地獄谷温泉後楽館温泉★★★★


お猿の温泉で有名な一軒宿

■概要

長野県の地獄谷温泉はおサルの温泉で有名なところだ。冬の晴れた日に地獄谷温泉を訪れた。地獄谷温泉は渋温泉の上流にある。夜間瀬川の支流、横湯川の渓谷の底にある温泉だ。

冬は上林温泉に車を置いて、30分ほど山道を歩かないとたどり着けない。山道といっても渓谷を見下ろすように水平に続く道なのでそれほどたいへんな所ではない。



地獄谷温泉の一軒宿の後楽館は、野猿公園の下にある。横湯川の右岸の斜面にへばりつくように建物が建っている。建物の対岸には噴気泉「地獄谷噴泉」があってモウモウと湯気を立てている。

浴室は男女別に1つ、川を見下ろす位置に混浴露天風呂がある。受け付けの隣に休憩所がある。きなこを付けて食べる「ちまき」(600円)、甘酒が名物。



■所在地

長野県北下高井郡山の内町地獄谷
TEL:0269−33−4376
FAX:0269−33−3244



■印象

浴室は小さめ。黒々と変色したスノコ状の板敷きに4人ほどが入れる浴槽がある。外が寒いので湯気がいっぱいこもっている。かすかに硫化水素の香りがあってうれしくなる。

源泉のお湯はほとんど熱湯だ。適温にするため蛇口を調節して一定量の水を加えている。ちょぼちょぼと熱いお湯が流れ込んで、体が芯から温まる。

低い位置に窓があって川の流れが見える。ぼんやり見ていると目の前をサルが悠々と歩いていく。やはり驚いてしまった。

泉質の掲示がないが案内本によると泉質は食塩含有石膏性苦味泉、源泉の温度は60度以上。上林温泉にも引き湯しているという。



露天風呂は縦に2つ並んでいる。川をはさんで噴泉が見える。混浴だが、対岸から見える位置なので女性は抵抗があるかも。猿も入ることがあるというので、お湯が汚れる場合もあるようだ。

野猿公苑の帰りに寄るのがよいだろう。凍えた体が芯から温まる。露天風呂でがんばればおサルと混浴もできるかも。

■営業

営業時間 8:00−9:30
12:00−15:00
休館日 無休
料金

500円


交通

上信越自動車道の信州中野ICを降りて、志賀中野有料道路を通り国道292号線を志賀高原方向へ。沓野渋ICを降りて上林温泉に入る。上林スキー場へ向かう坂を登ると野猿公園の入り口に着く。そこから歩いて30分ほど。駐車場は20台ほど。
渋温泉からも行ける。こちらの方が近いが冬は行けない。渋温泉側の駐車場は有料で500円。



調査日:2005年1月


地獄谷野猿公苑

おサルの温泉で有名な公園だ。野生のニホンザルを餌付けしている。公園は温泉組合と長野電鉄が1964年に設立し運営しているもの。

初めは後楽館の露天風呂に猿が入るようになったので、公園で露天風呂を作ったという。長野オリンピックで海外に広く紹介されたので、今では世界的な観光地になっている。


露天風呂は意外にぬるめだ。

開園時間(夏期)8:30−17:00(冬期)9:00−16:00、料金500円

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