MacOS X 10.1登場!


●無償アップグレード、もらえた?

私はダメだった・・・ちょっと楽観的すぎたかも。こういうのはお祭りだし、私は東京在住(しかもラジオ少年時代がある)もんで、ついつい秋葉原に行く。が、秋葉原に午前10時45分に到着した時にはもう、ほとんどすべての店舗が整理券の配付を終了していた。一応廻ってみた店は、LaOX Mac館、秋葉館、イケショップ、ナカウラ、ソフマップ Mac Collectionの5店。もう諦めて、LaOXで購入してしまった。
2,500円のアップグレードを申し込めばいいのだが、早く使いたいのと、MacOS X自体でユーザ登録をまだ行っていなかった(10.0はあんまりだったので、10.1からユーザ登録を行うつもりだった)ことから、我慢できずに購入してしまった。ふつーに考えれば、10.0時代のユーザ登録を行っておいて、Up-to-Dateプログラムに申し込むもんだ。

まったくユーザというヤツは・・・(自分のことだろーが)

ところで、池袋のビックピーカンでは、午前11時半頃に配付終了となったそうで、それを考えると量販店にいったほうがよかったのかもしれない。また、秋葉原でも石丸電機のような(マニア様があまり注目しない)穴場もあったようだ・・・そういえば、なぜ九十九電機に行かなかったのだ?>自分


●インストール

まずは、古いMacOS 9.1のほうを、9.2.1にする。私のハードディスクは、こんな構成になっている。
 ☆パーティション1:メインOSである、MacOS 9.1が入っている。
      ここはOS Xには触れさせない。
 ☆パーティション2:データ領域
 ☆パーティション3:MacOS X 10.0と、OS XのClassic環境用MacOS 9.1がある。
     ここがMacOS X領域になっている。

このうち、パーティション3の9.1から起動することを確認してから、アップグレード。CD-ROM起動(9.2.1のCD-ROMを突っ込んだまま"C"のキーを押しながら起動させる)させて、インストーラに作業をさせる。本当はまったく新しいシステムフォルダを作ってしまうのがいいのだが、逆に上書きインストールで安定稼動するかをチェックできるので、あえて上書きインストールしちまう。
もちろん、インストール後は再起動し、きちんと9.2.1が稼動するかどうかを一通りチェックする。

ここでMac OS X 10.1のCD-ROMを突っ込んで、再起動。"C"のキーを押したまま、MacOS X 10.1のCD-ROMで起動させる。そして、10.0に上書きインストール。FreeBSDなどはstableなバージョンを上書きインストールなどよくやるため、あえてやってみる。

ここで、これから作業をする方々へ。半端でない時間(優に30分)がかかります。9.2.1のインストールなどを前提にしていると、もっと時間がかかります。気長にいきましょう。

インストールが終了すると、自動的に再起動。以前にインストールしてあったせいか、設定を引き継いで、いきなりログインを促すダイアログが出てくる(私は必ずログインウィンドウを表示させることにしてる)。セットアップやユーザ登録の画面が出てくると思って構えていたので、あまりにあっさりしていて拍子抜け。つーより、ここまで来るのがすでに速くなっていることを実感。

で、複数出てきたユーザから、自分のユーザを選ぶと、ウィンドウがするりと変型して、パスワード入力を促す。リターンキーで、ログイン!

さすがにデスクトップピクチャなどは新しくなっていたが、それまで開いていたファインダのウィンドウも再現されている。Dockもきちんと右に表示される。

早速、ファインダのカラム表示のウィンドウに触れてみる。

は、速ぇ!

やればできるじゃん、って感じですな。QuartzだのAQUAだのと、ソフトウェアのレイヤーだらけにしては、表示系がかなり速くなった。ネットワークなどは元々ある程度の速度があったので、ディスクI/Oも含めて、今回からは実用速度、という印象。

一番驚いたのは、あの遅くて遅くてもうダメダメって印象のあったiTunesが、本当に実用的なソフトウェアに変わったこと。V1.1.2になったこともあるのだろうか。
また、DVD Playerもめでたく(皮肉、入ってます)搭載された。

やっぱり、これが3月にデビューすべきだった本来の姿でしょうって、こと。いろんな人がもう書きまくってるけど、私もそう思う。

これで、とりあえず評価が可能な状態に入った。


●Dock周りについて

Dockの配置などを自分で選べるようになった。ユニバーサルアクセスというシステム環境設定により、今までのイージーアクセスと同等の機能が実現された。キーボードについても、「フルキーボードアクセス」という名称で、Dock操作も含めたショートカットが提供された。AFPやSMBなどがサポートされた(従来のLAN環境に溶け込むために極めて重要)。何より、はじめてストレスの少ない(まだ「ない」とは言えない)状態に持っていけたし、ユーザの選択肢も増えている。

ただし、こうして使うようになってみて、やはりDock周りの改良は今後も必要だろう。Docklingの機能から、バッテリーや音量の機能などをメニューバーに置いたのはよかったと思う。問題は、MacOS 9.1にあった、ポップアップフォルダと、コントロールバーに対応する機能がないことだ。

Dockは、昔のアップルメニューにあったラウチャとしての機能と、メニューバーの右端にあったプロセス切り替えの機能と、フォルダアクセスの機能を、統合しようと試みているように思える。

ただし、古いOSの持っていたコントロールバーの、アプリケーションから少し離れたユーティリティ的な設定の編集/切り替えなどの機能は、得難い便利さがあった。さらに、2〜5日に1度程度アクセスする(毎日ほどの頻度はないが、触れない週はない)程度のアプリケーションを、ポップアップフォルダに置いておくこともできない。ドラッグ&ドロップしたいアイコンを置いておくためにポップアップフォルダを使うこともある。これも、今はDockではうまく対応できない。

コントロールバーのような機能は、たとえばウィルス防止ソフト機能を一時抑止したりする際に非常に有用だ。メニューバーの右端のアイコンは、アップルが使うというならば、従来のコントロールバーに替わる機能がほしい。

Dockを頻繁に使うアプリケーションのランチャにすると便利なのは確かだが、起動中のアプリケーションを確認する際に一番便利だ。視覚的にすごくわかりやすい。もちろん、ラウンチャとしての機能もあっていいが、確認に便利という側面のほうが大きい。
さらに、プロセス用のDockと、フォルダ/ファイル用のDockに分けたくなってくる。こうすることで、ポップアップフォルダに近い使い方に踏み込めるのではないだろうか。たとえば、フォルダ用Dockに放り込んだもののうち、ポップアップ可能なものはアイコンの形か色が変わる、という形態。
でも、機能ごとに2つDockがあるくらいなら、Dockを2箇所に置けて、好きに使っていい、という形のほうが洗練されているね。

これはもう少しアイデアがまとまったら、アップルのTell USに申し入れてみたいものの一つだ。


●まだ1日だけなんだけど

実際に使ってみて、短期間にかなりリファインされたと思う。不備はまだあるにせよ、これだけ短期間に頑張れたのなら、今後の進化に期待できるのではないだろうか。

AppleWorks が6.2.1になった。このアップデーションを行うと、MacOS X 10.1の上で使える。そして、これは想像以上に速く、快適だ。このために、Internet Explorerの遅さが目立ってしまうくらい。
私が常用するJEditやLightWay TextのようなエディタもMacOS Xに移行しているし、メールもARENA 2.1がMacOS Xに対応した。いくつか未対応のツールがあるが、PowerBook G3/400で一応使ってみようかと思わせる速度で動いた。

ちなみに、今日はMacOS X 10.1 + Classic環境で書いている。今回は、少しこの環境で生活してみようと思っている。


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