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なんか、こう急に寒さが身に染みるような感じになってきて、昨年より半月早く今年最後の磯採集(16日)に行ってきました。
当日は、陽がさして暖かく風も弱くて気持ち良いのですが、潮が殆ど引かないのと波のうねりが強いのがちょっと残念なことです。タイドプール(潮だまり)ではハゼ以外の魚たちの姿が殆ど見られず、磯採集の季節は終わったんだなと感じられるものでした。
カゴカキダイ稚魚 | オヤビッチャたち | 今年見納めの太平洋 |
カゴカキダイ稚魚(全長:1.8cm)、波の穏やかな水面下でポツンと1匹揺られていました。ここの磯では春と秋に小さい個体が現れることから年に2回の産卵があると考えられます。春に現れる個体の画像はあるけれど、秋に現れる個体の撮影はこれが初めてです。5月に現れる個体と同じ外見ですね。
オヤビッチャたち、もう陸地寄りのタイドプールにはいなくて、外洋とつながるようなタイドプールでしか見られません。
磯の状況から、10:00頃の浅瀬の水温は19℃でした。南方系で見られた種類はオヤビッチャ、シマスズメダイ、シチセンスズメダイなどが数匹、チョウハン1匹、ニセカンランハギ2匹で、みんな成長している個体でした。この先は水温も気温も低下していくことだし、今年の磯採集は今回で終了とします。
10月中旬の大潮の期間ですが、天気がよろしくない。未来の天気はあまり確定ではないので、夜になって予報を見て「よし、明日行こう!」と決まるわけで、行ってきました磯採集(14日)。
雲が厚くて日差しが届かないうえに風もやや強い、ちょっと寒くて長袖にGパンという服装です。タイドプール(潮だまり)の魚たちがよく見えなくて、今年一番状況の悪い磯採集です。結局、網を一度も使うことなく終わってしまいました。
磯の状況は、前日に雨が降ったことでやや濁りがありました。オヤビッチャたちも住処からあまり離れずに泳いでおり、活発さが感じられませんでした。新しく流れ着く種類がいるかどうか?判りませんね、次回の大潮のときはもっと寒くなるんでしょうから暖かい日に行きたいものです。
9月下旬から大潮です。いつ行こうかな?とはやる気持ちをフッと抑えて、全国的に晴れ!の日を選んで行ってきました秋の磯採集。前回よりも良く晴れて空は真っ青!思わず天を仰いでしまう爽やかな秋晴れでした。
タイドプール(潮だまり)は前回と同様に濁りも無くて泳ぐ魚たちがよく見えます。前回見られたスズメダイ科のおチビさん達は少し大きくなっていました。
新しく流れ着いたと思えるのはチョウハン、小さいサイズがチラチラといました。前回が2波なので2.1波といったところでしょうかね。
ヒメテングハギ | ヨソギ | カワハギ |
ヒメテングハギ、全長:3.9cm、数匹のオヤビッチャと一緒に泳いでいました。遠目からはハギの仲間?ぐらいしか判らないのですが、ハギ類は逃げ足が速いので「どうやって採ろうかな?」と考えていたら、小さな石の間に身を隠したので、すかさずそ~っと網で包囲して採集しました。16年振りの捕獲となります。
と、撮影した画像の確認後に自分のホームページの掲載種を見ていたら、なんと!テングハギとして掲載していたものと同じではないか!。そこで 魚類写真資料データベース で調べてみるとテングハギとしていたのはヒメテングハギだった!。
というわけで、テングハギをヒメテングハギに移動しテングハギを消去しました!。この一連の確認と修正の作業で随分と時間を費やしてしまった次第。
ヨソギ、全長:2.6cm、水面に浮かんでいる小さな海藻にアミメハギが沢山付いていました。1匹ぐらい違うのがいるかも?と掬って、網の中でアミメハギと違うと思える2匹を連れ帰りました。その1匹。名前は撮影後に判明。
アミメハギの体側模様は様々だし、小さなサイズのアミメハギ、カワハギ、ヨソギが混在していたら判りづらいですね。
カワハギ、全長:2.5cm、ヨソギと同時に連れ帰ったその1匹。
磯の状況は、今年は台風が来なかったことで、磯はゆったりと秋期に移行しつつあると何となく感じました。この状況で新しく流れ着く種類がいるのかどうか?興味があります。
9月中旬の大潮に息子を誘って行ってきました磯採集。
猛烈な暑さもなく、風もなく、前回のような濁りもなく、タイドプール(潮だまり)で泳ぐ魚たちがよく見えます。欲を言えばもう少し日差しが欲しかった… とはいえ今年一番の穏やかな採集日和です。
タイドプールにはスズメダイ科とチョウチョウウオ科のおチビさん達が見られて、新しく流れ着いていると感じました、第2波ですね。波の定義はないけれど(どっかで聞いたなぁ…)第2波だと思います。
でも期待していた新しい種類には出会えませんでした。
クラカケモンガラがいたけれど、自身がすっぽりと収まる洞窟に素早く潜り込まれて採れません。クロハギらしきのを満ち始めたタイドプールで採ろうとしたのだけれど、現れては追っかけ、現れては追っかけの繰り返しでまるで鬼ごっこ。結局、鬼さんが負けました…
息子の持ち帰りはチョウチョウウオ科の3種で、私の持ち帰りは下記の2種です。
マツバスズメダイ稚魚かな? | イッテンフエダイ幼魚 |
マツバスズメダイ稚魚かな?、全長:1.8cm、表層で泳いでいた。スズメダイだともう黒っぽい色になっているはずと息子は言う。魚類写真資料データベース に似ている画像がありましたが、もう少し様子見という感じですね。
イッテンフエダイ幼魚、全長:2.8cm、磯で言うところの洗面器程度のタイドプールでオヤビッチャのおチビさんの中にいました。2015年に採集した個体(3.5cm)よりも小さいが、もう顔つきは精悍な肉食魚。
磯の状況は、濁りが取れてきたことと、小さい幼魚が流れ着いているので状況は良いと思えます。しかし今のところ期待しているほど新しい種類には出会えていません。後は気象状況次第というところかな?
8月に採集したロクセンスズメダイの2匹ですが、2~3日後に落ち着いて見てみるとどうも2匹の色が違います。1匹は青味があるロクセンスズメダイで普通はこのイメージですが、もう1匹はオヤビッチャ系に近いロクセンスズメダイです。
(A)(B)(D):8/19撮影、(C):8/22撮影 *色温度は全て同じ |
(A)(B)は普通のロクセンスズメダイという感じですが、(C)(D)の画像を見るとオヤビッチャとの交雑種の可能性が高いと思われます。
2匹同時に写っている画像として下の2枚。
(E)の画像はポリバケツの中の2匹ですが、黒い縞の濃いほうが普通のロクセンスズメダイ。(F)の画像ではピントの合っている手前の1匹がオヤビッチャ系のロクセンスズメダイ。
2匹同時にきれいに写っている画像が欲しい!と思ったときはもう後の祭りで、元の磯に帰してしまった後なんですね…。こういうことがよくあるんです。
9月上旬の大潮、台風9号の強風と法事と台風10号が来る前にと行けるのはこの4日というわけで、行ってきました磯採集。
とっても良く晴れてはいるけれど、強力台風10号の影響で風は強く、波のうねりは大きく、磯はとても濁っていました。
魚の姿が確認できるタイドプール(潮だまり)は少なく、結局網を使うことなく早々に終了です…。
と、1行で採集報告が終わってしまうので、前回採集した時に不明種だった個体の経過をお知らせします。シマイサキ稚魚でした。
採集時(全長:12mm) | 10日後(全長:13.5mm) |
もう暑いこと!熱いこと!、前(昔)はもっと気持ちの良い暑さだったような気がするが…、と思いつつ行ってきました猛暑日の磯採集(8/19)。
日中の外出は避ける~運動は原則中止とスマホにメールが届くけれど、大潮ですからねどうしても行くわけです。日傘に経口補水液に塩分補給タブレットにスポーツドリンクに日焼け止めと普通よりも荷物がやや多い。
磯の状況は、良くない…。
何となく濁りがあるし、魚が好んで住み着きそうなタイドプール(潮だまり)は減っているし、見かける魚の数も減っている。前回大量に見られたニザダイはかなり数が減っていました。
採集できたのは2種で、流れ落ちる汗に加えて疲労感が大きいです。
ロクセンスズメダイⅠ | ロクセンスズメダイⅡ | モンツキハギ |
ロクセンスズメダイⅠ、Ⅱ、全長:3.2cm、採集するのはなんと17年振り!居そうで居ないというよりはオヤビッチャに似ているのにオヤビッチャの群れの中にいる、紛らわしさですね。岩陰でゆったりと泳いでいた8匹ほどを何気なく見たら、ピッと尾びれが目につきました。
1匹だけしか目につかなかったので、同時に網に入ったオヤビッチャを比較のために持ち帰ったのですが、水槽に入れて撮影を始めたら「あれ、2匹になった!」でした。2匹同時に見るのはこれが初めてじゃあないかな。
モンツキハギ、見にくいのですが、画面中央の黄色い魚です。暑いので、なるべく浅瀬を渡るのですが、普段は渡らない浅瀬に足を運んだらニザダイの群れの中にモンツキハギがいました。ここの磯では珍しい種類ですね。
不明種、全長:1.2cm、水面に浮かんでいたもの。磯では老眼にて種判別不能、水槽に入れて写真を撮っても種判別不能です。
磯の状況は、前述したように良くありません。タイドプールは7月長雨の泥状蓄積が尾を引いているように感じます。魚たちも夏の賑やかさが無くて今後が心配になります。予定では明日にでも磯へ行く予定でしたが、今回の状況から期待が持てずに中止としました。
関東地域の梅雨明けが8月1日と出てからの猛暑日、2日間行ってきました梅雨明けの磯採集。
最初の日(8/5)は濁りが酷かった、前回(7月下旬)よりも状況は悪く、見られる箇所は覗いたけれど何も採集せずに終了です。
後日(8/7)は濁りは多少改善されていたものの、海上保安庁から強風注意報が出るほど風が強かった。でも何とか2種は採集することができました。
シイラⅠ | シイラⅡ | オキフエダイ |
シイラⅠ、Ⅱ、全長:3.3cm、手持ちの撮影枚数が少なくて再度撮ってみたいと思っていたものでしたが、そう構えている時ほどなかなか出会えないもので、10年振りの採集となります。タイドプール(潮だまり)の水面下で4匹泳いでいたうちの1匹を採集。
普通に泳いでいるところを撮ると「シイラⅠ」となってしまう。「シイラⅡ」のほうがシイラらしくてカッコイイのですが、撮るのは難しいです。
オキフエダイ、全長:3.8cm、深さ20㎝ほどの小さめのタイドプールでニザダイと共に居たもの、一見するとクロダイのように見えるが泳ぎ方が違う。体側にある白点が出ていないフエダイかな?と思って採集してみると背びれの縁が黒い。その場では名前が思い浮かばなかった。
水槽に入れて撮影して調べてオキフエダイと判明。普通種らしいけれど当方は初めてです。なんか8年ぐらい前からかフエダイ科がじわじわと増えているように感じます。
磯の状況は、ニザダイがボラやメジナよりも圧倒的に多い、採集を始めてからこういう年は初めてのような気がします。他の種類も来ているような感じもするのですが、出向いた日の磯の状況が良いとは言い難くまだ出会いがない。Sawadaさんが言うところの「黄色い魚」にもまだ出会えていません。
6月下旬の磯採集(ポツポツと出始めた/6.26更新)で採集したものの名前が判らない魚がいました。模索中でしたのでホームページには載せなかったのですが、マゴチと判明したので6月下旬の追加分としてUPしました。
(1) | (2) | (3) |
(1)、水面下を泳いでいた2匹、もう小さくて体の後半部が透明なのでゴミのように見えます。ふと足元の水面を見たら「泳いでいた」という感じですね。その時はホウボウの稚魚か?と思っていました。
(2)、全長:1cm、(3)、全長:1.3cm
(4) | (5) | (6) |
(4)、一見するとハゼのようだが、吻部(ふんぶ:眼より前の部分)が長いね、(全長:3.3cm)。
(5)、(6)、体高が低く細長い魚に見えるが、体は横に平たくて、まるでワニのようだ。(全長:3.3cm)。
日本魚類館(小学館)から、頭部背面の写真を参考にするとマゴチかヨシノゴチに相当する。産卵時期(Webでも検索)5~6月からみるとマゴチが該当する。ヨシノゴチは2か月ほど早いとのこと。
日本産魚類検索 第三版から、体に数本の黒褐色帯があること、下顎先端が丸いことでマゴチとした。尚、体は濃茶褐色、胸びれは一様に茶褐色、眼が小さい、背びれの棘数、などはよく判らないので頭の隅の端に置いておくことにした。
7月上旬の大潮は、雨、雨、雨また雨で磯へ行くことが出来ませんでした。下旬の大潮も天気予報は不順でしたが、前日の夜「明日は陽ざしが…」という予報だったので、いそいそと用意して行ってきました7月下旬(20日)の磯採集。
当日は予報どおり晴!で風も弱く、タイドプール(潮だまり)覗き派にとっては良い状況なのですが、なんと!濁っていて魚が見えない!。
スマホに届いた情報をたどれば6日~18日までは激しい雨が降り続いており、その所為で泥水が流れ込んで濁ってしまったんだと考えられます。太平洋に近いタイドプールはキレイなのですが、ちょっとだけ離れたところに位置する7か所のタイドプールはダメでした。
それでも新しく流れ着いた種類は見られました。しかし、自分が採りたいという魚には出会えず、この日は網を使うことはありませんでした。
← |
トゲチョウチョウウオ、ニザダイ、フエダイ | |||
ドチザメ | → |
トゲチョウチョウウオ、ニザダイ、フエダイ、トゲチョウチョウウオとフエダイは今年は初めて見ます。ニザダイは2~3匹がメジナなどに混じってあちらこちらで見られ、前回よりも数が増えていました。
ドチザメ、浅瀬を渡っている時に見かけました(全長40cmぐらい)。磯で見るのは十数年ぶりですね。ですが、この日はなんと!5匹も見られました。まぁ採ったとしても大きすぎて自宅では飼えませんけど…。
磯の状況、メジナとカゴカキダイが多く、オヤビッチャ、シマスズメダイ、チョウチョウウオが少し数が増えています。今年生まれたクサフグも数十匹見られました。前回よりも見られる種類が増えていますから、順調にいけば次回はもっと増えるでしょうね。
今週の天気は雨晴の日替わりというか時間替りというか目まぐるしいです。朝、雨が降っていたのだけれど、天気予報を信じて行ってきました6月下旬の磯採集。
磯に着いてみれば、日頃の善行の賜物か?雨は降っていませんでした!。磯ではボラとメジナが目に付きますが、ボラの群れの中にシマスズメダイが1匹混じっています。「あ~出てきたなぁ」と思いましたが、この後には見かけなかった。
ボラ ⇒ セスジボラ | フウライチョウチョウウオ | イカの子供 |
ボラ、他のボラ達に比べてこの2匹は小さくて背中が緑色に見えました。違う種類なのかな?と思って採ってきたのですが、どうもボラのようです(全長:2.3cm)。⇒ セスジボラという判定をN氏より頂きました。
フウライチョウチョウウオ、小さいながらもキヌバリに追従して泳いでいました。写真を撮っていたらニセカンランハギが登場!、上手い具合に3種まとめて撮ることができました。
イカの子供、表層をプカプカと漂っているのですが、逃げ足は速い。2匹いたうちの1匹を辛うじて採集。採って帰って水槽で観察しようか?と考えたのですが。問題は捕食者であるということ、小さい魚はみんな食べられてしまいます。なのでプラケースにいれて写真だけ撮ってきました。サイズは腕を伸ばして約3cm。スミを吐き一瞬で体色を変えます(画像をクリックして見て!)。
磯の状況、シマスズメダイ、フウライチョウチョウウオ、ニセカンランハギ、それぞれ1匹ずつしか見られなかったけれど、そろそろ南の魚たちが来はじめるかなという感じがしました。
今年の2月、中国の武漢から始まった新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界に拡大、日本も緊急事態宣言が全都道府県に出された(4/16)。以後、移動が最小限に抑制されて三浦半島へも行けなかったが、5/25に解除されて県内移動は感染対策考慮の上で取り敢えず大丈夫となりました。
まぁ磯は密でも閉鎖でも密接でもないけれど、途中で足を運ぶコンビニなどで問題となるのでしょう。一応、マスク持参で行ってきました今年最初の磯採集、あ、磯ではマスクはやらないよ。
磯の魚の状況は、昨年のような季節に沿わないバラバラ出現というのは感じなかった。メジナ、カゴカキダイ、キヌバリ、チャガラなどは例年通りに見られました。磯場の状況としては、で~っかい岩が数メートル動いているところが2か所ほどありました。
キタマクラ | ニザダイ | アオヤガラ |
キタマクラ、この日は 4cm~5㎝ ぐらいのものがよく(と言っても7匹…)見られました。
ニザダイ、あっちにポツリこっちにポツリといった感じで3匹確認、数十匹の群れというのはまだないですね。
アオヤガラ、以前(2017年8月)に採集した個体と比べると、ちょっと大きいです。
タツナミガイ?(1) | タツナミガイ?(2) | サヨリ |
タツナミガイ?(1)、一風変わった岩のように見える。横幅は15㎝ぐらいか?、4個体は見ました。
タツナミガイ?(2)、足でつついてみると紫色の液体をシューッと吐き出した!。Webでウミウシと検索してこの名前にたどり着きました。初めて見たよ~
サヨリ、全長:5.7cm。浅瀬にて表層を泳ぐメジナの子供たちに混じっていました。簡単に採れるかと思ったが、網を近づけるとサーッと逃げる。追いかけて、3回トライしてやっと採集!。生息分布は広いようだけれど、私は初採集種となります。
写真を撮ってみて気がついたことは、寄生虫が付いていること(矢印2ヵ所)。取ってみようかと思ったけれど、この華奢な身体を見ると負担になりそうな気がして止めました。
磯の状況、温度は計っていないけれど、足をつければ気持ちのいい水温。魚はまだ温帯種がメインですね。昨年のように大小入り混じっての出現ではなく、今年生まれた子が順調に育っているという感じです。