アジア旅行記 |
【中国-三峡下り編】 '96/08/10〜21 作成日:'96/10/27
◆することのない武漢への船旅 '96/08/19昨日散髪して頭は洗えたが、シャワーには ありついていないので体がベト付く感じで、 気持ち良く眠れなかった。時間はゆっくりで きるのに結局6時に起きてしまう。食堂の場 所がわからず、売店でカップラーメン(5元) を買い食べる。初めて中国に来たとき(87 年)に買って食べたインスタントラーメンは ひどかったが、今回のは結構いけた。 7時半に岳陽に到着。昨日のおじさんとは 別室だったが、たまたま会ったので一緒に写 真を撮る。彼とはここでお別れ。 出港するまで岸とは反対の方に小舟が取り 付き、物を売りに来ていた。生の魚とかも売っ ていた。船の乗客にそんな物売れないだろ、 と思うのは浅はかだった。買っている人がい る。でも、こんな船の中で買ってどうするの だろう? 出港してすぐにまた停泊する。今度は給油。 しばらく見ていたが飽きて部屋に戻る。しか し、暇。11時〜12時ごろ赤壁を通るはず、 と思ってきょろきょろしていたが、観光船で
はないのでアナウンスもなく結局分からずじまい。 1時間遅れで船が来て、16時間だから、もうすぐ 夕方の3時ごろ武漢に到着するはずだ。そわそわしだ す。なんせ、また人民元の手持ちが少ない。手持ちだ けだと今晩ホテルに泊まれない。換金できる時間に着 いてくれなくては。
◆とうとう?やっと?武漢へ到着 17時半にようやく武漢に到着する。まずは地図を買う。碼頭の前に割りと大きい ホテルがあったので換金できるか聞いてみる。ダメだった。地図を頼りに急いで中国 銀行へ行ってみる。扉は固く閉まっていた。このときすでに18時。まずい。暗くな ろうとしているのに、日本円は持っているのに、ホテルに泊まる金がない。 中国銀行は繁華街の中にあった。その近くに二つ星のホテル(人民飯店?)があっ た。「換金できる?」「できない」「VISAカード使える?」「使えない」ガックリ。 でも、近くの大きなホテルxuan[=王旋]宮飯店を教えてくれた。ところがこれが工事 中。地図を頼りにその北のホリデーインに向かう。ドロドロの格好で入るのは気が引 けるが、換金しないといけない。 レセプションで1万円を換金してもらう。これで大丈夫。ついでに虫のいいことに 近くにある安いホテルを紹介してもらう。泊まりもしないのに3人の服務員が親切に 応対してくれた。武漢で快適なホテルをお臨みの方はホリデーインへ是非どうぞ。 (ちょっと宣伝しておこう。) 教えてもらった循禮門飯店へ行く。(ツイン296元、朝食付)部屋に入るとすで に8時半。明日も移動なので先に洗濯をし、それから晩飯へ。 江漢路を南に進み繁華街の方へ。武漢の雰囲気はどことなく香港に似ている気がす る。夜市が出ていた。その近くの食堂に入る。冷えたビールと言って頼むと凍ったバ ドワイザーが出てきた。ここでも店の人達と話をしながら食事をする。給料の話題が 出たとき、店の女の子の給料が200元/月と聞いた。住み込み、賄い付きらしいの で食べては行けるだろうが、今夜のホデル代1泊分より安いとは。 ホテルに戻り、久々にまともに風呂に入る。うれしい〜。 ◆武漢での時間をつくる '96/08/20 モーニングコールを6時半に頼んでおいたら、6時に電話がなった。まあ、時間に 余裕ができてよい。ホテルは朝食込みだが、7時半からしか食べられない。残念。荷 物の整理をしてから、昨日買っておいたパンを食べる。その内1つは薄い皮の中に木 の実を砕いたものがびっしり詰まっている。朝から食べ慣れないものを食べる気はし なかったので半分残す。7時にチェックアウト。 12時すぎの上海便の航空券を持っているが、これではまったく観光できない。ま ず、中国民航へ夕方の便に変更しに行く。バスで行こうと乗り込むと、なんとどこか の会社の通勤バスだった。すぐに降りる。失礼しました。8時から営業開始となって いたが、7時45分に着いてしまった。まだダメだよね、と思いながらもドアが開い ているので窓口のお姉さんに便の変更をして欲しいんだけど、と言うと朝食の麺を食 べながらテキパキと仕事をこなしてくれた。これで午前中は観光できる。 空港へのバス乗り場を確認する。南方航空のオフィスの目の前。どうせ半日なので カメラだけ持っていけばよい。荷物を預けられるかな?と思い、聞いてみるとOK。 (2元)これで楽になった。 ◆半日歩いてみる
黄鶴楼へバスで向かう。武漢長江大橋 を渡りきったところで降りる。はて、入 口が良くわからない。バスから降りた人 がみんな観光客なんてことはないが、人 の流れについて行ってみる。橋の下をく ぐり抜け入口へ。(内賓20元、外賓3 0元)ここは中国の見どころ40選の1 つなのだそうだ。今の黄鶴楼は再建され たもので、以前の建物の模型が展示され ていた。明代までは2階建て、清代で3 階建て、現在は6階建てである。今の日 本だったら昔と全く同じものを復元しそ うだが、中国ではますます豪華になって いる。
一通り見学し終わって武漢長江大橋を 歩いて渡ろうと歩きだすが、橋にエレベー タがあるのが珍しく、それに乗って下に 降り、さらにその近くから船に乗り対岸 に渡ってしまった。いつも予定は未定な のさ。地図を見て対岸の橋のたもとに行 くだろうと思っていたら、いくつかの路 線があって別のに乗ってしまったので、 昨日到着した武漢客運港の近くに行って しまった。やっぱり予定は未定だった。 南方航空のオフィスへ戻ろうと、適当 なバスがないか探すがないようだ。仕方 ないのでタクシーを捕まえる。最初に値 段交渉しようとしたら、いいから早く乗 れ、といわれた。よそ者だろう、とか言いながら運ちゃんが武漢のタクシーは初乗り 運賃が決まっていて、メータで請求するから値段交渉は要らないんだ、さらに元以下 は四捨五入するのが普通、とご丁寧にも説明してくれた。 ◆空港へ 12時に到着。バスは12時半なのであまり時間がない。昼御飯を食べたかったが 適当な店がない。南方航空のオフィスで荷物を受け取り、バスを待ちながら残りの絵 はがきを書く。ほぼ定刻にバスが来る。みんながワッと乗り込む。あわてて筆記用具 をしまい、乗り込むが席にはありつけなかった。ギューギュー詰めである。こんな状 態なのに座席に荷物を置いている輩がいる。まったくもう、と思っていたら座席は荷 物じゃなくて人間が座るんだなんて偉そうに当たり前のことを言うやつがいる。何か と思えば荷物の持ち主。席を取ってあったんだから座らせろと言うことか。何かっこ いいこと言ってやがる。ついつい、こんなとこで荷物で場所取りすんな、などと日本 語で文句を言ってしまう。 空港に着いて昼飯を食べる。さて絵はがきの続き、と思うとボールペンがない。さっ き慌てたときに落としたらしい。赤のボールペンはあるがさすがにそれで書くわけに も行かない。上海に着いてホテルで書くことにしよう。日記の方はあきらめて赤で書く。 ◆宿情報(武漢) ・循禮門飯店 江漢路と解放大道の十字路の北西の角にあります。ツイン296元(朝食付)です。 エアコン、TV付。お湯の出もよい。エアコンのスイッチがなかったのがちょっと難 点。(止めたかったのに)江漢路を南に行くと繁華街です。 ・武漢天安暇日酒店 分かりやすく言うとホリデーインです。循禮門飯店から解放大道を西に少し行った 所にあります。US$100+TAX15%と聞きました。泊まりもしないのにフロントで換金をし てもらい、さらには循禮門飯店を紹介してもらいました。 ・人民飯店 江漢路の中国銀行より南にある2つ星ホテルです。料金は循禮門飯店なみです。繁 華街にあるので便利です。