下島温泉ひめしゃがの湯★★★★★


源泉浴ができる町営温泉

■概要

木曽御嶽山の北西山麓、濁河(にごりご)川の川沿いに、下島(したじま)温泉がある。源泉が楽しめる公営温泉の「ひめしゃがの湯」が有名なので行ってみた。

飛騨小阪から濁河温泉に向かう県道の途中から右に入って、巌立峡(がんだてきょう)の入り口にある。谷が狭まってくるところに大きな建物が目に入る。



温泉施設は斜面に建っているので、入り口から受付のある3階まではエレベータで登る仕組みだ。縦に細長い建物で、浴室には主浴槽、源泉水風呂、薬草風呂、ハーブスチームバス、泡風呂、サウナがあり、外に露天風呂がある。

下島温泉は古い温泉で2軒の温泉宿がある。泉質は隣の湯屋温泉と似て鉄分の多い炭酸泉だ。1996年に町営の日帰り温泉施設「ひめしゃがの湯」がオープンした。「ひめしゃが」はアヤメ科の小さな花で、飛騨小坂町の花だ。



入り口の脇にりっぱな飲泉所がある。源泉は冷たく湯口では透明だが、水盤にたまった源泉はもう灰茶色だ。飲んでみると刺すような炭酸味と鉄さび味がする。かなりエグイ味なので飲み込みにくい。

■所在地

岐阜県下呂市小坂町落合1656
TEL:0576−62−3434
FAX:0576−62−3430



■印象

濃い泉質の温泉だが手入れが行き届いて浴室はずいぶんきれいだ。主浴槽は赤茶色のお湯だ。静かにかけ流されている。

適温に加温されたお湯はしっとりした感じでキシキシする。透明度は30cmほど。香りはやわらかい鉄臭、味は鉄さび味だ。



サウナの隣に水風呂がある。うれしいことに源泉のかけ流しだ。暗めの茶色に濁っている。 周囲のタイルは赤茶色に染まっている。かなり冷たいがキシキシ感は強い。

泉質はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉、源泉の温度24.3℃、溶存物質8.297g。炭酸水素は4.864gあって半分以上が炭酸成分で強烈な炭酸泉だ。



露天風呂は縦長。お湯は真湯だ。主浴槽や水風呂が強烈な泉質なので、さっぱりして良いかもしれない。露天風呂からは左右の谷間の斜面が見えて、眺めもそこそこ良い。

公営温泉で外観はやや興ざめだが、源泉浴もできるお湯にこだわった施設だ。手入れもいきとどいていてたいへんに好感が持てる。強烈な炭酸泉はすばらしい。お勧めする。

■営業

営業時間 10:00−21:00
休館日 3,6,9,12月の第1火曜日、水曜日
料金 600円

交通

中央自動車道の中津川ICを降りて、国道257号線を北上する。下呂から国道41号線で飛騨小阪へ。飛騨小阪市街入り口は立体交差なので、下に降りて県道437号線で濁河温泉方向に、落合から国道441号線で少し。飛騨小阪市街から10kmほど。駐車場は広い。飛騨小阪からバスあり。



調査日:2005年9月

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