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秋晴れが続いていた第2週の大潮の時期、しかし予報では風が強い日ばっかり、待っていては大潮が終わってしまうので「えい!」と行ってきました磯採集(4日)。
磯は確かに風が強かった!時々ふと風が弱まるのを待ってタイドプール(潮だまり)を覗くのですが、殆どの箇所で魚の姿を見かけることはありませんでした。こういう状況を見ると、もう今年の磯採集は終了かな?という感じになりますね。
「今日は網を使うことなく終了かな?」と思い始めた頃、沖合(と言っても数メートル)の岩礁との間の深い淀みの水面下で小さなゴミの間をフワフワと泳いでいる黒い魚を発見!。「なんかハギっぽいなぁ?」と思いながら打ち寄せる波のうねりに乗ったところを網1本でサクッと掬いました。
プラケースに入れて眺めてもよく判らないな~、ということで連れ帰って調べることにしました。水合わせの時にバケツの中の「よく判らない魚を」よく見たら、あれっ…「あ~シマスズメダイ…」にちゃっかり変身していたのでした。
これはイメージです。 |
シマスズメダイ(1) | シマスズメダイ(2) |
これはイメージです、水面下を泳いでいる時や採集した時はイメージのように全体が真っ黒でした。シマスズメダイをこういう状態で見るのは初めてです。洋上を漂っている時には木片などに擬態していると考えられますね。
シマスズメダイ(1)(全長:29mm)、水槽に入れた直後に撮影したものです。背びれに黄色と黒の模様が出ていないので、やや違和感を感じます。
シマスズメダイ(2)(全長:30mm)、5日後に撮影したものです。口周りの透明感は残るもののシッカリとシマスズメダイになりました。
さて、今後の磯採集ですが、次回の大潮時は予定が入っていて行けません。なので少々未練はあるものの本日で今年は終了といたします。
この時期は気候の変動が大きくて磯へ行く日の設定が悩ましいのですが、秋晴れとなった日(20日)に行ってきました磯採集。
家を出る時には長ズボン長袖にヤッケでしたが、着いた駐車場でTシャツ半ズボンに着替えるほどの天気となっていました。前回から2週間後の磯ですが、見られる魚の種類も数も減っていました。
シマスズメダイはあちらこちらで見られるのですが、オヤビッチャや他のスズメダイ科がとても少ないです。只、新しく流れてきていると思えるちっちゃな個体がパラパラと見られました。
「今日は網を使わないまま終わっちゃうのかな?」と思っていたのですが、小さなタイドプール(潮だまり)にギンユゴイが2匹いるのが見られて、サイズが同じなのに1匹は見た感じがどうも違います。
ギンユゴイ(1) | ギンユゴイ(2) | ギンユゴイ(3) |
ギンユゴイ(1)(全長:24mm)、別の1匹は尾びれに黒白の模様があるのにこの個体には見られません。撮影後の画像を見ながら「科は何だろう?」と考えていたら、以前に似たような個体を採集していたことを思い出しました(2018年度の磯)。あ~ギンユゴイだった。というわけです。
水槽に入れて3日後に撮影したのが ギンユゴイ(2)です。尾びれに模様が出始めています。ギンユゴイ(3)は2015年に撮影した全長:37mmの個体で、特徴的な尾びれの黒白模様が現れています。
ここの磯では初夏から見られ始めるのですが、10月にこのサイズが現れるので産卵期が2回か?と思ってしまう。手持ちの資料やWeb検索では産卵期は明確には判らないですね。6月下旬~7月上旬頃にこのサイズを採集してみたいものです。
今度の大潮「いつ行こうかなぁ?」と思案している最中に台風16号が発生してしまいましたが、関東沖合を通過した4日後に行ってきました磯採集。
台風後ですから空は快晴、風は微風とまさに採集日和です!。魚たちの姿が良~く見えます。そのためか魚影も前回よりやや濃いように感じます。これで採集したいと思う魚がいなかったらガッカリなのですが、この日は新しい魚を採集してきました。
ミスジテンジクダイ | クサフグ | オヤビッチャ稚魚 |
12月21日訂正、更新当初はミスジテンジクダイはコスジイシモチとしていました。クサフグはショウサイフグとしていました。生命の星地球博物館の瀬能先生に画像を確認して頂きました。
ミスジテンジクダイ(全長:21mm)、深さ20cmほどの小さめのタイドプール(潮だまり)にいました。パッと見た目にはオオスジイシモチと思ってしまいますが、幼魚は尾びれ付け根の黒斑で見分けられるようです( 参考:れぐれぐ的 八丈島図鑑 )。
クサフグ(全長:39mm)、やや深みのある表層を30匹ほどが群れていました。泳いでいるのを見ると、体形がクサフグよりはスマートな感じがしてショウサイフグと思っていましたが、クサフグでした。
オヤビッチャ稚魚(全長:13mm)、岩の窪みにいた黒いチビ助で、採集時にはよく判らなかったのですが、水槽に入れたら画像のようになりました。500円玉の半分のサイズです。口の周辺部がまだ透明ですね。
大潮の期間中は風が強いという予報が続いていました。この日は何とか大丈夫かな?という21日に息子を誘って行ってきました磯採集。
磯に着いたときは「こんな日は来ないよっ!」というぐらいの強風でしたが、予報通りに時間の経過とともに風は弱まってきました。だけど、見られるお魚は前回よりも少なかった。夏の使者オヤビッチャが本当に少ないです。ただ、ちっちゃいのはポツリと居たりするので少しは流れ着いて来ているのかな?という気はします。
思えば、9月上旬の長雨大雨以降から幼魚たちの姿が減っていきましたね。
ウバウオ | ウバウオ |
ウバウオ(全長:26mm)、泳ぐという行動をほとんどしないので、普段は目に留まることは先ずありません。「何かいたような気がした」ので岩場に生えている海藻を網で挟んで手繰り寄せたら、入っていました。デジカメが高価な頃に一度採集した記録がありました。
横から撮影したいと思うわけですが、水槽の壁にピッタリ張り付いてしまうので上手く撮れません。なのでパイプ小片を入れてみました。
9月に入って秋雨前線が出てきて、またまた雨です。この雨の合間を突いて行ってきました磯採集(8日)。
1日~6日までここの磯は雨が降り続いていましたし、又明日(9日)から雨です。気温のほうもTシャツから、いきなり長袖モードになったりしてビックリですが、この日はTシャツでOKでした。
磯の状況は芳しくなく、海底に薄く泥状のものが被さっており、見た目にも魚が住みやすいとは思えませんでした。波も荒かったようで「あれ?こんな所に岩があったっけ?」という箇所もありました。
なので、魚影は前回よりも薄いと感じました。オヤビッチャの姿がほとんど無いので賑やかさが感じられません。この日の状態を見ると今後の磯採集に不安感が沸いてきます。
ゴンズイ | ホンベラ | クロサギ |
ゴンズイ(全長:27mm)、この個体サイズを見るのは本当に久しぶり、小さなタイドプール(潮だまり)にいたのも珍しい、採集するのは実に20年振りです。
ホンベラ(全長:31mm)、上から眺めたときに、体側の白い線が前半部しかなかったので別の種類かと思って採集してきましたが、普通のホンベラですね。
クロサギ(全長:20mm)、ホンベラを採集したときに一緒に網に入っていたもので、プラケースで掬った時にも一緒に入ってきた。透明感が少し残っています。
8月後半の大潮、異例の秋雨前線とやらで雨が降り続きました。下がっていた水温が持ち直し始めた頃から都合3日行ってきました磯採集。
状況は、行く度に見られる魚の数が段々と減っていきました。特に採りたいというお魚にも出会えませんでした。
21日は、始めと終わりの30分以外は雨!、傘を差して沖を通る船などをボーッと見ていました。これでは魚には出会えませんねぇ…。
23日は、生命の星・地球博物館「魚の会」の方達と一緒に磯採集、みなさんダイバーですから、あまり見かけない幼魚たちで楽しめたと思います。
24日は、風が弱いとの予報で行ってきましたが、風が無いのは良いけれど汗ダラダラでした。少し濁りがありました。
8月上旬と比べると、スズメダイ科もチョウチョウウオ科も本当に数が減りました。増えてきたのはクロサギとコトヒキ。只、親指の爪ほどのチョウチョウウオ科がポツリポツリと見られたので、流れ着きはあると感じています。
秋雨前線とやら | アカオビシマハゼ | アカオビシマハゼ |
秋雨前線とやら、8月に登場した異例の秋雨前線とやらで12日~17日にかけてこの状態( 気象庁 過去の天気図 )だったので、雨が降り続き大きな災害も発生しています。また濁流は海へと流れ込むわけですから少なからず影響はあると思っています。
アカオビシマハゼ(全長:25mm)、23日にHaさんが見つけた小さな個体、私もこのサイズは初めてなので連れ帰りました。画像では大きいように見えますが、500円玉にスッポリと入る大きさです。水槽の中を仕切っているアクリル板の直径4mmの穴をすり抜けます。
8月上旬の大潮、いつ行こうかな~?と考えていたら、なんと台風3連発の発表!あり。あわてて台風が来る前(6日)に行ってきました磯採集。そして台風後(11日)もまた行ってきました磯採集。
結果は…、両日とも採集したお魚はいません。
台風9号の強風による荒波で磯の小魚たちは飛ばされてしまったか?と思っていたのですが、シマスズメダイは前回より数が増えていましたし、ハオコゼ、クサフグ、クロサギなどはちびっ子が沢山見られました。今年は数は多くないけれどコショウダイをよく見かけます。
うねりが入ってきた | 癒しのチョウハン | カマス5匹 |
うねりが入ってきた(6日)、台風10号及び11号の影響か?波のうねりがかなり入ってきていました。海中は濁りがあるし外洋に近いタイドプール(潮だまり)は波をかぶってしまっていました。
癒しのチョウハン(6日)、この日唯一ホッと心が和んだときです。しかし、周りに魚がいないねぇ。
カマス5匹(11日)、オニカマスですが、やや小さいのとやや大きいのと、ここの磯でこうやって5匹同時に見られるのは初めてです。
関東地方は16日に梅雨が明けてから真夏日が続いています。磯採集は連休明けかな … と考えていたら、なんと台風8号が発生し25日以降は風が強くなるとの予報!、それならばと急きょ予定していなかった磯採集に行ってきました(24日)。
磯は休日とあって人類が多い!、海上は多少の浮遊物はあるものの前回のような濁りはありませんでした。お魚は種類も数も増えていました。前回~前々回と数匹しか見られなかったスズメダイ科のオヤビッチャやシマスズメダイのおチビさん(幼魚)が数えきれないくらい多く現れていました。
ミナミハタンポ | テンジクイサキ? | スズメダイ |
ミナミハタンポ(全長:25mm)、オヤビッチャとメジナの群れの中に混じっていました。7月の採集は初めてですしスケルトン個体も初めてです。ミエハタンポというそっくりさんがいるが、背びれや臀(しり)びれの棘数や軟条数でミナミハタンポでしょう。ハタンポ科は秋口というイメージでしたけれどね…
テンジクイサキ?(全長:19mm)、岩場の窪みでネンブツダイ、スズメダイと一緒にいた。毎度のことながら、テンジクイサキか?ノトイスズミか?と迷うのです。
スズメダイ(全長:21mm)、テンジクイサキ?と同時に採集したもので、採るのはなんと16年振り!。再撮影のためです。当時のデジカメは「世界初 総画素数400万画素」の時代でした。
雨空が続いていたけれど、10日(土)からいきなり真夏日となってしまってビックリだ!。「外出は自粛しましょう」という掲示の文字がかすんで見える人出の土日を避けて月曜日に行ってきました磯採集。
海上保安庁の海流図(7/8)を見て、黒潮の影響が相模湾側一帯にも及んでいることを知り、期待満々で行ってきましたが、磯の状況は前回よりも良くなかった。
淀みのある水面には多量のごみが漂っており、濁りも少しありました。タイドプール(潮だまり)は不思議なくらい魚たちの姿が無い箇所もあります。前回より増えているはずのスズメダイ科も変化がないと感じました。前回いたニザダイは数が減って2匹しか確認できませんでした。
キヌバリとフウライチョウチョウウオ | カタクチイワシ | イワシを食す鳶(トビ) |
キヌバリとフウライチョウチョウウオ、今年初めてみるフウライチョウチョウウオ、大きくなっているなぁ。
カタクチイワシ、外海と少しだけ繋がっているんだけれど、ここでグルグルと廻っている。
イワシを食す鳶(トビ)、時々陸上へと泳ぎ出るカタクチイワシを狙って食べ放題です。
梅雨時の天気予報は数時間で変わるので磯へ行く日の設定が難しいですが、晴れ間が出るという予報日(25日)にまた息子を誘って行ってきました磯採集。
前回と違うのは、見られた魚たちが少し増えたこと。
スズメダイ科のオヤビッチャとシマスズメダイのおチビさんが1~3匹ほど見られました。チョウチョウウオ科ではチョウハンとトゲチョウチョウウオが2匹ほど見られました。こちらも小サイズ。
自記録を見てみると、ここの磯でトゲチョウチョウウオが6月に見られたのは、なんと20数年で初めてなのです!。
カタクチイワシ | ホウライヒメジ幼魚 | ブダイ幼魚 |
カタクチイワシ、タイドプール(潮だまり)に取り残されているものですが、後1時間もすれば潮が満ちてくるので外海へと出られるでしょう。今年見るのは初めてで、この箇所以外では見なかった。
ホウライヒメジ幼魚(全長:4.3cm)、ニシキベラの群れの中に混じっていたもの。尾びれ付け根にあるはずの黒い斑紋がなかったので別の種類か?と思い採集してきたもの。調べてみると、尾びれ付け根の黒い斑紋は不鮮明だったり見られない個体もありました。
ブダイ幼魚(全長:4.6cm)、海藻から海藻へスーッと移動していた見慣れない魚がいたので採集してきました。温帯域の普通種とのことですが、当方は初採集種となります。このサイズでも体表の模様は出ないんだねぇ。
前回の磯採集から2日後、久しぶりに休みが取れたので海に行きたい!という息子のメールに即座に反応し、息子と一緒にまた行ってまいりました磯採集。
前回と違うのは、陸上は人が多いこと!日曜日なので家族連れが多いです。海の中は、スズメダイ科のオヤビッチャが少し出現していました。とっても小さくて10円玉に収まるかというサイズでした。また、豆チョウチョウウオも少し見られました。1匹だけ採集して確認してみると、まだトリクチス期にあたる頭部に骨質板が少し残っている個体でした。
クツワハゼ | ヒレナガカンパチ幼魚(?) | ナベカ |
クツワハゼ(全長:54mm)、浅瀬の砂地で息子に教えられて判ったハゼです。目の後方に流れる黒色のラインは遠目でもわかります。Web検索では普通に見られるとのことですが、初採集種となります。
ヒレナガカンパチ幼魚(?)(全長:27mm)、ちぎれた藻くずに付いていました。採集時はカンパチと思っていましたが、撮影画像で第2背鰭(背びれ)の軟条数を数えてみると28本です。カンパチは 29~35、ヒレナガカンパチは 26~33(日本産魚類検索 全種の同定 第三版)とあり、ヒレナガカンパチの範疇ですが、画像から識別できるのはこれだけなので、まぁ微妙な位置ですな。
後日、検索で https://www.fishbase.se/summary/1007 というページを見つけた。説明では、尾叉長(fork length)2~18cmの個体は6本の黒い横帯があるとのことだ。
ナベカ、数日前に我が家のナベカが亡くなりました(6年10ヶ月)ので、また新しく来てもらいました。
6月に入り真夏日が続き、暑さに慣れていない老体には熱中症が心配なのですが、来週は梅雨入りかもしれないという予報なので、今のうちに~と行ってきました磯採集。
前回よりも魚影はやや増えたと感じられたし、見られた魚たちの種類も少し増えました。スズメダイ科はまだ現れていないけれど、ニザダイやチョウチョウウオが現れ始めました。
ニザダイの幼魚たち | 半透明のニザダイ幼魚 | チョウハン(?)幼魚 |
ニザダイの幼魚たち、タイドプール(潮だまり)や浅瀬で今日はちらほらと見られました。昨年は7月の後半から爆発的に増えましたが、今年はどうなるのでしょうか?。
半透明のニザダイ幼魚(全長:37mm)、少し離れた浅瀬で3匹が泳いでいて、その中から透明感のある個体を見つけて採集しました。このような個体(アクロヌルス期)の採集は10数年振りになります。もっと透明な個体は2019年7月にSawadaさんが採集していました。
チョウハン(?)幼魚、撮ってきた画像を見ながら迷いました。別のタイドプールではチョウチョウウオが見られているので間違いないと思うが、ここの磯でチョウハンが6月に見られるのは非常に稀です。まぁ温暖化の影響と言えなくもないですが…。
5月下旬の大潮、風は弱く天気は晴れの予報で、前回よりも魚たちが増えていることを期待して行ってきました磯採集。
ですが…
見られた魚たちの姿は前回よりとても少ない。こういう日はたまに、たまにあるんですねぇ、本当に何処に行ってしまったの?という感じでした。姿を見せない理由はよく分かりませんがね。
ボラとメジナはちらほらと見られるのですが、アゴハゼの稚魚などはとても少ない。キヌバリ1匹、タカノハダイ2匹、オキナメジナ1匹という状態でした。
そういうわけで、網を一度も使わず今回も終了です。
この時期、昨年は「緊急事態宣言」が解除されて県内移動が許された直後だった。今年は何だかピンとこない「まん延防止等重点措置」(4/20~5/31)が出されている最中ですが、昨年より1か月早く出かけました。
5月中旬の大潮、予報では天気は安定しなくて前日は1日中~雨でした。が、明日(14日)は晴れ!との情報を確認し、行ってきました今年最初の磯採集。
当日は見られた磯の魚たちの姿は少なくて、年々少なくなってきているかな?という印象さえ受けます。
水温は22.7℃ | アゴハゼの稚魚 | キヌバリ |
水温は22.7℃、潮が引いた浅瀬の水温です(10:00頃)。浅瀬を歩いていても冷たいとは感じませんでした。
アゴハゼの稚魚、岩の間にある潮だまりの様子。あちらこちらでこんな感じですね。
キヌバリ、サイズ的には良い感じですが、この日見られたのは十数匹。
磯の状況は、海藻で覆われているタイドプール(潮だまり)もありました。他に見られた魚は、カゴカキダイ稚魚、ウミタナゴが数匹、ボラやメジナは意外と少なかった。チャガラやタカノハダイは見られなかった。まだまだ魚は少なく5月としてはこんなもんかなぁという気がします。