橘寺 二面石
Two Faced Stone at Tachibanadera Temole
明日香の石造物は酒舟石や亀石、石像など不思議なものが多い。境内に鎮座しているこの二面石もそうだ。吉備姫王の墓にある猿石と同じところに埋もれていたのだろうか。最近、明日香の石造物の大半は天智天皇の母・斉明天皇の「石の都構想」につながっている、という説が有力だそうだ。天皇は延べ10万人を動員して、明日香の東山に巨大な石垣を築き、天理の石上から十数キロの運河を引いた。運河は「狂心渠」と揶揄された。この石像もその構造物の一部品で、都を守る結界に置かれていた装飾だったのかも知れない。 次へ