五十沢(いかざわ)温泉ゆもとかん★★★★


豪雪地の湯量豊富な単純泉

■概要

豪雪が見たくなって新潟県六日町に行った。六日町付近は国内有数の豪雪地帯で、道路の両側は3m程の雪の壁になっている。道路は地下水を流して融雪しているのでアスファルトが出ているが、狭いのですれ違いに気をつかう。

六日町にはいくつか温泉がある。今回は町中心部から東に5kmほどのところにある「五十沢(いかざわ)温泉ゆもとかん」を訪れた。混浴の露天風呂で有名なところ。



五十沢温泉の建物はやや古びた鉄筋コンクリートのビルでそれほど風情はない。駐車場は融雪の水が溜まって浅い池のような状態だ。周囲は広々とした田んぼだが、今は深い雪に覆われている。

温泉は融雪用の井戸を掘っていて1977年に発見された。六日町あたりの温泉は歴史が新しい物が多いが、ここも比較的新しい。


2号井を使う男女別露天風呂

浴室の構成は変則的で、(1)混浴の大浴室、(2)大浴室の外の混浴露天風呂、(3)男女別の小浴室、(4)最近できた男女別の露天風呂がある。

■所在地

新潟県南魚沼市宮17−4
TEL:025−774−2876
FAX:025−774−3032




■印象

大浴室は、入り口と脱衣場は男女別になっている。内部は大岩が途中まで仕切りになるだけの混浴だ。透明の澄んだお湯がたいへんな勢いで溢れている。空の桶が流される程だ。
熱めの湯はさっぱりした浴感だ。



大浴室から外に出ると大きな露天風呂がある。浴槽の中央に大きな石灯籠がある。浴槽の左側は一部仕切って温度調節している。お湯はパイプで高い位置から投入されている。

お湯を飲んでみると、薄い硫黄分でほんのり甘い味がする。大浴室と露天風呂の源泉は五十沢温泉1号井と2号井の混合だ。
五十沢温泉1号井:アルカリ性単純温泉、源泉の温度50.3度、成分総計160mg、湧出量270L。
2号井:アルカリ性単純硫黄泉、源泉の温度52.3度、成分総計164mg、湧出量171L。


1号井を使う男女別内風呂

ほのかに硫黄の香りがするお湯をぜいたくにかけ流している。施設は新しくないがお湯は満足できる。コシヒカリの産地なので米の買出しがてら行ってみるのもおもしろい。


■営業

営業時間 10:00−20:00
(要確認)
休館日 無休
料金 500円

交通

関越自動車道の六日町ICを降りて国道17号線に出て、長岡方向に北上する。少し走って庄之又交差点を右折、川を渡って三国川ダム方向に進む。しばらく走ると看板があるので右折する。ICから6km程度。駐車場は広い。



調査日:2005年1月

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