出湯温泉共同浴場★★★


千年を超える歴史の湯

■概要

出湯(でゆ)温泉は、新潟県北部の平野部から立ち上がる 五頭山(ごずさん)連峰の麓にある古くからの温泉だ。開湯伝説では、大同4年(809年)に弘法大師(空海)が五頭山を開山された際、錫杖(ゆづえ)を地に突かれて温泉が湧出したとされている。

出湯温泉の中心は華報寺(けほうじ)で、温泉はこの寺の施設として維持されてきたようだ。寺の境内にも共同浴場があって、華報寺共同浴場という。出湯温泉共同浴場は、地元では「新湯」と呼ばれている。



温泉街はまったく静養向きでとても静かな雰囲気だ。出湯温泉共同浴場は表通りからすこし引っ込んで、いかにも古くからありそうだ。大きな看板があるのですぐわかるだろう。

■所在地

源泉地:新潟県北蒲原軍笹岡村大字出湯810−1
TEL:0250−62−3009(五頭温泉郷旅館共同組合)



■印象

浴室はかなり小さい。湯船も6人入れば満員の大きさだ。 お湯は
かすかに硫黄臭がある透明なお湯で、やや温め。あっさり、さっぱりとした浴感だ。昭和29年の分析表によると泉質は単純温泉(低張緩和性鉱泉)、源泉の温度が低いので、浴舎の前にボイラー小屋があってそこで加熱している。



先客の地元のおじいさんが「????」と言ったがなんのことか分からないで困っていると隣のおじさんがお湯が熱くないかと聞いているんだと教えてくれた。それほど熱くないので大丈夫と答えた。ほっとする雰囲気の地元の温泉だ。

出湯は五頭山の登山口なのでハイカーもたくさん利用する。訪問者もなごめる共同浴場だ。


■営業

営業時間 6:00−20:00
休館日 無休
料金 150円

交通

磐越自動車道安田ICから国道290号線を新発田方面へ車で15分ほど。出湯温泉の大きな看板があるので、左折して温泉街に入る。温泉街の中央に共同駐車場がある。出湯温泉共同浴場はは駐車場から近いところ。



調査日:2002年5月


華報寺共同浴場

出湯にはほかに華報寺(けほうじ)共同浴場と共同浴場露天風呂がある。華報寺は千年以上の歴史があって、境内には人間国宝佐々木象堂や歌人相馬御風来訪の句碑等がある。共同浴場は正面右手の境内にあって、コンクリートのいかつい雰囲気の建物だ。

泉質は、単純泉低張緩和性鉱泉
営業時間:6:00−18:30 無休 料金:150円



共同浴場露天風呂

テレビ朝日の2002年正月特番「全国温泉決死の生き残り大作戦」という
温泉を活性化しようという企画で、新しく作られた露天風呂だ。有名な松田教授のアドバイスで作ったという。新しくできたばかりなので、ずいぶん人気がある。出湯温泉宿泊客は割引利用ができる。

営業時間:7:00−19:00 無休 料金:300円

 

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