浜岡原発を即時停止すべし


 浜岡原発というのは静岡県にある原子力発電所です。それがなんと東海大地震が起こるであろうと予想されている震源域のど真ん中にあるのです。現在4つの原子炉があり、さらに5つ目を建設中だそうです。

 原子炉は十分な耐震設計がされているから大丈夫だと言われてきました。しかし、それは相当怪しそうです。

平井憲夫さんの書かれた「原発がどんなものか知ってほしい」を是非読んでみてください。

平井さんは日立の技術者として原発の配管の施工や点検を専門にやってきた技術者です。1997年1月にガンで亡くなられましたが、亡くなる前に今まであったことを洗いざらい書いておこうという気になり、この文書を書かれたそうです。

これを読んで驚きました。たとえ設計は完璧でも、施工をした人達は素人同然だそうです。設計通り作られているとは限らないのです。

また、原子炉というのは緊急停止をしても、その後12時間以上冷やし続けなければ、炉心が融けてメルトダウンに至ってしまうそうです。地震で隔壁内は壊れなくても配管に亀裂が入れば炉心を冷やし続けることは出来ず、メルトダウンは避けられません。チェルノブイリの事故と同じです。

東海大地震はいつ来るかわかりませんが、日に日にエネルギーは蓄積されて、起こる可能性は増しています。もし、大地震が起こったとき原発が動いていたら恐ろしいことになります。

チェルノブイリの事故後に放射能汚染で立入禁止区域になったエリアを日本地図に重ねてみると、なんと関東地方をすっぽり覆ってしまうのです。風向きにもよりますが、関東一円から全ての人が退避するなどということになれば日本の経済はどうなってしまうでしょうか。

一刻も速く浜岡原発の全ての原子炉を止めてしまう必要があります。

こりゃ大変だと思った方はぜひネット署名にご協力ください。


以上の文書を公表したのは2002年5月のことでしたが、現在(2011年5月)ようやくこの訴えが実現しました。

これは大変喜ばしい事なのですが、まだ、安心してはいけません。現在は運転を停止したと言っても、制御棒が入れられて、冷温停止に向けて水を循環させている段階に留まっています。このままでは、もし直下型地震が来れば、配管はずたずたとなり、冷却ができなくなって福島第一原発と同じことが起こってしまいます。

冷温停止状態になったら一刻も早く燃料棒を取り出して、臨界にならないよう充分距離をとって分散して保管しなければなりません。一時貯蔵所(核燃料プール)に移しただけではだめです。福島第一原発4号機もそうだったのですから。



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