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犬コロ


12月はぼくを変へた
冷たい雨の中

あのネオンを見ると
思ひ出してしまふ
あなたがぼくを選ばず
目を伏せた日のこと

言ふ言葉が無いと
やっと口を切って
顔だけでも笑はないと
あなたはどうしたらう

でも好きなのは
しかたないぢゃない
12月はぼくを変へた
項垂れた犬コロ

毎日あへないのが
今は救ひなんだ
たまに電話をくれても
ぼくはそんなタフぢゃない

でも好きなのは
しかたないぢゃない
12月はぼくを変へた
項垂れた犬コロ

誰も知らないのが
今は救ひなんだ
いつも通りに見えても
実はそんなタフぢゃない

項垂れた犬コロ

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御馳走帖


杉の箸に
陶の碗
俎皿と
小鉢つき
御馳走帖

穴子の蒲焼き
鯛の刺し身
賽ころステーキ
金平牛蒡
御馳走帖

卵焼き
河童巻き
盛り蕎麦
鯨カツ

鶏の雑炊
鰺の開き
鮎のてんぷら
おでん鍋
御馳走帖

鍋焼きうどん
ベーコン巻き
サントス コーヒ
アイスクリイム
御馳走帖

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ユウさん


ぼくだけのために泣いてよ
行き着くところは歳の差さ
ふたりの仲に
反対の声は無いよ
尤も賛成の声も

内じゃあんまり目立たないけど
解ってる奴も居るのさ
誰にでもじゃなくて
ちょっとだけ今だけぼくに
微笑み取ってておいてよ

ユウさん
あなたにしてあげられることは
何にも何にも無いけど
迷惑を掛けることで甘えてみせるから
その辺のところを考慮して
煩わしそうな振りして
手を止め
楽しみにして待ってておいてよ

ユウさん
あなたにしてあげられることは
何にも何にも無いけど
迷惑を掛けることで甘えてみせるから
その辺のところを考慮して
煩わしそうな振りして
手を止め
楽しみにして待ってておいてよ

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ねえ,アコちゃん


ねえ,アコちゃん
ねえ,アコちゃん
ぼくのこと
ぼくのこと

おととい昔の
友達に
遇ったんだけどね
その娘がね
何とぼくのこと好きなんだって

ねえ,アコちゃん
ぼくのこと
ぼくのこと

きのう1日ほど
考えた
その娘も悪い娘
ではないし
要はアコちゃん,きみの返答次第

ねえ,アコちゃん
ぼくのこと
ぼくを一体どう思ってるの
はっきりしてくれなきゃ困る

きみには随分
泣かされた
今度このぼくを
苛めたら
ぼくの心は揺れてるよ

ねえ,アコちゃん
ぼくのこと
ぼくを一体どう思ってるの
はっきりしてくれなきゃ困る

ねえ聞いてるの
このぼくが
心変わりするかも
しれないんだよ
それでも良いの,ねえ困るだろ

ねえ,アコちゃん
解るだろ
ねえ,アコちゃん
ねえ,アコちゃん

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誕生日


このぼくに誕生日おしえて
いろんなアプロウチ
練るために
するために

あなたにも悪い話じゃない
何かしら貰えるし
誕生日
誕生日

Birthdayまでに
Birthday知らせて

まだ歳を隠すほどじゃないよ
ぼくと十しか
違わない
いつまでも

Birthdayまでに
Birthday知らせて

本当はもう知ってるんだけど
直接きくほうが
気持ち良い
気持ち良い

このぼくに誕生日おしえて
Birthday
Birthday

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LOVE SONG TO YOU


Love song to you

ねえ聴いてみてくれませんか
ぼくの書いたラヴソング
特に名を出してないけど
気を付ければ誰のための
Love song to you
Love song for you

正真正銘のオリジナル
1字たりとも動かない
少し単純な歌詞だけど
言いたいのはこれだけです
I'm thinking of you
Always love you

Love song to you

未熟なヴォーカルですみません
バックも今はピアノだけ
ソロでも唄える曲ですが
あなたのパートもあります
Love song to you
Love song for you

気に入ってもらえなければ
また別に作ります
メインテーマは同じです
これだけ伝われば良いのです
I'm thinking of you
Love me like I do

Love song to you
Love song to you
Love song for you
I'm thinking of you
Love song to you
Love song to you

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ぼくが救われない


彼はとても善い人で
愛されてばかりで
彼がkissした人みんな
彼しか見えなくなるような
優しい彼女をいつも
大事にしているよ
彼女も悲喜こもごも
彼と共にするよ
友達は悪い人で
ある日彼を呼んで
「おまえの彼女は浮気
してる,おれ見たんだ,さっき」
彼は裏切られたと
思って飛び出した
友達彼を見送ると
「エイプリルフールだ」と呟いた
こんなこと初めてだから
騙された彼泣きながら
走り続けた
彼女の家に駆け付けて
知り合いを訪ねて
捜しあぐねたる彼女
見付けたのはほんの近所
彼は事の真相
知りたいばかりだよ
見落とした赤い信号
敢無く轢かれたよ
病院の安いベッドの上
彼女がやって来る前
呆気無い最期
彼女お通夜の席で
泣き崩れ──ないで
「莫迦ね、でも良いのあたし
男はあなたひとりじゃなし」

どうだい,こんなお話
きみは笑いもせず
ぼくにグラスの水
引っ掛けて席を立つ

そりゃないよ,girl
ぼくが救われない

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all words written by nii. n