秋保温泉共同浴場★★★


歴史的な温泉地の小さな共同湯

■概要

秋保(あきう)温泉は仙台の南西にある古代からの温泉地だ。大規模な高級温泉旅館が中心で十数軒の宿がある。小さな共同浴場があると聞いて訪れた。

共同浴場は表通りにないので、温泉街のコンビニに寄って教えてもらった。ニュー水戸屋の脇の細い道を入ったところにある。少し離れたところにある専用駐車場に車を置く。



共同浴場の建物は丈夫そうなブロック作りの建物だ。周囲の旅館と比べてごく庶民的な雰囲気だ。受付のおじさんは地元の人とのんびりテレビを見ている。

秋保温泉は、古代の欽明天皇が和歌に歌ったと伝えられる古い温泉だ。江戸時代は仙台藩直轄の温泉地として発展したという。老舗の佐勘、岩沼屋、水戸屋はそのころからだ。

■所在地

宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師100
TEL:022−398−2774




■印象

券売機で入浴券を買って、受付のおじさんに渡して入る。浴室は思ったより狭い。浴槽は3人で満員と小ぶりなものだ。浴槽のかどにある湯口からお湯がかけ流されている。

受付で熱いお湯だよと言われていたので、恐る恐るかけ湯をする。熱いけれどなんとか入れる温度だ。

やや深めの浴槽に浸かって先客に挨拶する。地元の人で毎日通っているそうだ。共同浴場のお湯がいちばん良いという。最近は観光客も増えたとのこと。湯巡りしている人は多いようだ。

お湯はほんのりなんというか温泉臭を感じる。口に含むとほとんど味がしない。浴感は弱くキシキシする。熱いので体に攻めてくる。

秋保温泉2号4号混合泉、泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物泉、源泉の温度64.5℃、成分総計3253.4mg。

湯上りに外のベンチで休む。夏の盛りだが風が通って気持がよい。泉質が軽いのか、湯上りは肌がサラリとして気持がよい。

■営業

営業時間 6:30−21:30
(冬は7:00から)
休館日 第2、第4水曜日
料金 300円

交通

東北自動車道の南仙台ICで降りて、国道286号線を西へ向かう。すぐに秋保温泉の案内看板があるので右に入り、県道62号線に乗る。名取川を渡って右岸側の温泉街に入る。ニュー水戸屋の路地を入ったところ。南仙台ICから9km程度と近い。駐車場は200mほど離れたところに8台分ある。



調査日:2008年8月

湯元湯神社

秋保温泉で最も歴史のある「佐勘」の敷地に寄り添うようにように小さな温泉神社がある。江戸時代の大地震で温泉が枯れたとき願掛けに造られたもので、その後湯が湧きだしたので、秋保温泉の守り神になっている。


 

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