーの共同浴場

■概要

長野市の南、千曲川の西側に大きな温泉街がある。山の上に大きなネオンサインで「戸倉上山田温泉」とあって、国道からもよく見える。長野県でも特に歓楽的な温泉だ。

戸倉温泉は、1893年に地元の実業家が
千曲川河畔に温泉を掘り当てたことが始まりだ。一度千曲川の洪水で温泉旅館が流されたが、復興した。上山田にも1903年に温泉が掘削され、亀の湯ができている。

戸倉町と上山田町にまたがる温泉街には、いくつかの共同浴場がある。その中で南にある共同浴場つるの湯を訪れた。



2001年6月に改築されたばかりの新しい建物だ。昔は小さな浴室だったが、
町保養センターとしてバリアフリーの現代的な共同浴場になった。



■所在地

長野県更級郡上山田町温泉3−43−1
TEL:026−261−0770



■印象

まだ新しい建物で気持ちがよい。公共施設らしく、受付は図書館のような雰囲気だ。浴室は石の床石の浴槽だ。大きな窓があって、小さな庭が見える。

お湯は透明で薄く黄緑色をしている。かすかに硫黄の臭いがする。浴槽はかなり浅めだ。バリアフリーの主旨でお年寄りには半身浴が良いということらしい。

泉質の表示によると、泉質は単純硫黄温泉、毎分115Lのお湯が流れ込んでいる。源泉の温度は46.4℃、上山田温泉9源泉の混合泉だ。



休憩室は広々としている。土曜の夕方だったが、意外に空いている。休憩室の反対側には図書閲覧コーナーがあって、きれいなステンドグラスがある。

鄙びた共同浴場から、社会福祉協会の運営する新しい福祉施設になった。車椅子トイレもあって、バリアフリーはよく考えてある。きれいな浴室なので立ち寄り湯としてもとても気持ちがよい。

■営業

営業時間 10:00−22:00
休館日 第1、第3水曜日
料金 500円
(町内は200円)

交通

上信越自動車道の坂城ICを降りて、国道18号線を北上する。戸倉上山田温泉の標識をみつけて左折、万葉橋を渡る。最初の信号を左折、日赤上山田病院を過ぎてすぐに右折する。駐車場は広い。
戸倉駅前からも1日2便の町営バスがある。



調査日:2001年10月

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